ミシェル・フーコー / 『快楽の活用 性の歴史2』 | イギリスで映画学

イギリスで映画学

映画学、特にQueer/LGBTQ Cinemaについて考察。
あとはイギリスでの生活。



Queer Studiesについて記事を書いたときに少し触れていたフランスの哲学者、ミシェル・フーコー(Michel Foucault (1926-1984))。


アガデミックにおいて構造主義がトレンドであった60年代初頭、

『狂気の歴史』 (英題: Madness and Civilization)を1961年に、
『言葉と物』(英題: The Order of Things)を1966年に著し、

Discourse (日本訳では「言説」)という、哲学、社会学、カルチャー、映画学など様々な分野に影響を及ぼした概念を提示しました。(この概念についてうまく説明する自信がありませんのでまたいつかじっくり取り上げられたらいいなと・・・)


彼の哲学、100%理解するのはもちろん難しいです、がとても惹かれるものがあります。

こういいった功績は、彼が同性愛者であった事実が大きく影響してると思います。
有名は話だとは思いますが、彼はアメリカのみならず世界でエイズパニックが起きたまっただなかの1984年に亡くなっています。


特に、晩年の1984年に出版された『快楽の活用 - 性の歴史2』にはソクラテス、アリストテレス時代のギリシャにおける同性愛の歴史が分析されてます。(英題: The History of Sexuality - Vol 2: The Use of Pleasure)


この著作は、アカデミックであると同時に、フーコーにとってとても個人的な作業だったのではないかという印象があります。

なんていったって最後の章のタイトルは「True Love」です。なんてロマンチック。


このThe Use of Pleasure、夏休みの間に読破しようと試みたのですが、あまり進まず半分もいかないまま期限がきて挫折・・・・今回の冬休みに再挑戦します。




彼は、この記事でも書いたように、独特のオーラがあって、かっこいい。(スキンヘッドの男性に知的なセクシーさを感じるようになったのは彼の影響だと思います・・・)



メガネとスーツ姿にこのスマイルとポーズ・・・かっこよいです。






エッセイの英語チェックを待っている間、図書館からのアップでした。