"The Continuing Story of Bungalow Bill" | タコさんの庭

タコさんの庭

ビートルズの歌詞和訳に挑戦

"The Continuing Story of Bungalow Bill"

Writers : credited Lennon-McCartney (by John Lennon )

Artist :  The Beatles

Recorded : 1968/10/8 EMI Studios

Released : 

1968/11/22(UK), 25(US)「The Beatles」A面6曲目

2018/09/11「The Beatles 」Special Edition 

          (2018 Mix)

          (Esher Demo)

          (Take 2)

         

 

2024年7月12日 追記あり 和訳変更あり

     <歌詞和訳>"The Continuing Story of Bungalow Bill" 

          邦題 "ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル"

                     バンガロー・ビルの続きのお話し

[Chorus]

Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?
Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

 

[Verse 1]

He went out tiger hunting with his elephant and gun
In case of accidents he always took his mom
He's the all American bullet headed

saxon mother's son
All the children sing

    彼は銃を手にし象に乗りトラ狩りに出かけた

    アクシデントに備えて彼はいつもママを連れていた

    彼は弾丸頭の典型的なアメリカ人 

    サクソン人の母の子だ

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

 

[Repeat Chorus]

Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?
Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

 

[Verse 2]

Deep in the jungle where the mighty tiger lies
Bill and his elephants were taken by surprise
So Captain Marvel zapped him right between the eyes. Zap!
All the children sing

    ジャングルの奥深く そこで巨大なトラが横たわっていた

    ビルと象たちは 不意をつかれた

    だからキャプテン・マーベルがそいつのちょうど目と目の真ん中に光線を当てた Zap!

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

 

[Repeat Chorus]

Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?
Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

 

[Verse 3]

The children asked him if to kill was not a sin
"Not when he looked so fierce," his mummy butted in
If looks could kill it would have been us instead of him
All the children sing

    子供たちは「殺すことは罪ではなかったの?」と彼に尋ねた

    「そいつが すごく獰猛(どうもう)に見えるときは違うのよ」彼のマミーが口を挟んだ

    もし見た目で殺すことができるのなら そいつの代わりになるのは俺たちだったろう

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

 

[Repeat Chorus]

Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?
Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

 

 

????

ジョンがインドで起きた出来事を曲にしたそうです。

「ジョン・レノン&オノ・ヨーコ プレイボーイ・インタビュー1980完全版」

デヴィッド・シェフ著 山川真理訳 346ページ

 

――〈ザ・コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロー・ビル〉。

ジョン : それはマハリシの瞑想道場にいた男のことを歌った曲だ。その男はちょっと休みをとって哀れなトラを何頭も撃ちに行って、また神と対話するために戻ってきたんだよ。その昔、ジャングル・ジムってキャラクター[訳注:アメリカの新聞漫画の主人公]がいてね、そいつとバッファロー・ビル[訳注:アメリカの西部開拓時代のヒーロー]を合体させてみたんだ。10代の若者が社会に対して物申すって感じの曲だけど、ちょっとしたジョークでもある。ヨーコが参加してるはずだ。一緒に歌ってるよ。

 

ジャングル・ジム」と「バッファロー・ ビル」のキャラクターを合体させたと

ジョンは言っていますね。

 

ジャングル・ジム」は、架空の人物です。

第二次世界大戦の前。アメリカの新聞漫画として、1934年1月7日に掲載が始まりました。

ジョンは、まだ生まれていません。

アジアを拠点とするハンターでした。ジャングル・ジムの愛称を持つジム・ブラッドリーの冒険を描いたその漫画は、毎週日曜日に掲載され、1954年8月8日に終了しました。

 

その後、

1935年にラジオ

1937年に映画グラント・ウィザーズ主演の12部作(ユニバーサル・ピクチャーズ)

1948年~1955年に映画ジョニー・ワイズミュラー主演の16本(コロンビア映画)

1949年に、オリジナルのコミック本

1955年~1956年に、テレビ

 

で「ジャングル・ジム」は登場しました。

 

1940年10月9日生まれのジョンは、なにを通して「ジャングル・ジム」を知ったのでしょう。

ジョニー・ワイズミュラー主演の映画あたりでしょうか。

ジョニー・ワイズミュラーは『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』のアルバム・ジャケットの中にも登場しています。リンゴとポールの上にいる上半身裸の人です。

ジョニー・ワイズミュラーはジャングル・ジム」映画ではサファリスーツを着ていましたが、「ターザン」映画では腰布を巻き、水泳で鍛えた見事な筋肉を披露していました。

 

 

バッファロー・ ビル」は、歴史上の人物です。

本名ウィリアム・フレデリック・コーディ(1846年2月26日 - 1917年1月10日)は、バッファロー・ビルとして知られるアメリカの軍人、バイソンハンター、ショーマンでした。

た。西部劇が最も人気があった1950年代1960年代に、小説、ミュージカル、演劇作品、映画、テレビ番組で描かれてきました。

コーディは、アメリカ南北戦争後、カンザス・パシフィック鉄道の労働者にバッファロー(アメリカバイソン)の肉を供給する契約を結んだことから、「バッファロー・ビル」というあだ名がつけられた。コーディは1867年と1868年の18か月間で4,282頭のバッファローを仕留めたと伝えられている。

 

1944年に公開されたアメリカ映画『西部の王者』(原題:Buffalo Bill)を観ました。

その映画の中で、私にとって衝撃的なシーンがありました。

それは実写のようで、バッファローが追われ銃で撃たれ地面に崩れ落ちるシーンでした。

ジョンは、この映画を観たのかなぁ。

 

ジャングル・ジム」と「バッファロー・ ビル」のキャラクターを合体させたと言うジョン。

二人とも、ハンターとして動物を殺していたことは共通しています。

 

ジョンはインドで、ある親子に出会いました。

マハリシの広報担当の女性ナンシー・クック・デ・ヘレラ(ナンシー・ヴィーチ、1922年 - 2013年)(1968年は45歳?)と、その息子リチャード A. クック III、23歳。

二人は数人でトラ狩りに出かけ、

リチャード A. クック III」は、トラを殺してしまいました。

その事実を、親子がマハリシに報告したとき、ジョンがいました。

そしてジョンは、"The Continuing Story of Bungalow Bill" 「バンガロー・ビルの続きのお話し」を作りました。

 

 

以下は、リン・ジョンソンとロビン・スティーブンス・ロアがプロデュースした『CHASING THE LIGHT』という記事です。「リチャード A. クック III」さん本人が語った言葉です。

 Fifty years ago, after graduating from college. I traveled to India and had a great adventure tiger hunting in Nainital. I grew up hunting deer on Moloka'i and had taken my gun all over the world. I loved hunting.
 My mother and I were in Northern India to learn transcendental meditation with the Maharishi. The Beatles were there at the same time. A friend from India who was an adventure guide was able to t get me on a tiger hunt during which we rode elephants. It was a thrilling experience -and I shot a tiger.

 The following day, my mother related the adventure to the Maharishi as John Lennon listened. I was proud of my accomplishment, and my mother was proud of me. The Maharishi, however, was not impressed.
 After listening to the story, he replied in a very cold tone, "Life destruction is life destruction."

 I simply had never thought of hunting in those terms befor.

 

『50年前、大学を卒業した後。私はインドを旅し、ナイニタールでトラ猟の大冒険をした。私はモロカイ島で鹿狩りをしながら育ち、世界中に銃を持って行った。私は狩猟が大好きだった。
 母と私はマハリシのもとで超越瞑想を学ぶために北インドにいた。ビートルズも同じ時期にそこにいた。冒険ガイドをしていたインドの友人が、私をトラ狩りに連れて行ってくれた。それはスリリングな体験で、私はトラを撃った。
 翌日、母がマハリシにこの冒険の話をし、ジョン・レノンがそれを聞いていた。私は自分の偉業を誇りに思い、母も私を誇りに思っていた。しかし、マハリシは感心しなかった。
 話を聞いた後、とても冷たい口調でこう答えた。"Life destruction is life destruction."。
 私はただ、今までにハンティングをそのような言葉で考えたことがなかったんだ。』

destruction : 破壊; (大量)殺人; 絶滅,駆除.

 
 
 

[Chorus]

Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?
Hey, Bungalow Bill
What did you kill, Bungalow Bill?

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

    ねぇ バンガロー・ビル

    何を殺しちゃったの?バンガロー・ビル

 

[Verse 1]

He went out tiger hunting with his elephant and gun
In case of accidents he always took his mom
He's the all American bullet headed

saxon mother's son
All the children sing

    彼は銃を手にし象に乗りトラ狩りに出かけた

    アクシデントに備えて彼はいつもママを連れていた

    彼は弾丸頭の典型的なアメリカ人 

    サクソン人の母の子だ

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

 

「bullet headed」の訳に迷いました。

bullet headed : 日本語WordNet(英和)での「bullet headed」の意味

1 小さな丸い頭を持つ(having a small round head)

2 頑固で、愚かな(obstinate and stupid)

https://www.collinsdictionary.com/jp/dictionary/english/bullethead

1. a head considered similar in shape to a bullet, as that of a person with a high, domelike forehead and cranium and short hair
2. a person having such a head
3. an obstinate or stupid person

 

1.弾丸に似た形状と考えられる頭。高く、ドーム状の額と頭蓋があり、短い髪を持つ人の頭。
2.そのような頭を持つ人。
3.頑固な人、愚かな人。

ジョンは「弾丸に似た形状の頭」と「頑固な人、愚かな人。」と

ダブル・ミーニングで使っているかもしれませんね。

「弾丸頭」と訳しました。

 

2024年7月12日追記

「bullet headed」が、母親なのか息子なのかわかりませんでした。

息子で訳しましたが、母親にかかっている可能性もありますね。

 

 

[Verse 2]

Deep in the jungle where the mighty tiger lies
Bill and his elephants were taken by surprise
So Captain Marvel zapped him right between the eyes. Zap!
All the children sing

    ジャングルの奥深く そこで巨大なトラが横たわっていた

    ビルと象たちは 不意をつかれた

    そこでキャプテン・マーベルがそいつのちょうど目と目の真ん中に光線を当てた Zap!

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

   

[Verse 2] の「him」はトラだと思います。

雄のトラだったのだと思います。

 

上のサイト、GENIUSの「So Captain Marvel zapped him right between the eyes. Zap!」のラインから「Avi」さんが投稿した吹き出しを見ることができます。

そこには「キャプテン・マーベル」の表紙が載っていました。「Zap!」という文字が見えます。「キャプテン・マーベル」が光線を浴びているように見えます。

 

1951年6月の121号の「キャプテン・マーベル

 

ジョンは、1980年のプレイボーイ・インタビューで、

キャプテン・マーベル」と「バッファロー・ ビル」のキャラクターを合体させたと言っていますが、

「Avi」さんの投稿を見て…

ジョンは、さらにもうひとつの漫画キャラクター「キャプテン・マーベル」も合体させていると思いました。

 

 

キャプテン・マーベルCaptain Marvel)は、シャザムShazam英語発音: [ʃəˈzæm])としても知られている架空のスーパーヒーローで、元々はフォーセット・コミックス社が発行し、現在はDCコミックスが発行しているアメリカン・コミックスに登場する。アーティストのC・C・ベックとライターのビル・パーカーが1939年にこのキャラクターを生み出した。キャプテン・マーベルは、フォーセット・コミックス発行のウィズ・コミックス2号(表紙は1940年2月)に初登場した。

1941年、映画にもなっています。

1981年、テレビアニメにもなっています。

 

キャプテン・マーベル」は少年ビリー・バットソン(Billy Batson)の分身であり、魔法の言葉「シャザム!」("Shazam!")と唱えることで、超人的な力、スピード、飛行などの能力を持つコスチュームを着た「キャプテン・マーベル」に変身することができるそうです。

ジョンは「キャプテン・マーベル」の漫画や映画を見たのかな??

 

[Verse 2]は「バンガロー・ビル(ビリー・バットソンにひっかけた)が「キャプテン・マーベル」に変身して、トラに光線を当てやっつけたという設定なのだと思います??

 

 

[Verse 3]

The children asked him if to kill was not a sin
"Not when he looked so fierce," his mummy butted in
If looks could kill it would have been us instead of him
All the children sing

    子供たちは「殺すことは罪ではなかったの?」と彼に尋ねた

    「そいつが すごく獰猛(どうもう)に見えるときは違うのよ」彼のマミーが口を挟んだ

    もし見た目で殺すことができるのなら そいつの代わりになるのは俺たちだったろう

    さぁ子供たちみんなで歌って!

    子供たち全員の合唱

 

[Verse 3] の「he」「him」はトラだと思います。

 

トラを銃ではなく光線でやっつけること。

子供たちが尋ねているのは、トラを殺した彼なのに、彼のマミーが口を挟んで答えること。

マミーのセリフを洋子さんが歌うこと。

そして…

「If looks could kill it would have been us instead of him」は、

トラより俺たちの方が獰猛だろ。もし見た目で判断されるのなら、殺されるのは俺達だろうと言っているかのようです。

すべてがシュールで皮肉たっぷりのユーモアな歌詞は、ジョンらしいです。

 

でも…

最初に訳したとき、トラを殺してしまった「リチャード A. クック III」本人は、

その後の人生を元気に過ごしているのか気になりました。

 

その心配は、2022年日本公開の映画『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』を12月に見に行った時に、なくなりました。

アシュラムで数々のザ・ビートルズの写真を撮った「ポール・サルツマン」さんが監督となり作った映画。その映画で「ポール・サルツマン」は、ハワイにいる「リチャード A. クック III」に会いに行き、話を聞いてくれたのです。

 

以下、映画のネタバレです。見たくない人は飛ばしてください。

『ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド』

監督・脚本・製作 : ポール・サルツマン

ナレーション : モーガン・フリーマン 

製作総指揮 : デヴィッド・リンチ 

出演 : デヴィッド・リンチ、パティ・ボイド、ジェニー・ボイド、マーク・ルイソン、 ルイス・ラファム、ローレンス・ローゼンタール、リッキ・クック、 ハリプラサード・チョウラシア、デヴィアニ・サルツマン 

2020年/カナダ/英語/79分/カラー/1.78:1/5.1ch
原題 : Meeting The Beatles in India
字幕 : 大西公子
字幕監修 : 藤本国彦
配給 : ミモザフィルムズ

 

シーンはイギリス・リバプール『ビートルズ・ストリー』という博物館の中。

ポール・サルツマン」さんが撮った有名なインドでの集合写真を、実物大に引き延ばした展示の前で、「ポール・サルツマン」さんは、ジョージの元妻「パティ・ボイド」と話しています。

パティは歳をとり、太っていましたがとてもチャーミングです。

パティが話し始めます。

 

"バンガロー・ビル"はちょっとした冗談でもあった。

バンガロー・ビルにハワイで会ってきました。

まさか!気になってたのよ。彼の歌だと気づいていたかしらと。ご存命なのね。

 

そして、シーンはハワイのモロカイ島。

ポール・サルツマン」さんは、ハワイで暮らしている「リチャード A. クック III」さんに会いに行きました。

私がインドに行ったのは、ハンターの友人と家族で狩りをするためだった。木に登って隠れていると突然、ゾウが大きな音を立てて歩いていくのが聞こえた。続いてサルやマングースなど、ジャングルの小動物たちが一斉に飛び出してきた。トラが来ていたんだ。すぐにトラが姿を現し気づくと引き金を引いていた。照準器から見たトラの毛色を覚えている。あとで聞くともう一人が遠くから同時に撃っていて、どちらの弾か分からない。

死んだトラとの記念撮影の写真が写ります。

すぐにマハリシのアシュラムに戻った。母が慌ててマハリシに報告に行くと、ジョン・レノンもそこにいた。母の話は私の記憶とは少し違うものだった。"殺されるところだたった"と母は言ったが、トラは私たちを見ていない。母には襲い掛かってきたかに見えたんだろう。私の人生には2つの道があり、1つは狩猟。1つは瞑想で、どちらも大事だ。ジョン・レノンが言った"ひどい、それは殺生だ"。母の話を聞いてゾッとしたようだった。マハリシは…あんな彼は後にも先にも見たことがないが、恐ろしく冷ややかにこう言った。"殺生は殺生た"(Life destruction is life destruction.)。もう何も言えなった。

その時の気持ちは?

分からない。50年前の私は今とはまるで違う人間だ。以来、銃を手放し動物写真にやりがいを見いだした。事件のあと、1年ほどした頃、姉が言った。"バンガロー・ビルという曲をラジオで聴いたけど、あなたのトラ狩りのことを歌ってたわ"と。私は彼らの隣のバンガローに泊まっていたんだ。そしてジョン・レノンは私を…"母親づれのバカなアングロ・サクソン人" と歌詞にした。確かに母は強い人だったがね。私たちのすべてがビートルズと対極にあった。彼らの目には、私はバンガロー・ビルに見えたんだ。それで…

初めて曲を聴いた時の気持ちは?

キャッチ―な曲だった

それを聞いた「ポール・サルツマン」は笑いました。

だって…

確かに

そして、シーンは道の遠くを歩く二人の後ろ姿。

 

彼は自然保護活動家になり、ナショナル・ジオグラフィック詩で写真を。瞑想を習得し、狩猟はやめた。

シーンは切り替わり、それを聞いているのはパティです。

あの出来事ですべてが変わったんだろう

それを聞いてパティはうなずき

よかったわ。本当によかった。教えてくれてありがとう。

 

泣けます。

時に、ジョンにはハラハラさせられる。

本当によかった。

ポール・サルツマン」さんが、死んでしまったジョンと「リチャード A. クック III」さんを繋げてくれた。そんな感じがしました。

 

 

『CHASING THE LIGHT』という記事の続き。

 

以下のサイトに載っていた記事

 

 

 Some months later, my sister pointed out a new song by John Lennon. The lyrics were as follows:
 Hey Bungalow Bill, what did you kill, Bungalow Bill?
 He went out tiger hunting with his elephant and gun.
 In case of accidents he always took his mom.

 He's the all American, bullet-headed Saxon mother's son.
 

 数ヵ月後、姉がジョン・レノンの新曲を指摘した。歌詞は次のようなものだった:

 Hey Bungalow Bill, what did you kill, Bungalow Bill?
 He went out tiger hunting with his elephant and gun.
 In case of accidents he always took his mom.

 He's the all American, bullet-headed Saxon mother's son.

 

 I decided to exchange my gun for a camera.
Photographing wild animals in Africa was much more challenging and thrilling, and, in the end, much more rewarding.
 I became a National Geographic photographer for 22 years, covering many stories and books for them. Now, I am an advocate for the natural world and beauty that I so love to photograph. Today, I would ask Bungalow Bill "What did you honor?" instead of "What did you kill?"

私は銃をカメラと交換することにした。
アフリカで野生動物を撮影することは、はるかに挑戦的でスリリングであり、最終的にははるかにやりがいのあるものだった。
 私はナショナル ジオグラフィックの写真家になって22年間、多くの記事や本を取材してきた。現在、私は写真を撮るのが大好きな自然界と美しさの擁護者です。今日は僕はバンガロー・ビルに「何を名誉に思いましたか?」と尋ねます。 「What did you kill?」の代わりに。

 

 My father's company. Pole Houses of Hawai'i, built George Harrison's house in Hana, Maui, and when I sent him my book, Molokai, an Island in Time, I signed "Bungalow Bill."
 I thanked him for witnessing and honoring that special passage in my life.


ハワイのポール・ハウスは 父の会社です。ジョージ・ハリスンがマウイ島ハナに家を建てました。そして私が著書『Molokai, an Island in Time』を彼(ジョージ)に送ったとき、私は「バンガロー・ビル」とサインしました。私の人生の特別な瞬間を目撃し、敬意を表してくれた彼に感謝しました。

 

 Richard "Rikki" Cooke III is a trustee for The Nature Conservancy and a founder of Moloka'i Land Trust. He and wife Bronwyn live on Molokai, where they run Hui Ho'olana, a Living Sanctuary that sponsors educational retreats and has an extensive reforestation project with native Hawaiian plants.
 Chasing The Light is produced by Lynne Johnson and Robin Stephens Rohr.


 リチャード "リッキー" クック 3 世は、ネイチャー保護と a founder of Moloka'i Land Trustの創設者です。彼と妻のブロンウィンはモロカイ島に住んでおり、そこで教育的なリトリートを主催し、ハワイ固有の植物を使った大規模な植林プロジェクトを行っている生きた保護区、フイ・ホオラナを運営しています。
『 Chasing The Light 』は、リン・ジョンソンとロビン・スティーブンス・ロールによってプロデュースされています。

 

Google翻訳で訳し、少し変更しました。

 

お父様の会社で家を建ててくれたジョージに、自分の本を送った時に

バンガロー・ビル」とサインする「リチャード A. クック III」さん。

なんて素敵なんでしょうラブラブ

 

 

2024年7月12日 追記

「完全版 ビートルズ全曲歌詞集」 スティーヴ・ターナー著 藤本国彦 日本語版監修 富原まさ江訳 237ページ 原書2015年発行

THE CONTINUING STORY OF BUNGALOW BILL(コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ビル)

バンガロウ・ビルは「象にまたがり銃を持って虎狩りに行く。念のためにお母さんも連れて行く」―――これはジョンがインドで書いた曲で、大学を出たばかりの若いアメリカ人、リチャード・A・クーク3世のことを歌ったものだ。彼は、リシケシュでビートルズと同じコースで学んでいた母親のナンシーを訪ねてきたのだ。ナンシーは華やかな雰囲気の資産家で、アメリカに超越瞑想を紹介する重要な流行仕掛け人のひとりだった。リシケシュで、マハリシは彼女をビートルズの世話係に任命していた。

 ジョンはバンガロウ・ビルを「いかにもアメリカ人らしい、とんがり頭のサクソン女の息子」と描写しており、これについてクークは、はじめて彼らに会ったときの自分の印象そのままだと言っている。そのとき彼は180センチを越える長身を白い服に包み、頭はクルーカットにしていた。「ほかのメンバーは優しかったが、ジョンだけはいつも無愛想だった」と彼は言う。「彼らはカウンター・カルチャーの代表、私は典型的な良家のアメリカ人で、大学時代はスポーツ選手だった。共通点は少なかったね」
 虎狩りはリシケシュから260キロほど離れたナイニタールで行われた。クークと彼の母親は象の背に揺られて目的地に着くと木立に隠れ、木製の台に乗って虎が現れるのを待った。「私は座っているリチャードの後ろに立ったわ」とナンシーはそのときの様子を語る。「まもなく虎の黄色と黒の体が現れた。私が叫ぶと、リチャードは振り返って 虎の耳を撃ち抜いたの」
「虎を撃ってすごく興奮した」とクークは語る。「だが、狩りをアレンジしたテキサス人が来て、《撃ったのはたしかにきみだ。でもそれをおくびにも出してはいけない。表向きにはこの虎を撃ったのはきみではない》と言った。彼は自分の獲物として虎の皮や爪を持ち帰りたかったのさ」
 僧院に戻ってから、クークはこの狩りのせいで「悪い因縁」を負うのではないかと不安になった。彼は母親とこの件についてマハリシに相談したが、その席にジョンとボー ルもいた。
「ふたりがいたのはまったく予想外だった」とクーク。「母親は口が達者で、そのときも興奮気味に虎を仕留めたことを喋っていたが、マハリシは自分の弟子の行動に呆れたようだった。彼が怒っているように見えたのは、このときだけだ」
「リチャードは彼に、すごく後悔している、二度と動物は殺さないと言ったわ」とナンシー。「マハリシは、《リチャード、きみには欲望があった。もうその欲望は消え去ったかね?》と聞いたの。そこにジョンが《そういうのを自然破壊っていうんじゃないの?》と口を挟んだわ。《ジョン、撃たなければ私たちが殺されていたの。飛びかかってこようとしたのよ》。この会話が歌詞の《見かけが怖いから殺すというなら、殺されるのは虎でなく僕たちのほうだ (If looks kill it would have been us instead of him)》の部分ね」 

 バンガロウ・ビルというのは、戦後の子どもマンガのヒーロー、バッファロー・ビルをもじった名前で、これはアメリカのカウボーイで興行主でもあったウィリアム・フレデリッ ク・コディー (1846年~1917年)の芸名だ。リシケシュでの宿舎がすべてバンガロー だったので、ジョンはそれを名前に付けた。
 マンガのキャラクターのような描き方にしたのは、『Jungle Jim』の主人公ジム・ブラッ ドリーもモデルになっているからだ。1934年の連載開始後、1950年代にはデル・コミックの単行本になり、コロンビアのB級映画としてジョニー・ワイズミュラーの主演で映画が何本も作られ、テレビ・シリーズにもなった。音楽評論家のイアン・マクドナルドは1994年の著書『ビートルズと60年代』で、この曲のもとになったのは、マック・ ゴードンとハリー・レヴェル作で1934年の映画『カレッジ・リズム』で流れた「ステイ・ アズ・スウィート・アズ・ユー・アー」だと指摘している。
 クークは「バンガロウ・ビル」のことを何も知らなかったが、友人から、「よお、バンガロウ・ビル、何を殺したんだ?」と葉書が届くようになって気がついた。現在の彼は自分が生まれたハワイのモロカイ島に住み、『ナショナルジオグラフィック」の写真家として働いている。また、ナショナルジオグラフィック協会から 『America's Ancient Cities] と『「Blue Ridge Range」』という写真集を2冊発表した。母親のナンシーは、2013年2月に90歳で亡くなった。

 

 

2024年7月12日 追記

ポールの話

バリー・マイルズ著 「ポール・マッカートニー/ メニー・イヤーズ・フロム・ナウ」翻訳 竹林 雅子 559ページ 1997年10月に発売

 

ポール「 ― 略 ー。ジョンがリシケシュで "パンガロウ・ビル" を歌ったことを思い出すな。これも彼の素晴らしい作品の一つで、今でも僕のお気に入りだ。この歌が主張していることは、僕が現在主張していることでもある。『虎を撃つ必要があったのかい?』 ――これが歌のメッセージだ。『もう大人だろ? 勇敢な男だろ?』って、ジョンは上手く表現してるよね。ジョンは公然と動物保護運動をしていたわけじゃないけど、こんな曲を書くことで、彼の心情を表したんじゃないかな。ビートル ズの歌のすごいところは、僕らの歌の多くが、時間が経過しても有効であることだよね。この曲も、時と共にますます 価値を増した曲の一例だ。より現代の問題に密着してるだろ。狭い小屋で飼育される子牛や、虎や床などの寸前の動物を狩猟している現状を考えると、この歌は非常に意味がある。内容が素晴らしいよ。 ― 略 ー。」

 

 

辞書

情報提供元(著作権者)Weblio英辞郎

continuing Story : 継続中の話[記事]

in case of : …の場合には、…の用心に

in case of : もし~の場合、~の場合に備えて、もし~が起ったら◆【用法】通例、文頭で用いられる。

son : 息子、せがれ、義理の息子、養子、(男子の)子孫、(…の)子、(…に)従事する人、若者、君、(三位一体の第 2 位である)

mighty : 力強い、強力な、強大な、巨大な、すばらしい、非常な

taken by surprise : 《be ~》不意を突かれる、寝耳に水である、やみ打ちを食う

zap : (…を)急に動かす、急に強く打つ、(…を)(一気に)やっつける、(レーザー光線などで)(…を)急襲する、殺す、リモコンでチャンネルを換える

zap : 〈…を〉(一気に)やっつける[攻撃する]; (レーザー光線などで)〈…を〉急襲する; 殺す.

right between : ちょうどAとBの間に

ask someone if : ~かどうかを(人)に尋ねる

fierce獰猛(どうもう)な、凶暴な、激しい、すさまじい、猛烈な、荒れ狂う、不快な、ひどい

instead of : …の代わりに、…しないで、…するどころか