ホテル街と春。東京は冷たい雨の1日と思いきや、ナゼかまあまあ暖かい。春の足音が聞こえなくもない。所用があるため、会社帰りに渋谷へ立ち寄った。数年前に勤務していた地域である。水曜だというのに若者が多く、もちろん彼らのテンションも高め。そんな若者とすれ違いながら、ホテル街にたどり着いた。道玄坂を曲がっただけなのに、人通りはグッと少なくなり、照明も暗め。いままで歩いてきた道玄坂とはエラい違いである。よく目を凝らすと、2人組で歩く男女が数組。大騒ぎもせず、そそくさと歩いている。ここはホテル街。そんな先入観から、どうしても早足で歩いているように見えてしまう。ホテル街は、1年を通して春なのである。