美容室専門税理士の中嶋です。
8月中旬。
事務所にご相談の電話を頂きました。
『自分で銀行に相談に行ったら、融資が難しいと言われてしまいました。』
『どうしたら良いでしょうか?』
一通りお話を聞いて、融資のご支援をさせていただくこととなりました。
緊急のご相談、ということもあり、緊急対応をさせていただきました。
必要なお金は1500万円。
公庫と民間銀行の協調融資で進めることとなりました。
民間銀行は、ご自身の勤務先のオーナーから紹介してもらえることになり、ご自身で相談に行ってもらいました。
中嶋は日本政策金融公庫への融資申請の段取りを整え、早々に面談日も決め、8月下旬に1000万円の融資決定を引き出しました。
問題はここから。
オーナーに紹介してもらった銀行の担当者に電話連絡をしましたが、正直、税理士が関わることにウエルカムではない様子。
それでも、協調融資となれば、銀行担当者との連携は不可欠なので、なんとか話しを進めました。
融資申請に必要な資料をそろえ、本人に代わって提出し、資料の説明をしても、やっぱり非協力的な態度。
今回は、積極的に民間銀行にはかかわらず、オーナーの紹介として本人に動いてもらうことになりました。
日本政策金融公庫からの1000万円の融資決定から2か月。
そろそろ保証協会からの融資決定が出ても良い時期。
流石に我慢できずに、中嶋から銀行に連絡。
担当者とは連絡が付かず、仕方なく、上司の方に状況説明を求めました。
そこで分かったことは、
『銀行からは、実は、まだ保証協会に申請していない』という状況でした。
意味が分かりませんが、銀行の言い分としては、〇〇の資料が足りていない。資料が揃っていないから、銀行内の決定が出せていない。銀行内の決定が無ければ、保証協会の申込みも出来ない、という状況でした。
来週には、店舗内装工事費用の着手金の支払いが必要です。
まさか、銀行融資に3か月程度もかかるとは考えていませんでしたので、予定外の出来事。
銀行担当者は、オープンが年末だから、まだお金は必要ないと思っていた、という返答。
いやいや、美容室の内装工事の着手金の支払いは、逆算すれば、オープン前の最低でも2か月以上前には決定が必要でしょう。
突っ込みどころはたくさんありますが、突き詰めても逆効果となっても困りますので、融資担当者ではなく、上司の方に説明を求めました。
上司の方からは平謝り。
翌日、上司の方と融資担当者が揃って、開業予定の方に会いに行き、早急に保証協会への融資申請を進めることとなりました。
そして、銀行の融資面談は、融資担当者ではなく、支店長と次長の二人にご対応頂きました。
やらかした事実に対しては、精一杯の対応をして頂けたと感じております。
今回のことを振り返り、
銀行は、今の勤務先のオーナーからの紹介は避けた方が良いこと。
理由は、銀行から見て大切なのは、そのオーナーであって、あなたに対しては「やってあげます」という状況になりがちなこと。
独立前の美容師は特に情報が少なく、銀行の言葉を信じるしかないこと。
何が正解かが分からないので、言われたままを受け止めるしかなく、銀行に非がある状況でも、ごまかされたら分からない。
開業前の美容師さんは情報が少なく、何か望ましい状況かを知ることは難しいです。
このような酷い対応をする銀行、というか融資担当者はよほどいませんが、中にはいます。
何かごまかされているな?と感じたら、一度、ご相談ください。
ご相談は、メールか、お電話か、開業相談アプリのチャットからお問い合わせください。
ではまた。
なかしま税務労務事務所
税理士 中嶋 政雄 社労士 中嶋 有美
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