青い海
明るいスカイブルーの波の穏やかな海
見渡す限り広がる海の上で
小舟に船頭さんと私と男の人が乗っている
皆 ユラユラと波に揺られながらそれぞれに遠くを眺めている…。
何かを見つけたのか、男の人は驚いた声を上げて遠くを指差し
『見てみろアレ! なんて綺麗なんだ、あぁ…このまま持って帰れたらいいのに… せめてこの景色をこのまま形に残せたらいいのに、皆んなにも見せてやりたい』と目を輝かせ息巻いて言った。
男が指差した先には大きくて立派な氷山があった。
私も氷山に目をやる。
薄い陸の上に、水晶のように透明度の高い氷が、かなりの遠目から見ても数メートルの高さでそびえ立っていた。
( イメージ )
『わぁ、本当だ…』と言い、他にも氷山がないかと探し 私も周りを見渡した。
すると遠くから小さな流氷がこちらに向かって流れてくるのが見える。
流氷の上には、何か白く光るものが乗っている…
しばらくするとその流氷は私たちの船のすぐそばまでやってきて、光っていたモノが凍りついたアザラシだという事が判明した。
私はアザラシに近づこうと、船から海の中に飛び込んで流氷に手をかける…。
すると…アザラシは、白いターバンと白い腰巻を巻いた痩せ細ったお爺さんに姿を変え、スルリと海の中に落ちた。
抱きとめた私の腕の中で、そのお爺さんは黒い丸々とした目でジッと私を見つめ『◯◯〜 Here we go 』という謎の言葉を残して動かなくなった。
抱えていた手を離すと、スゥーとお爺さんは海の中に沈んで溶けていった……
お爺さん(アザラシ)が乗っていた流氷の上に、黒い小型電話のような物が落ちていて、それを拾って電源をONにし『◯◯〜 Here we go 』と言ってみる……
すると、受話器から『◯◯〜 Here we go 』という声が繰り返された。
その声はやがて複数人の声に変わり、そこにリズムが付き、メロディーになり、最後は一つの音楽となっていった。
民族風な音楽と共に、私達の船は海を流されていく…… やがて 影絵のように辺りに建物や街並みの風景が現れた。
私達の船は知らず知らずの内に、いつしか左右に道の別れた帰路に差し掛かっていた。
アラビアンチックな街並みや建物がそびえ立ち、影ながらも煌びやかで華やかな左側の道と……
どこまでも自然がそのまま広がる雄大な海へ続く右側と……
しばらく悩んだのだが、華やかな影に誘われて 左へと舵を切ろうとした……
その時………
『◯◯〜Here we go 』と その空間全体から声が聞こえ、音楽が鳴り始めたのだ。
そして、ヒーリングミュージックのような爽やかな音楽と共に、さまざまな動物の影が華やかな街から現れ、新たな地を求めるかのように海の方へ向かって進んで行く。






