前回の記事、「更年期について考える<前編>」では、その原因やメカニズムについてご紹介しました。

今回は、どう対処すれば乗り切れるのかについてお話します。

現在、更年期症状(重度の場合は更年期障害)の対策として挙げられるのは、次の4つ。

 

・食生活,サプリメント等による栄養面でのケア

・アロマテラピー(香り)

・有酸素運動

・医療機関(婦人科,心療内科)への受診

 

栄養面のケアでは、エストロゲンと同様の作用をする大豆ポリフェノール(イソフラボン)が有名どころ。

その他に、シンプリスのサプリメント「シンプリス ウィメンズバランス30+」に配合されている、ピクノジェノールなどもあります。

ピクノジェノールはエストロゲンの急激な低下を緩やかにする働きがあり、抗酸化作用が非常に高い植物由来の成分です。

欧米(特にフランスを中心とするヨーロッパ諸国)では、PMSや生理痛緩和のために用いられることも。

 

また、更年期症状は自律神経のバランスが乱れて起きるものが多いので、リラックス効果の高いテアニンを含むお茶や、血流を改善して体を温める生姜やカシスなども有効。

症状に悩む方はもちろん、まだ気になっていない方でも、

更年期を迎える前から、食生活を見直したり、サプリメントを摂ることを習慣にしておくと、卵巣の機能低下をゆるやかにし、卵巣年齢を若く保つことができます。

個人差はありますが、30歳を過ぎたら意識し始めても遅くないと思います。

 

 

アロマテラピーには、リラックス効果があるのはもちろん、クラリセージなど女性ホルモン様の作用がある精油もあり、最近では、ゼラニウムとローズオットーの精油でエストロゲン分泌量が上昇したという研究結果も。

芳香浴やマッサージなど、生活の中で取り入れやすいのも魅力の一つですねクローバー

 

 

そして、有酸素運動にも更年期症状の重症度が軽減したという報告が多くあるのだそう。

血流が改善されるため、腰痛や冷えなど、滞りによって深刻になりがちな症状には特に効果的。体が温まって汗をかくと気分もリフレッシュしますよね走る人

 

症状に悩む場合は、医療機関への受診を。

婦人科で女性ホルモン補完療法を受けるだけでなく、精神症状が重い場合は抗不安剤などの投薬と、カウンセリングを併用することで、QOL(生活の質)を上げることができます。

 

特有の症状が軽い人もいれば、重い人もいる、更年期。

闇雲に怖がるのではなく、きちんと知ることで、心身ともに準備することができます。

また、更年期を超えると一気に霧が晴れたように楽になるという方も多くいらっしゃいます。

上手に付き合って、乗り越えたいものですね。