少し前に新生月組のグランドホテル/カルーセル輪舞曲を観劇してきました。
★以下ネタばれ含みます★
グランドホテルは約90年前のベルリンの超高級ホテルを舞台とし、ブロードウェイで上演された作品の宝塚バージョンです。
銀橋は最後に1回通るだけ、登場人物は少なめで、舞台転換もあまりない作品でしたが、シャンデリアの光、椅子と群衆をうまく使った舞台転換でシックでとても素敵でした。
ストーリーは暗めですが、最後に救いがある人生讃歌といってもよい話。
新生月組で良いもの見せてもらいました。
カルーセル輪舞曲は世界を巡るレビュー。
サンバ、カポエイラ、ラインダンスなどなど。ショーで世界を巡り、最後は大階段で男役は黒燕尾で娘役は白いペチコートといった、自分のイメージする伝統的な宝塚でした。
舞台とショー、良い組み合わせだったと思います。
キャスト毎の感想です。
珠城 りょう(たまきち)…フェリックス・フォン・ガイゲルン男爵役
金のないイケメン貴族です。金のないので窃盗や詐欺(?)に手を染めていますが、貴族の矜持もあり、人を見捨てられない根の人の好さをもつ青年です。
今回、お披露目のたまきち。正直、若すぎるのでは…と思っていたのですが、スーツ姿がとてもカッコいい!身体が大きいというのもあると思いますが、ばっちり着こなしていて、背中が特にイケメンです。駅で薔薇を抱えて待っていてほしい。
そして言動のスマートさ、どこからかにじみ出る人の好さ、素直さ。
「ああ、彼はチャーミング」というグルーシンスカヤの歌詞に完全同意でした。
ショーはカポエイラもガンガン踊り、娘役の中でも背が高めだと思われるちゃぴを、ヒョイっと持ち上げてリフトぐるぐる。
若すぎるとか思ってすみませんでした。とても立派です。トップに異存なしです。
これからのたまきち、楽しみです。
愛希れいか(ちゃぴ)…エリザヴェッタ・グルーシンスカヤ役
ロシアの伝説的バレリーナで、現在スランプ中。おそらく40代?
ヒロインとしては少々年齢設定が高いですが、出た瞬間からの上品さ、貫禄がお見事。
そしてフェリックスと恋に落ちたときの、少女に戻ったかわいらしさ、でもセクシーさも失わない。すごい!すごいよ、ちゃぴ!!たまきちとWトップといった感じです。
男性と同じようにガンガン働く、バリバリのキャリアウーマン系いったところでしょうか。
宝塚のトップ娘役は女性が思うカワイイ女子像を体現したようなタイプが多いような気がしますが、こんな娘役トップが居てもよいと思います。
他組と一味違った舞台が観れそうで、これからの月組、楽しみです。
美弥るりか(みやちゃん)…オットー・クリンゲライン役
余命幾ばくもなく、人生を見つけるためにグランドホテルにやってきた男性。
そのわりに激しいダンスがかわいらしくもカッコいい。
彼のフラムに対する最後のシーンセリフがすてきなんですよ。
どこぞの男の子どもを宿していると告白するフラムに「それはすばらしい!僕は生まれたての子どもを見たことがないんです」。(詳細は違ったかもしれませんが)
「愛してる」とかも並みのセリフなんてすっ飛ばす素晴らしさ。
主役二人が報われないので結構重い話になりがちですが、人生の旅立ちに相応しい舞台に大変身です。フェリックスと出会い、フラムと踊り、ちょっとづつ自分の人生をつかんでいき、最後のセリフでどーーーん!みやちゃんのオットー、とてもよかったです。
暁千星(ありちゃん)…エリック・リトナウワー役
ホテルのフロント係。ちょっと脇役っぽいですが、ラストで子どもの誕生を通して人生を歌う〆の重要な役でした。注目したみたのが、1789のフェルゼン以来だった気がしますが、歌うまくなってる?!若い父親役が似合っていました。
そして目立つのがショー。群舞でうまいなーと思ってオペラグラスで見ると、ほぼありちゃんでした。ここまで目に入るので何が違うのか、しっかりみてみたら、腕や足が一段階高く上がるのですね。そしてキレイにピタッととまる。ジャンプしてもぐらつない。見てて気持ちがいいです。これからとても楽しみです。
次の月組は小池先生!たのしみすぎる…