グルタチオンって
抗酸化物質に関する情報は、スポーツ界のみならず一般社会にも溢れるほど存在している。
どうして人々は抗酸化物質に興味をもつようになったのか。
それは、抗酸化物質はさまざまな感染症の予防や治癒に役立つからだ。
さらに、老化を遅延させてくれるのも抗酸化物質の持つ大きな役割のひとつだ。
私たちの体内で作り出される「グルタチオン」は強烈な抗酸化作用を持つ物質だ。
グルタチオンは、免疫機能を活性化する上でも重要で、グルタチオンのレベルが高いカラダは様々な病気を予防する力が強いのである。
例えば、ガンを患っている患者は、グルタチオンのレベルが低いことがわかっている一方で、100才以上の長寿の人たちはグルタチオンのレベルが40代の人と同等であることが明らかになっている。
つまり、グルタチオンのレベルが高いというだけで、病気予防の効果を得ていると推測できるのだ。
では、グルタチオンのレベルはどのようにして高めたらいいのか。
グルタチオンは、アミノ酸の「システィン」、「グリシン」、「グルタミン酸」によって作られている。
最近ではグルタチオンそのものがサプリになっている。
ただ、体内で作られる物質は自分の体内で作った物のほうが有効性は高いと言われている。
例えば、アルギニンのレベルを高めようとアルギニンのサプリを摂るのも悪くないが、体内でアルギニンに変換するシトルリンマレートのサプリを摂ったほうが体感しやすいケースは多い。
グルタチオンのサプリを摂る前に、体内で十分にグルタチオンを作れるように材料となる物質を取り入れてみよう。
専門家によると、体内のグルタチオンのレベルを高めるのに最も理想的なのは、「ホエイプロテイン」なのだそうだ。
ホエイプロテインなら、値段が安いし、味はいいし、何よりグルタチオンのレベル高めるために必要なアミノ酸が十分に含まれている。
実際、ホエイプロテインを摂取すると、グルタチオンの体内放出量が増加することがわかっていて、日常的にホエイプロテインを摂取している人のグルタチオンのレベルは高いのだそうだ。
そうであるなら、ホエイプロテインは筋トレをしている人だけでなく、それ以外の人にも推奨されるサプリメントだ。
また、グルタチオンのレベルが高いということは、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病などを含め、脳の健康も守られやすい。
研究によると、牛乳や肉類、魚介類、卵を積極的に摂取している人はグルタチオンのレベルが高い傾向にあるようだ。