とても長い夢だったので ①と②に分けています。
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いろんな時代や世界を映画の『インセプション』さながら飛び回っている。
どの時代の世界でも 敵がいて・味方がいて・仲間がいて・通りすがりの人がいて・時代や世界が変わってもそのどれもが なんとなく…どことなく繋がっている…ずっとそんな感覚だった。
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最初の世界で 私は 徳川家康を成敗するために奔走していた。
長い年月をかけ、いよいよ家康を追い詰めたその時、相手側の忍びが主人を守るために現れた。
妖術を繰り出し 小刀を巧みに振り回しながら、勢いよく私を仕留めにかかってくる。
ヒュルヒュルと向けられる妖術や小刀の攻撃を交わしながら、一瞬の隙をついて部屋の隅に追い込まれていた家康まで一気に詰め寄りそのまま仕留めた。
すると忍びは、怒りとも驚愕とも言える 咆哮をあげて、掌から紫色の煙を放ち 呪文のような言葉と共に、こちらに向かって何かを放ってきた。
私はとっさに手でそれを受け止めるような形で、顔を庇った。
掌に電流が流れるような激しい痛みが走り、その痛みに顔を歪めながら、ゆっくり掌を下ろすと忍びの姿は既になくなっていて、代わりに掌には3センチほどの黒々としたプックリと大きな蟻がガッチリと歯を立て 食い込み気味に噛み付いていた。
『あの者…呪術をかけていったか…』
痛みの走る掌を見ながら呟いた。
それから、私はいつくかの時代や世界を渡り歩いては、夢の渡りびとのようなことをしていた。
各時代や場所を転々としたのち、数百年経った後の 家康を討ち取った土地(町)に再び私は訪れていた。
そして、そこに来てみてとても驚いたのだった…。
なんとその当時に生きていた人々が、また同じ土地に生まれ変わって営みを送っていたのだから。
(魂の放つ色・温度・水蒸気的に発せられる記憶の残像 などで識別できるような感じ・フラグが立っているような感じ)
私は当時伝えられなかった仲間に『しかと家康を討ち取ったぞ!』と伝えたくて、自分の仲間の面影がある人を探して、その者へと駆け寄り声をかけた。
すると、振り返ったその人は『あら…どうしたの その手…とんでもないものくっつけて』と驚いた表情で私の掌を見て『あんた、これ取らないとダメよ』と真剣な顔をして言った
『しかし…これが(蟻)食い込んでしまっていて、どうにも取りようがないのです』と私が返事をすると『ちょっと待ってな。あそこの角の家にあんたのソレを取ってくれそうな人がいるから』と言って、その人は「その家の人」を呼びに小走りに走り通りを曲がって行ってしまった。
しばらくの間、言われた通りその場で帰りを待っていると、角から話しをしながらこちらに向かって歩いてくる人影が見えた。
その人は、黒髪の不思議な気を放つ女性を連れて戻ってきた。
お互いが顔を見合わせた瞬間、パシッと空気が張りつめるような、お互いが気に触るような何とも言えない空気が漂った。
しばらく黙ってお互いに見つめあう…
先に動いたのは相手の方だった。
黒髪の女性は無言で私の手をとった。
そしてその上から自分の掌を重ねるようにかざして ブツブツと何かを唱えている。
私は内心「そんなことで取れるわけがなかろう」と思っていた。
次の瞬間 女性の手から沢山の水が放出された
突然のことで驚き 掌に視線を移すと、水圧に晒された蟻はその圧に耐えられずに噛み付いている頭を残して体が千切れていた…
頑丈にも残る頭はしぶとくて、施術後にも食い込んだ感覚と痛みが消えることはなかった
「やはり無理だったか…」と残念に思った…
…………
『取れたぞ…』
と 黒髪の女性が淡々と呟いた。
『そんなバカな、今さっき頭を確認したばかりだ、アレに噛み付かれた痛みもまだ残っているぞ』
と、掌に目をやる。
つい今しがたまで、掌にしっかりと食らいついていた蟻の頭が無くなっていた。
ポッカリと大きな穴の空いた噛み付き口が、途端に真っ赤になって山のように腫れ上がっていく。
それを確認した黒髪の女性は『コレをそこにかけろ』と言って聖水の入った水袋を差し出した。
今で言う、消毒液のような匂いを放つ聖水を傷口に惜しみなくかける。
何の変化も感じられずに『これは、効くのか』と黒髪の女性に尋ねた。
『しばらく熱を持つが、そのうちに引くだろう』と言って、ジッとこちらを見つめたのち その女性は去っていった。
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それからも、夢の世界を転々と歩きまわった

