特撮 人造人間キカイダー(現TV朝日)/ 不完全な良心回路 | ビート・マンのブログ

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キカイダー

バラバラに破壊されたヒーロー
 
 
 
現在のTV朝日系列で1972年7月~1973年5月に放映。
 
石ノ森章太郎の原作で最も有名な変身ヒーローが「仮面ライダー」で、1971年4月~1973年2月放映。タイプの異なるヒーローがお茶の間の子供を釘付けにした。
 
悪の組織ダークの科学者として拉致された光明寺博士が極秘裏にキカイダーを製作。世界征服を企む組織ダークに対抗できる最強のロボットを生み出した。しかし人間に近づけるために設置した良心回路が未完成で、ギルの吹く笛の音に苦しむのが特徴。
 
同時放映の仮面ライダーとの差別化が出ており、人間をベースにした改造人間ではなく、無から造り出されたロボット。バイクもサイドカー。頭部の機械が丸見えのスケルトン仕様なのは今でも斬新と言える。
 
ロボットのため修理シーンが度々存在し、大きな歯車が見える点が昭和を感じさせる(当時の子供は逆に機械を感じたが)。
 
ライバルが存在するのもキカイダーの特徴で、終盤にハカイダーが登場。頭部に人間の脳を移植している設定で、これもスケルトンなのが印象的である(令和の現在では無理だろう)。
 
ヒーローが負けるのはウルトラマンから存在するが、ロボットのためバラバラになるのは衝撃的。有名な海外映画で「ロボコップ」が存在。これも同様にバラバラにされるが、1987年作品なのでキカイダーの方が先。
 
ヒーローものにはヒロインと少年が存在する。キカイダーを造った光明寺博士の娘と息子が該当。光明寺ミツ子役の水の江じゅんは芸能活動自体が少なく、本作が代表作と言えます。
 
現在の特撮と比べると見劣りするかもしれませんが、予算が少ないなかでもしっかり子供を引き付ける作品となっているので、鑑賞したことのない若い人にお薦めします。
 
最大の特徴は登場シーンで赤いギター弾くこと。そして常に背負って戦うのが個性的だが疑問点です(昭和感が満載)。
 
追記:主演の伴大介は別の特撮「イナズマン」でも主演です。