美容室専門税理士の中嶋です。
ハワイ視察レポート 今回はハワイの不動産投資事情です。
今回はハワイの不動産会社さんを2社訪問してきました。
今回のブログでは、1社目のお話をご紹介します。
ずっと昔に購入したリゾートホテルの会員権を持っているご高齢の方が、相続になった時に相続人が困らないようにと売却を急いでいるため、現地の不動産会社に相談に行きました。
実は、1年以上前からこの方は売却希望を出しているものの、なかなか売れないため、何とかしてほしいという要望で現地まで相談に来ました。
購入した時は300万円ほど(正確ではありませんが)で購入されたそうです。
このリゾートホテル会員権は、毎年、年間20万円程度の会費支払が必要で、決められた日にリゾートホテルに宿泊できるというもの。
会員権を持っている限り、ホテルに宿泊しなくても毎年会費支払いが必要となることが問題で、
相続でこの会員権を引き継いだ方が、この年会費を支払い続けなければならない、
という問題に頭を悩ませているとのことでした。
不動産会社さんの話では、正直、売却は難しいという話でした。
その理由は、このリゾート会員権の売却実績が、
2022年に4件、
2023年は1件と、
ほとんど動いていない上に、この不動産会社さんだけでも売却希望の方が50名以上いるという現状だそうです。
タダでも買い取って欲しいところですが、このリゾートホテルがあまりに低い価格での売買を認めていない、という事情もあるようです。
毎年の年会費という維持費が必要で、相続人としては利用しない可能性の高いハワイのリゾート利用権。
相続のことを考えたらなかなか問題ですね。
ちなみに、このリゾートホテルの利用権は日本人向けにいまでも売られています。
ショッピングセンターのカウンターで売ってました。
もちろん、詐欺でも何でもないリゾートホテル利用権な訳ですが、事情を聞くと少し怖くなりますね。
ではまた。