娘の幼稚園は保育参観中は写真撮影、録画は一切禁止。
(設定保育前後の時間や給食中は教室の外からの撮影は可)
保育参観中に撮影禁止の理由は、「ファインダー越しにではなく、肉眼で、子供の幼稚園での様子を良いところも悪いところも見てほしい。家庭での育児にも役立ててほしい。」
という理由だそうです。
それについてちょっと不満げなお母様方も中にはいらしたのですが、私はこの「肉眼で見てほしい」という園の考えがとてもよく分かりました。
というのは、台湾美容技芸が開催している講座を撮影禁止にしたのも、肉眼で見てほしいというのが理由だからです。
2013年4月講座までは、原則撮影禁止だったものの、レッスン風景の写真にも写っている通り、実質的には録画を許可していました。
しかし、録画している方と録画されてない方の習得度を比べると、どうも録画していない人の方が高いのではないかということは感じていました。
というのは、提供までにかかる時間も録画されてない方の方が早い傾向がありましたし、ご質問内容や補講に来られた時の理解度の違いを比べても録画していない方の方が圧倒的に高かったのです。
ある時、かっさ・経絡講座に録画専用機器を持ち込んで撮影した受講生の方がいらっしゃいました。
その方はお手本の最中に録画に夢中になり、その結果全く手順を覚えられず実習中にペアの方に手順確認ばかりしていました。
お手本をしっかり見れていなかったためその方は実習が進まず、その方だけではなく手順確認ばかりされたペアの方の実習にも影響していましたから、録画はやはり習得の妨げになる、その日の受講生全体のためにもならないと確信して、撮影厳禁を徹底することに決めました。
普段、録画を生業としているプロの方ならば別でしょうが、そうではない方の場合、撮影をすると撮影対象ではなく、「撮る」ことに集中してしまいます。
後で見た時に、見やすい動画を撮る事が目的となってしまうからです。
先生がお手本を見せている時に、カメラや携帯のポジショニングやズームばかり気にされている方も少なくありません。
その結果、お手本を見ているようで見ておらず、何も覚えられずに実習中は手順確認ばかりしている・・・ということになりがちです。
実際のところ、手順は少しくらい曖昧でも、テキストにも載っていますし、板書レジュメもあります。
講義の際にとったメモもお家に帰られた後でいくらでも見直せます。
しかし、力の加減や当て方、先生の手の微妙な角度は録画では分かりません。
先生がお手本を見せる意義はそこにあると言ってもいいくらいなのに、録画することに集中すると、その講座当日にしか分からないことを分からないままお家に帰ることになります。
現に、2013年7月講座以降、撮影禁止を徹底した後、受講生の習得度、実習の充実度は確実に上がりました。
それまで手順確認が主だった先生への質問も、力加減を見てほしい、当て方をもう一度見せてほしい、こういうお客様の場合はどうしたらいいか・・・といったより実践的なものが多くなりました。
ライブでしか学べないことをしっかりと身に着けていただけている証拠だと思います。
明日からの5,6月講座も、しっかりと肉眼
で見て、しっかりと習得していただきたいと思っています
受講されるみなさま、どうぞお気をつけてお越しくださいませ。