【第2話】メンタルの強い者が勝つ
大学受験は実力差のない者同士の戦いである。同じ大学を受験したとすると、最初から見込みのない(学力の及ばない)受験生はほとんど受けてこない。つまり、合格の見込みのある者同士で競争するのである。例えばMARCHの一角、人気の明治大学は、総志願者数105,702名のうち、合格したのは24,909名というのが2015年の入試結果であった。なんと8万人以上もの受験生が不合格だったわけだが、ではこの8万人の受験生は学力が足りないのであろうか。いや、実際には合格した者と差がないか、中には合格した者以上に学力の高い者もいるだろう。これは明治大学に限ったことではない。どの大学も、受験生は受かる見込みがあると踏んで受験してくる。学力は拮抗していて、大差がつくことなどはほとんどない。最終的に勝敗を分けるのは『メンタル』である。同じ学力なら、メンタルの強い方が勝つ。メンタルが弱いとストレスに打ち勝つことができない。受験勉強も入試もストレスは付き物。社会に出て働くとなれば、メンタルが弱い人は人材として期待できない。受験においても、仕事においても、人間関係においてもストレスの存在しない世界などはない。それならば「ストレス=悪」という考え方は最初から持たない方がいい。親は子どもにストレスを与えないようにするのではなく、ストレスを乗り越えるメンタルを考えるべきである。この場合、コーチングとマインドセットが有効である。(つづく)