秘境を訪れるTV番組の

「うわ〜!!」っという

テッパンネタが

 

「現地の人が

イモを噛んで

ツボにペっていれたものを

発酵させて作ったお酒を

振舞われて

途方にくれる」

 

というのが

ありますね。

 

 

もちろん

嫌がらせでも

なんでもなく、

 

冗談で

作っているわけでもなく

 

「噛んでお酒にする」には

 

ちゃんと理由があるのです。

 

まず、

 

お酒の本体である

 

アルコール(エチルアルコール)

 

これは、

 

酵母が

糖を分解して

 

アルコールにしています。

 

だから、

 

糖が含まれている

ブドウなどからは

酵母を添加するだけで

 

簡単に

 

(と言っては

ワイン醸造家に

失礼ですが、

生物科学的反応からいうと

単純です)

 

ワインができます。

 

 

でも、

 

芋 コメ とうもろこしなどの

穀物には

糖はほとんど含まれていません。

 

ほとんどが

デンプンです。

 

だから、まず

 

そのデンプンを

糖にしなければならない。

 

デンプン というのは

糖がたくさん集まって

大きな分子になったものなので

 

デンプンを分解してあげれば

いいのです。

 

 

そのために

 

アミラーゼ 

 

という

 

デンプンを分解するための

酵素

 

必要になります。

 

この酵素は

唾液にも含まれています。

 

よく、

 

ごはんをよーく噛むと

甘くなる

 

というのがありますね。

 

あれです。

 

 

口のなかでよく噛んで

 

唾液のアミラーゼと

デンプンを混ぜることで

 

糖に分解される。

 

 

その 

 

噛んだものをツボなどに集めて

置いておくと

 

 

 

空気中の酵母によって

糖が分解され

 

アルコール

つまり、

お酒になる

 

 

という仕組みです。

 

 

じゃあ、

 

コメから作る日本酒は?

 

 

あれも、噛んで作るの?

 

 

安心してください

 

噛みませんよ

(ふ、古い。。。)

 

 

 

日本酒は

 

コメに麹菌を混ぜて

 

その 麹のもつアミラーゼで

デンプンを糖にし、

 

そこに酵母を加えて

アルコールにします。

 

酵母を加える前に飲むのが

甘酒です。

 

酵母を入れていないので、

もちろん、アルコールは

一切入っていません。

 

 

「噛んで作るお酒」には

そういう意味があるのです。

 

だからと言って

飲みやすくなるというかというと

決してそうではなく

 

正直、私も

供されたときに

飲む自信は

それほどありませんが。。。

 

 

でも、

 

理由を知ると知らないでは

味方が変わってくるんじゃないかなー。

 

もし今度、

テレビでそういうのをみたら

 

あるいは

秘境で遭遇したら(笑)

 

なるほどこれは

ちゃんと意味があるのだな!と

 

納得してみてください。

 

その原理を発見した

その地の人々の

知恵と工夫に

 

頭がさがると思います。

 

しかし、

 

 

 

そこまでして

 

お酒飲みたいんだね〜

 

 

全人類的に。

 

 

 

それもまた

頭がさがります(笑)

 

 

なお、

 

酵母 こうぼ

 

 

酵素 こうそ

 

 

は、

全く違うものです。

 

それについては

また今度。

 

 

 

 

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