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The Beatles Record Collection Update

中学三年生の頃から集め始めたビートルズのレコード。
"The Beatles Record Collection"Webサイト
→http://www.yokono.co.uk/collection/beatles/beatles.html
に掲載している中からレア盤を中心にコレクションを紹介していきます。

だいぶ間が空いてしまいました。ひさしぶりの更新です。

広告スリーブ第2弾「Fran the Fan」シリーズのご紹介です。
このタイプはパーロフォンのグリーン・スリーブで唯一2色刷り(緑と黒)となっています。

type-4の後をついで、もしくは平行してリリースされていたものと考えられますが、
時期的には
We Can Work It Out (R 5389)1965年12月3日発売
Paperback Writer (R 5452) 1966年6月10日発売
Yellow Submarine (R 5493)1966年8月5日発売
あたりでしょうか。

Green sleeve type-5A (1965年後半から1966年後半にかけて?)
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表面は、PARLOPHONEおよびEMIのロゴが黒で印字されており、パーロフォンのロゴ下には「TRADE MARK OF THE GRAMOPHONE CO. LTD.」と書かれています。
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下部には、レコード・トークン(6/- to 50/-)、レコード・メール、EMITEXクリーナーの宣伝がまとめて記載されています。
また、スリーブ左下には「The Gramophone Company Ltd.」と書かれています。
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裏面には、イギリスの小型家電メーカー「Morphy Richards」のドライヤー広告がコミック形式で掲載されています。会社のホームページはこちら→http://www.morphyrichards.co.uk/
タイトルは、「FRAN the FAN」。3話シリーズです。
主な登場人物は、黒髪ロングヘアーのFran Brown、金髪のKate Flossie、彼女達がファンクラブに入ろうとしているバンド「The Frantics」、そしてそのバンドマネージャーSam Bruceです。

3つのストーリーの順番ですが、おそらく話の流れ的に、
5A: フランがケイトにドライヤーを自慢
5B: フランティックのマネージャーに手紙を出す
5C: マネージャーから返事が来てライブに行き、ケイトがドライヤーを買う決意をする
となっているのでこの順番だと思います。

まずはType-5Aのストーリーです。
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Kate「フラン、いま頭洗わない方がいいわよ」
Fran「どうして?」
Kate「いまからダンスにいくんだから」
Fran「すぐに乾くわよ」
Fran「The Frantics(バンド名)のファーストアルバム「It's frantic!」聞いた?」

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Fran「ケイト、ジムに電話するからドライヤーを置いてちょうだい。それと髪の毛わさわさしないで。」
Kate「いいドライヤーね。Morphy-Richardsね。高いの?」
Fran「ジムのプレゼントだからよくわからないけど、3ポンド17シリング6ペンスよ。」
Fran「素敵な小鳥みたいでしょう? さあ行きましょう!」
(あっているか自信ありませんが。。)

もらいものの割に、細かい値段を知っているフラン。。

そして、最後にキャンペーンの告知「ヘアースタイル・コンテスト」
自分の考えたヘアスタイルを紙に書いて応募すると毎月抽選で、55ポンド相当のステレオなどが当たるというもの。
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景品は、「Marconiphone」というAV機器メーカーのラジオやポータブルレコードプレイヤーなど。
↓おそらくこんなアイテムだったと思います。
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Green sleeve type-5B (1965年後半から1966年後半にかけて?)
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表面は、5Aと全く同じデザインです。裏面もコミック「FRAN the FAN」が掲載されてます。

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Fran「ケイト、そろそろ自分のヘアドライヤー買いなさいよ。ひどい頭だわ」
Kate「わかってるわよ。でも3ポンド17シリング6ペンスするのよ。あんたのジムみたいな人いないし。」
Fran「わたしはむしろフランティックの誰かがいいわ。ウォルトは私を夢中にさせるの。」
Kate「私も。わたしはピートね。」
Fran「そうでしょうね。あなたとあなたのママは(フランティックスで)頭がいっぱいよ。」
Fran「フランティックスのファンクラブを始めるにはどうしたらいいのかしら?彼ら来年には大物グループになってると思うの。」

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Kate「そうね。もし私たちがファンクラブを始めたら、実質的な最初の友達になれるわね。」
Fran「そうだわ、ケイト。ドライヤーを置いてちょうだい。私フランティクスのマネージャのサム・ブルースに手紙を書くわ。」

といって、ファンクラブを始めたい旨の手紙を書きます。

そして最後に広告。16ページ・フルカラーのヘアスタイルアドバイスブックの紹介です(メイルオーダー)。
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Green sleeve type-5C (1965年後半から1966年後半にかけて?)
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表面は同じデザイン。裏面もコミック「FRAN the FAN」が掲載されてます。最終話。

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フランティックスのマネージャー、サムからの手紙
「フランティックスへの手紙ありがとう。よかったら今度の土曜日、クラブにお友達と来ませんか?メンバーを紹介しますよ。」
Kate「髪を整える時間がないわ。」
Fran「だからドライヤーを買いなさいといったでしょう。ひどい頭ね」
Frantics「Ah ... go ... for ... you ♪」

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Kate「やっぱわたし買うわ」「つまりMorphy-Richardsのドライヤーを」
Fran「それはいいわね」(意味違うかも?)
Fran「さあフロッシー、弱気になってちゃだめよ。私たちがファンクラブを運営するくらいのつもりでなきゃ。」

フランティックスのメンバー
「これが手紙をくれたファンだよ」
「誰か僕を好きなこはいないの?」
「僕がフランのファンさ」

とまあこんな話です。で最後にドライヤーの広告。
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ちなみにこのMorphy-Richardsというメーカーは、同じEMI系列のColumbiaレーベルのスリーブにも数種類広告を出しています。こちらはマンガではなく使い方説明、といった感じの内容です。
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(表)                          (裏その1)
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(裏その2)                      (裏その3)


次回は、1966年後半から1968年にかけてのスリーブを紹介します。
つづいて、「Gramophone」社名変更後のスリーブを紹介します。

1965年7月にパーロフォンがEMIグループのグラモフォンに合併吸収されたことを契機に、レコードレーベルのクレジットやスリーブが「The Parlophone Co. Ltd.」から「The Gramophone Co. Ltd.」に変更されました。

ちょうど時期的には
Help! (R 5305) 1965年7月23日発売
にあたりますが、この時点ではまだParlophoneのラベルやスリーブの在庫があったため、しばらくはParlophoneのままプレスされつづけました。
※We Can Work It Out (R 5389) 1965年12月3日リリースあたりまで

(左)「Help!」ファーストプレスのラベル/(右)セカンドプレス
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従って、このスリーブが実際に使われ始めたのは1965年の後半頃から1966年頭、主な使用期間は1966年後半あたりまでと考えられます。
すなわち、
We Can Work It Out (R 5389) 1965年12月3日発売
Paperback Writer (R 5452) 1966年6月10日発売
Yellow Submarine (R 5493) 1966年8月5日発売
このあたりでしょうか。

Green sleeve type-4 (1965年後半から1966年後半にかけて?)
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Green sleeve type-2Aとそっくりなデザインですが、社名部分が変わっています。
表面下部のロゴでは、パーロフォンロゴ下のクレジットが、「TRADE MARK OF THE PARLOPHONE CO., LTD.」から「THE GRAMOPHONE CO. LTD.」に変更。
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裏面も同様に、パーロフォンロゴ下の表記が「GRAMOPHONE」に、
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四角枠内の社名下の()内表記も、
「Controlled by Electric & Musical Industries Ltd.」から「The Gramophone Company Ltd」となりました。
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レコード・トークンやEMITEXクリーナー、レコードメールなどの広告表記内容・文字組は同じですが、書体が全体的に大きく、縦長に変わっています。
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そして、このスリーブとおそらく平行して、広告スリーブ第2弾「Fran the Fan」シリーズが登場します。
それについては次回ご紹介いたします。
今回は、グリーン・スリーブ「広告」バージョン・その1をご紹介します。

このスリーブの発行時期、諸説ありますが、自分は1965年中期~後期あたりではないかと考えています。
この「1965年後半」という時期はスリーブを広告メディア化したタイミングで、他にもさまざまなバリエーションが並列しています。

時期としては、
Ticket To Ride (R 5265) 1965年4月9日発売
Help! (R 5305)1965年7月23日発売
このあたりです。


Green sleeve type-3A (1965年中期~後期にかけて?)
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「Miners Make Up Ltd.」という会社の「BIG M」という口紅の広告です。スリーブ裏面右下に社名クレジットがあります。
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表面には、レコード・トークン(額面が 6/ - to 50/-)、Record Mail、EMITEXクリーナーの宣伝文が入っています。
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Green sleeve type-3B (1965年中期~後期にかけて?)
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デザインは全く同じですが、裏面下に
「Write for a free sample of Miner's lipstick to: -」
というクレジットが追記されました。時期は不明。
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表面はとくに変化はありません。
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ちなみにこの「Miners Make Up」という会社は他のデザインパターンでの広告も出稿しています。

それが下記(7A/7B)ですが、これら3パターンをひとまとめにして1966年頃のものとする文献も多いようです。
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しかし、表のParlophoneロゴを見てみると、3A/3Bはほとんど文字がつぶれて見えづらいものの、「THE PARLOPHONE CO LTD」(赤線部分)と書いてあるように見えます(たぶん)。一方残りのスリーブ7A/7Bの表には、「THE GRAMOPHONE CO. LTD.」の文字が記載されています。
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(左)3A/3Bのロゴ              (右)7A/7Bのロゴ

また、7A/7Bのスリーブはレコードトークンが「7/3 to 50/-」と金額が上がっています。
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よって7A/7Bのスリーブは、3A/3Bより少しあと、1966年後半あたりのスリーブではないかと思います。
一方3A/3Bは、社名がGramophoneに変わる1965年7月以前のものといえそうです。


次回は、社名が「Gramophone」に変更されたあとのスリーブを紹介します。