映画(洋322) マローボーン家の掟 2017年作品 / 悲しい運命で家族を守る | ビート・マンのブログ

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ホラーではない

長男は母の遺言を守りたかっただけ
 
 
脚本:セルヒオ・G・サンチェス
監督:セルヒオ・G・サンチェス
主演:ジョージ・マッケイ(ジャック:長男)
出演:チャーリー・ヒートン(ビリー:次男)
  :ミア・ゴス(ジェーン:長女)
  :マシュー・スタッグ(サム:三男)
  :アニャ・テイラー=ジョイ(アリー:ジャックの恋人)
主演は「1917」でも主演。アニャはマッドマックスで主演
 
 
 
本作「マーボローン家の掟 原題:Marrowbone」はホラー映画のような宣伝のため、それを期待して鑑賞すると後悔する。内容は完全なヒューマン・ドラマである。
 
物語は母親と子供4人がイギリスからアメリカに逃げるように移住したところから始まる。移り住んだ家は母の生家で家族は母の旧姓マローボーンを名乗り暮らす。4人の兄弟はここでアリーと出会い友達となる。
 
母は病に倒れた死に際に長男・ジャックに「21歳になるまで自分が死亡したことを届けるな」「ジャックが21歳になれば3人の面倒を見る法的な権利が得られ、離散しないで済む」と伝える。
 
ジャックは母の遺言を守り、母の死を世間に隠すことにした。
 
しかしこの家族は逃げるように何故移り住んだのか?
 
実は父親が犯罪を犯し、そのためイギリスから来たのだが、なんと父親が母の死後に兄弟の居場所を知りやってきた。
 
ジャックは父親を屋根裏部屋に閉じ込め、自然に死ぬことを選択した。
 
この辺りから映像演出の効果で観客が騙される構成になっている。
 
ラストの衝撃と悲しみは、本作がホラー映画ではなくヒューマン・ドラマであることでエンディングへと進んで行く。但しこのことを記載すると本作をまだ観ていない人へのネタバレとなり、感動すら無くなってしまうので割愛する。
 
アリーは途中からジャックとしか会っていない。物語の流れが自然なためラストまで意識しなかったが、思い起こせば「あっ!」となります(ネタバレですね)。
 
ヒューマン・ドラマにサスペンス・ホラーのスパイス(鏡に布が掛けられた意味など)が加わった作品として鑑賞してください。
 
 
アリー役のアニャ・テイラー=ジョイは2024年公開「マッドマックス:フュリオサ」で主人公のフュリオサを演じています。
 
 
 
 
映画 マローボーン家の掟 2017年公開(お薦め度★★★☆☆