銀行のトップ争い
ドロドロの抗争劇!最後に誰が笑うのか?
本作「監査役 野崎修平」は2018年にWOWOWで放映された作品。主人公は出世コースから外れた「おおぞら銀行」支店長・野崎修平(織田裕二)。時代設定はバブル崩壊後で、不良債権処理でギスギスする銀行内の権力争いを描いている。
突然、監査役に任命された野崎だが、頭取や他の役員の期待を無視して社内の不正を暴露し解決していく。その過程で銀行内の覇権争いが描かれるが、半沢直樹に負けないくらい「臭い演技」を交える演出が目立つ。
特に岸谷五朗が演じる武田慎吾はその極み。舞台役者の本領発揮と言えるほど「臭い演技」をあえて強調する。半沢直樹での頭取は正義の人だが、本作で頭取を演じる古谷一行は善人の面を付けた悪人。最初は「良い人」を演出しているが、最後は自分の欲求を満足させるために頭取の地位から降りることをしない。
誰もが頭取の地位を狙い策を練る。しかし失敗して「責任を取り辞職」を受けるなど、下克上をドラマとして演出している作品です。
野崎修平は出世に興味が無い。銀行を良くしたい一心で監査役の職を突き進むが、自分自身が覇権争いに巻き込まれていく。そして満身創痍の状態となった「おおぞら銀行」の頭取に祭り上げられるのだが・・・
ラストはまさかのどんでん返し。前頭取の逆襲に銀行はまさかの・・・
半沢直樹ほど「スカット感」は無いが、覇権争いドラマが好きな人にはお薦め致します(半沢直樹より2年前の作品です)。