今朝は目覚ましに起こされることなく、自然に目覚めました。
不思議とスッキリした朝。
まだ空が白む前の静かな時間に食材と向き合う。
ふっと「これは祈りだなぁ」と思ったのです。
鶏肉に感謝を伝え、丁寧に包丁を入れる。
小松菜を丁寧に濯いで、湯に浸す。
そして、小松菜の緑が透明になる瞬間を捉える。
透明になった瞬間に、自分と小松菜の境界線が溶けてしまう感覚になる。
口にはしていないのだけれども、いただけるものをいただいたなぁと思った。
美しい緑に見惚れて、自分の心が潤うのを感じる。
最近はこんなにゆったりと命を感じる余裕がなかったなぁと振り返る。
自分の内のことも見通せない、霞がかかったような日々だった。
自分の内側の地下鉱脈が脈打つのを感じるのに、見えない、把握できない。
今朝にすっとそこから抜けたのかな?と思った。
穏やかな湖のような時間を自分の内に感じる。
しばし、余韻を味わってみる。