捨てようと思っていた過去がふっと目の前にやってきた。


もうやり切った、もう戻らないって決めていた。


けれど、誘いがあって色々なタイミングが重なって、いまいちどその位置に戻ることになった。


過去を振り返り、誘ってくれたその人と語りながら思った。


あの時、私は喜びや後悔…同時に拾えていなかった感情を感じてたこと。


今思うとしょうもないプライドで動いていたこと。


あの時に何となくで決めたり、動いたことが今に繋がっていること。


今だからできる、その過去やその時の自分自身の捉え方があるんだなぁって。


同時に、なんだかはっきりと分からなかったモヤモヤやこうしたかった!が明確になった。


そして何よりも、今回パズルのピースがはまるようにお互いにとってお互いの経験が必要だったこと。


気持ち良いくらいにピタッと色々と綺麗におさまる。


あぁ、今決めて体験しようとすることは、それをするタイミングなんだなって思った。


今の私なら、必要な経験を捉えることができるっていう確信のようなものがある。








捨てきれなかった過去の物語を完結させる時が来たんだと思う。


「やり切った」は自分についた嘘だったみたい。


ただ、怖くて逃げていたんだと思う。


自分に自信がなくて、私の経験なんて大したことはないって思い込んでいたから。


私が過去にしてきた仕事は、
私が"とりあえず"生活をする為に、"仕方なく"してきたことで、使命みたいなものに燃えていたわけではない。


気がつけば、やらなくてはならないことを言われた通りこなす日々が当たり前になってた。


私はどう行動するのがベストなんだろう?って発想ができなくなっていた。


そんな働き方、生き方をしていた自分を認めていなかったし、否定していたんだと思う。


このままじゃまずい!って思って必死になってみたけれど、周囲と比較する程に情けない自分の姿しか捉えることができなくて。


苦しくて、辛くて、やり切ったことにしてしまっていたんだ。


今は大分と自分を認めることができている。


完全にではないから、まだまだ怖いこともある。


でも、まだ手を伸ばせていなかったものに今なら届くし、過去に感じきれていなかった何かを感じ切ることができるのだと思う。


過去がやってくる時は、そうやって捉え直すことができるんだ。


チャンスタイムなんだ。


やり残したこと、やれなかったこと、こうしたかった!をできる自分になったということなんだと思った。


過去に背中を押されて、新たなチャレンジをしてみようと思う。


あの時は自分を信じられなくて、
どうせ私なんかにできるはずがないって知ろうともしなかったこと。


これまでは、知らないから怖くて踏み出せなかったことから、目を逸らさずにこの目でちゃんと見る。


そうやって私を信じて行動し、体験していくことが自分との絆を深めることにもなると思うから。


そして、私の知りたかった、見たかった「人間」の心の動きや人生、その可能性をみたいと思う。


人が能動的に関わることで広がる可能性の世界を見たいと思う。


私は人間の可能性が広がる瞬間を見るのが好きなようだから(笑)


その、心の動きに興味がある。



一見寄り道のように思えてしまう時があったけれど、この体験が私には必要なんだって感じるから。


タイミングも緊急事態宣言解除のタイミングっていうのがなんとも分かりやすいメッセージに思えて(笑)


解除のその日に訪問看護の仕事の登録をした私。


人にも環境にも思想にも恵まれた場所でのリスタート。


病棟、外来、在宅っていう流れを垣間見ることができることに感謝して。


一見、不必要に思えるもの、恐ろしいものと共存することになってしまった人との時間を過ごそうと思う。


お互いを大切に時間を過ごそうと思う。