本当の治療者は自分です。
もし、自分以外に病気を治せる者がいないという当たり前のことを理解せず病気を根絶させようとしていたら、その発想自体が病気を根絶できない力となってしまいます。
どんな療法であろうと、治療者や薬に依存すればするほど、外部に頼ろうとする習慣ができあがることで自分の自然治癒力は失われます。
大怪我をしたり、心臓発作や生命に関わる危機的状況では、救急車を呼んで病院に行かなければならないでしょう。
しかし、不必要に薬をとることは、症状を自分で追い出せなくなり、ますます薬に頼らなければならなくなるという悪循環を生じさせます。
急性症状を抑圧するということは、生命を守るためのバイタルフォースの発動を止めることであり、その結果何が起こるかといえば急性症状の原因を内部にとどめたままバランスを取るしかなく余計なこだわりを形成してしまうのです。
こうして複雑化し、慢性病へと移行するのです。
ホメオパシー in Japan / 由井寅子 著