大学卒業後に就職した会社は、
たかし君には合わず、
すぐに辞めることになりました。
その後も就活は思うようにいかず、
親を責めたり、自分を責める日々が
何年か続きました。
さまざまな経験を重ねる中で、
自分なりに折り合いをつけられるようになり、
今では正社員として働いています。
ある日、たかし君は会社で気になることがあり、
むしゃくしゃしていました。
その思いをお母さんに聞いてほしいと、
お母さんの帰宅をずっと待っていました。
たかし君は責任感が強く、
自分の仕事は何度も見直し、
ミスのないように仕上げるタイプです。
一方で、パートさんの中には
同じような意識ではない方もいて、
ミスが起きることもあります。
その日はクレームにつながるミスがあり、
社員全員で残業して対応することになりました。
本来はパートさんのミスでしたが、たかし君は
「最後に自分がしっかり確認しておけば
よかったのではないか」
と、頭を抱えて悩んでいました。
お母さんから見れば、
そこまで悩むことではないように思えました。
以前なら、「気にしすぎなんじゃない?」
と伝えていました。
この日は聞いてほしいと待っていた
たかし君の気持ちに答えるだけと意識して、
しっかり聴き続けました。
「そうなんだね、そこが心配なんだね」
「それは気になるよね」
そうやって、評価や助言を挟まず、
ただ受け止めながら聴き続けました。
すると翌朝、たかし君は
すっきりした表情でこう言いました。
「おれ、気にしすぎだよね。
自分の持ち場はちゃんとやったんだから、
あとはその人の仕事は任せるよ」
自分で気持ちを整理し、
自分で答えを見つけていたのです。
お母さんは、その姿にほっとしながら伝えました。
「そうだね。自分の持ち場は
しっかりできていたものね。
気になっていたことが
すっきりしてよかったわ」
戸惑いや混乱の中にいるとき、
求めていることは「正しい答え」ではなく、
ただ、気持ちをそのまま受け止めてもらうこと。
最後まで聴いてもらうことです。
それだけで、人は自分の中にある力に気づき、
自分で整理し、前に進みはじめます。
諭したり、教えたりするよりも、
受け止めること、しっかり聴くことのほうが、
ずっと深く相手の力になります。
そのことを信じられるといいなぁ![]()
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