映画(洋317) ウィッカーマン 1973年作品 / カルト・ホラー | ビート・マンのブログ

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異端はキリスト教?

立場が変わると考えが異なる
 
 
脚本:アンソニー・シェーファー
監督:ロビン・ハーディ
主演:エドワード・ウッドワード(ハウィ巡査)
出演:クリスト・ファーリー(サマーアイル卿)
 
旧ポワロ映画の脚本家が描くカルト・ホラー
 
 
 
本作「ウィッカーマン」は写真に写っている巨大な人型の檻を指している。映画「ミッドサマー(2019年作品)」が好きな人には受け入れやすいカルト・ホラーになっている。
 
物語はハウィ巡査がサマーアイル島へ、捜査で訪れたところから始まる。目的はこの島の少女が行方不明になったと、匿名で警察に依頼があったため。
 
ハウィ巡査は厳格なキリスタンで、この島に降りたときから異様な雰囲気に圧倒される。それはキリスト教の教えとは異なるフリーセックスを含む光景だったからである。
 
ハウィ巡査は島民に少女のことを聞くが、誰も少女の存在を知らないと口を添える。巡査は警察の権限を行使し強引に捜査を行うが初日は何も見つからなかった。
 
その夜は島の宿泊施設(1階は飲み屋)に泊まるが、宿の娘に誘惑される。巡査は婚約しており、キリスト教の教えを守り未だに童貞であることを明かす。
 
2日目は更に強引な捜査を行う。その結果、少女はこの島で生活していたことを知るが、今度は既に死んでいると言われる。巡査は少女の墓を掘り起こすが、棺に入っていたのは兎の死骸だった。
 
業を煮やした巡査はこの島の権力者(サマーアイル卿)に抗議し、一旦本土に戻り他の警察官と捜査に来ると訴える。しかし島に来た時に乗ってきた飛行艇が故障。変えることが出来なり一人で捜査を再開する。
 
この島の宗教には生贄の儀式が存在する。巡査は少女がこれから儀式の餌食なると考え、仮装して儀式に参加することに決めた。
 
そして少女を見つけ出した巡査。これで一安心と思ったところ、少女は走ってサマーアイル卿の元へ行き、「これで良かったの?」と話して他の島民に保護される。
 

実はこの島での生贄の条件は「童貞」「賢いが愚か者」「王の権力を振りかざす者」「自分の意志で島に来た者」であった。つまり島で生まれた者は生贄に出来ない。

 
ラストは想像にお任せしますが、映画「ミッドサマー」を面白いと感じた人なら鑑賞できます(本作の方が古いですが)。
 
サマーアイル卿役のクリスト・ファーリーですが、この人の代名詞はドラキュラ役です。普通の人間役でカルト・ホラーを演じていますが、この人の雰囲気が上手くいかされていると思います。
 
晩年は「ロード・オブ・ザ・リング」でサルマン役、「スター・ウォーズ」でドゥークー伯爵(後のシス)でおなじみかもしれませんね。
 
 
 
 
映画 ウィッカーマン 1973年公開(お薦め度★★☆☆☆