美容室専門税理士の中嶋です。
ハワイ視察レポート 今回はハワイでのチップについて。
日本ではウーバーで食事を手配すると、支払いした後に「チップ」を選択する画面があります。日本人には馴染みがありませんが、ウーバーが広まったことで、チップに対する意識も増えたのではないでしょうか。
ハワイにくると、ウーバーだけでなく、あらゆるところで「チップ」が必要になります。
モノやサービスの対価としての価格は表示価格で分かるのですが、「チップ」は後から選択により金額が変わったりして、そのモノやサービスを購入すると、結局、いくら支払うのか最初に分かりにくい、という感じがします。慣れなんでしょうけど。
さらにチップだけでなく、サービスによっては税金もかかります。
ホテルでアメニティを利用した分の請求書を見ていたら、
アメニティの利用料に対して、3つも税金が加算されていました。
・General Excise Tax 4.12%
・OTAT Oahu City&Country Tax 3%
・Transient Accommodation Tax 10.25%
もう請求書を見るのが怖くなります。
スーパーで買い物した時は税金だけでなく、デポジットとして容器代なんかも別に請求されることもあります。
ペットボトルやお酒の瓶など、集めて持っていけば、デポジット分だけ返金が受けられるとのことですが、旅行客には環境税のようなものになりますね。
チップの話に戻りますが、正確ではないかもしれませんが、教えてもらった話では、
飲食店でのチップは約1割から2割ほどサーブをしてくれたスタッフに支払います。
このチップの行方ですが、一旦はお店の売上として集められ、スタッフに分配されるそうです。
チップを受け取る方もちゃんと税金申告の対象になっているようです。
興味深いのは、スタッフがお店から受け取る時給とチップがどのような構成になっているのか、こちらの現地の会計士の方から教えて頂きました。
もちろん1つのケースではありますが、
時給が1時間あたり14ドルでもらっている方で、
このスタッフの方が受け取るチップの1時間当たりのチップ収入は43ドル。
合計で57ドルが、このスタッフの1時間当たりの受け取るお金(給与+チップ)ということです。
チップが多いか少ないかは、そのお店がどれだけ人気のあるお店なのか、客単価が高くなればなるほどチップは高額になりますから、人気のお店であればあるほど、高収入を狙える訳です。
1時間57ドル。日本円で9000円近く稼ぐわけです。
マジですか。
こうやって考えると、優秀なスタッフを募集するには、自給だけでなく、チップがたくさん受け取れるお店つくりをすることも大切な要素となるようです。
1時間9000円稼げるハワイの飲食店スタッフ。
いろいろと考えさせられます。
ではまた。