「Paperback Writer(R 5452)」のプッシュアウトとソリッドセンターのもうひとつの違いは、レコードの「ふち」の形状でした。
Parlophone (EMI)製のレコードはレコードのふち部分を横から見るとフラット(平ら)になっているものが一般的ですが、このソリッド・タイプは端にいくほど薄くなる「ナイフエッジ」と呼ばれる形状になっています。
このレコードの「ふち」の形状には大きく三種類あり、各レコード会社の特徴にもなっています。
EMIやDeccaは「フラットエッジ」、PhilipsやOriole、CBSはナイフエッジなど、それぞれのプレスによって異なる形状をもっています。
さらに最近のレコードは、針が内側に落ちやすいように/重ねたときに溝の部分の擦れを防ぐように少し膨らんだ形状になっており、これを「Groove Guard」タイプと呼ぶようです。
1)Flat Edge 2)Knife Edge 3)Groove Guard
ビートルズのレコードがプレスされていた時代に限っていうと、ほぼ1)フラットもしくは2)ナイフどちらかに分類されます。
プッシュアウトタイプの「ふち」は、EMIの特徴であるフラットエッジ、そしてソリッドセンターは「ナイフエッジ」でした。
もしかしたら、ソリッドタイプのシングルを作る工場の特徴かな?と思い、手持ちのソリッドタイプを全部調べたところ、
すなわち、
A ファーストプレスとしてリリースされたソリッドセンターはすべてフラットエッジ。
=Eleanor Rigby(1966年8月5日リリース)以降、Let It Be (1970年3月6日リリース)まで
B 再発盤としてリリースされたソリッドセンターは、すべてナイフエッジ。
=Paperback Writer(1966年6月10日リリース)以前
C Oliole、Pyeなどに委託されたソリッドセンターもナイフエッジ。
というふうに分類できます。
英国メジャーレコード会社のレーベル研究本「LABELOGRAPHY」によると、EMIがソリッドセンターを製造しはじめたのは1966年11月とあります。
なので、厳密にいうとエリナ・リグビーはファーストプレスではありませんが、ほぼ同時期ということで初盤扱いとさせていただきました。
問題は、B:「再発盤」のソリッドセンターがどのようにリリースされたかですが、これについては結局よく分かりませんでした。これらのレーベルには全て「SOLD IN U.K.」の文字がある(「I Want To Hold Your Hand」を除く)ので、1969年以前ともいえますが、そうすると1970年までフラットエッジが使用されていたことと矛盾します。
とすると、やはり工場もしくはプレス会社が違うのでしょうか。
この「ふち」形状についての情報はあまり多くないので、これ以上は分かりませんでしたが、なにかご存知のかたがいらっしゃったらぜひご一報ください。














































