映画(洋323) 悪魔のいけにえ 1974年作品 / スプラッター映画のヒット作 | ビート・マンのブログ

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知らなくても問題ないが、知っていても損しない。

単純だから怖い

内容は単調だが、逆に狂気が爆発的
 
 
脚本:キム・ヘンケル
監督:トビー・フーパー
主演:マリリン・バーンズ(サニー:唯一の生存者)
出演:ガンナー・ハンセン(レザー・フェイス)
  :エドウィン・ニール(ヒッチハイカー)
  :ジム・シードウ(スタンド店主)
  :ジョン・ドゥガン(爺様)
低予算で上映時間83分。シンプルでスティビーな展開
 
 
 
本作「悪魔のいけにえ 原題:The Texas Chain Saw Massacre」はスプラッター映画で最初に大ヒットした作品として今も影響を与えている。
 
1973年「エクソシスト」が世界的な大ヒットを起こし、オカルト・ホラーを流行させた。本作はこれまでの古典的な怪物(吸血鬼・フランケン・狼男)や悪魔ではなく、人間が殺人鬼となり大量殺戮を繰り返し、血が飛び交うスプラッター映画を確立させた。
 
登場するレザー・フェイスはブギーマン(ハロウィン)、ジェイソン(13日の金曜日)のように人間で、狂気のサイコパス野郎で人を簡単に殺してしまう。
 
本作は特別なストーリーは存在しない。レザー・フェイスの家に迷い込んだ若者が、あっさりと頭部を叩かれ殺害、またはチェーンソ-で切り刻まれる。そのため若者5人中4人が短時間に餌食となる。
 
ストーリー性は最後の1人がすぐに殺害されず、食卓に招かれる設定ぐらい。しかし最後は殺害しようと行動を起こすが、逃げられてしまい、追いかけたレザー・フェイスの家族が車に跳ねられ死亡する。但しレザー・フェイスは逃がした人物を追いかけるが、逃がしてしまい狂ったようにチェーンソーを振り回す。
 
単純だが狂気に満ちた演技が怖い。それも近年の頭の良いサイコパス野郎ではなく、特に計算しないで行動を起こすだけ。だから説得などの言葉も意味をなさない点が怖さを増幅させる。
 
リメイク作品も存在し、演出などのストーリー性を求めるならリメイク作品の方が楽しめるかもしれない。
 
一応、若者5人がレザー・フェイスの家族が経営するガソリン・スタンドに立ち寄った際「知らない家には近づくな」と警告は受けている。また映画の冒頭で墓荒らしのニュースが流れ、レザー・フェイスの家族が犯人と思わせる点が演出になるが、上映時間にしたら微々たるもので、単純でスピーディな進行が狂気をラストに向け強めている。
 
「ハロウィン」「13日の金曜日」同様にシリーズ化されており、蒸し暑い夏に鑑賞するのもよいかもしれませんよ。
 
 
 
 
映画 悪魔のいけにえ 1974年公開(お薦め度★★★☆☆