たけし君は、大学に入学して
ほどなく通えなくなりました。
当時は、ご両親と距離を置いて
過ごしていました。
休学にするか、退学か、復学か。
半期に一度、その選択について
話し合う必要がありました。
そのたびにお母さんは、
自分の不安や焦りと向き合いながら、
たけし君と話すことを大切にしてきました。
はじめの頃は、話し合いのあとに
たけし君が不機嫌になり、
親を避けて過ごすこともありました。
今回、退学か復学かを選ぶ時期を迎え、
たけし君は「退学」を選びました。
この頃には、ご両親と氣軽に話せる
関係が育っており、
話し合いのあとも、
一緒に出かけるほどでした。
そんな折、お母さんが長期に
家を空けることになりました。
すると、たけし君のほうから
声をかけてきました。
子「洗濯機のやり方がわからないので、
教えてください。」
お母さんが洗濯の仕方を説明すると、
たけし君はスマホで写真を撮りながら、
一つひとつ確実に覚えようとしていました。
洗濯が終わったあと、
お母さんは自分が干して
しまおうと思いましたが、
念のため声をかけてみました。
すると、たけし君は部屋から出てきて、
一緒に洗濯物を干してくれました。
干し方は、とても几帳面で丁寧。
その姿を見て、お母さんは、
はっと氣づかれました。
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私が先回りしてやらないこと。
やってほしい時に、
押し付けるように
放り投げるのではなく、
「一緒にやる」ことが
大事だったのだと、
今さらながら、わかりました。
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初めてのことは、
要領がわからなくて当然です。
お母さんから見れば当たり前のことも、
丁寧に教えてもらって、
はじめて「わかる」ものです。
一緒にやることで要領をつかみ、
「次は自分でやってみよう」
という氣持ちが育っていきます。
お片付けも、お掃除も同じです。
最初は一緒に取り組むことで、
その人なりのやり方が身についていきます。
年齢は関係ありません。
自立が大切だからと、
最初から一人でやらせようとすると、
結局、何もできないまま時間だけが過ぎ、
親の心に不満が残ってしまうこともあります。
まずは、一緒に。
楽しみながら。
同じ時間を共有しながら。
その過程で、子どもが
自分の力を信じて歩き出す、
信じられるといいなぁ![]()
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