映画(洋324) 吸血鬼ドラキュラ 1958年作品 / クリストファー・リーの当たり役 | ビート・マンのブログ

ビート・マンのブログ

気まぐれで書き込みます。
知らなくても問題ないが、知っていても損しない。

ドラキュラ伯爵

クリストファー・リーと言えば・・・
 
 
脚本:ジミー・サングスター
監督:テレンス・フィッシャー
主演:ピーター・カッシング(ヘルシング博士)
出演:クリストファー・リー(ドラキュラ伯爵)
  :ジョン・ヴァン・ハイゼン(ハーカー)
  :キャロル・マーシュ(ルーシー:ハーカーの婚約者)
  :マイケル・ガフ(アーサー:ルーシーの兄)
196cmの長身はどの俳優よりも大きく威圧感を与える。
 
 
 
本作「吸血鬼ドラキュラ 原題:Dracula」は数ある吸血鬼映画の中でも有名な作品。クリストファー・リーは前作でフランケンシュタインが創造した怪物を演じており、50年代ホラーで有名なった役者である(しかし一躍有名になったのは本作ドラキュラ)。
 
現在のCG、VFX技術の作品と比べれば映像は完全に見劣りする。しかし人に与えるインパクトは引けを取らない。理由は193cmの長身、鬼気迫る表情、さらにスマートで紳士的な普段の行動とのギャップ。この組み合わせだけで観客に恐怖感を与える演技・演出は素晴らしい。
 
また観客は彼が吸血鬼ドラキュラと初めから理解しており、鑑賞前から脳内にすりこまれたイメージが勝手に恐怖を増幅している。この点からも事前広告ポスターが重要なのが理解できる。常にマントを羽織っているのも印象操作である。
 
物語りは意外と思われるかもしれないがドラキュラ伯爵の存在は既に知られている。これは上映時間82分の関係もあると思われるが、ドラキュラ伝説が既に存在しており、これを前提に物語がスタートする。
 
ドラキュラ伯爵を退治するためハーカーが伯爵の屋敷に入り込む。しかし逆に襲われ命を落とす。ハーカーの友人のヘルシング博士は彼の安否を確認するためにドラキュラ伯爵邸に向かうが、既にドラキュラ伯爵は移動していた。
 
ドラキュラ伯爵はハーカーの婚約者・ルーシーを狙っており、棺桶と共にルーシー宅の近くにある葬儀屋へ身を隠す。ヘルシング博士はドラキュラ伯爵がルーシーを狙っていると確信したが、阻止することが出来ずルーシーは毒牙に倒れる。
 
ヘルシング博士はルーシーの兄・アーサーと共にドラキュラ伯爵退治を誓い共闘する。ドラキュラ伯爵の次の目当てはアーサーの妻。二人はアーサーの妻を守ることが出来るのか?
 
古典ホラー作品ドラキュラ。十字架に弱い、ニンニクの香りが苦手、胸に杭を刺すと死亡する、太陽の光を受けると消滅する等。ドラキュラの弱点はこの時点で既に存在する。十字架に関しては二本の棒を即席で造っても効果はある。
 
目を見張る特撮は存在しない。それでも楽しめる作品だと私は思っています。
 
サブスクで映画が観れる時代です。古典ホラーを鑑賞するのも良いかもしれませんよ(ホラー映画の特徴だがドラキュラは主役ではない)。
 
 
 
 
映画 吸血鬼ドラキュラ 1958年公開(お薦め度★★★☆☆