『ジャパニーズ・ウエスタンはお好き?』
2007年公開作品。
あらすじです!
昔々の、源氏と平家が対決した壇ノ浦の戦いから数百年後
源氏と平家はすっかり落ちぶれてしまい、今は双方共にギャングに成り果ててしました
白の源氏たち!
源氏ギャングのリーダー源義経(伊勢谷友介)!イケメン!
赤の平家ギャングたち!
平家のリーダー平清盛(佐藤浩市)!野性的な男!
この2つのギャンググループは、ある町に眠っていると言われる宝をめぐって激しい対立を続けていました!
そんななか、さすらいの凄腕ガンマン(伊藤英明)が現れ、
複雑な事態になっていくのです!
対立する源氏と平家!
それは伝説のお宝のため!
そんな争いの絶えない町にアキラ(小栗旬)や静(木村佳乃)、
ルリ子(桃井かおり)も住んでいました!
そこに謎のガンマンが現れ、ストーリーが動き出すのです!
香川照之さんが町を守る保安官役で出ています!
安藤政信さんも源氏側で出てます!
堺雅人さんも平家側で出てます!
とんねるずの石橋貴明さんも平家側で出てます!
そして、なんと、『ジャンゴ 繋がれざる者』の有名監督クエンティン・タランティーノも出てます!
とにかく、いろんな人が出ているのです!
はたして、平家と源氏、どちらが勝つのでしょうか?
そして、伝説の秘宝はあるのでしょうか?
日本の名役者たちが英語のセリフに挑戦した、ジャパニーズ・ウエスタン映画!
ぜひ、ご覧ください!
じゃあ、かんそ~です!
この作品は2007年に公開されたんだけど、なんで今、レビューしたのかというと、こないだ、『のぼうの城』という映画を見たからです!
この作品、話題になっていたんだけど、そんなに期待してなくて
それでも野村萬斎さんが出演しているから見たんです!
そしたら、予想以上に面白くなくて
普段、ダメな人間が、みんながピンチの時に本気になって力を発揮するという、ありがちなパターンを、魅力無く描いた凡作でした
それでも、主演の野村萬斎さんは良かったけどね
んで、この作品に佐藤浩市さんが出てたんだけど、あんまり役が良くなくて、『あぁ、『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』の佐藤浩市さんは良かったのになぁ!』と思ったんで、今回のレビューを『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』にしたんです!
まず、この映画、キャストが恐ろしいくらいスゴいんです!
伊藤英明、佐藤浩市、伊勢谷友介、安藤政信、堺雅人、小栗旬、田中要次、石橋貴明、木村佳乃、香取慎吾、石橋蓮司、塩見三省、松重豊、香川照之、桃井かおり、んでトドメは世界的に有名な監督クエンティン・タランティーノです!
メチャクチャスゴい人たちが集まっていたんだけど、驚くことに、みんな、かみ合っていて良かったんです!
特に良かったのが佐藤浩市さん、伊勢谷さん、安藤政信さん、木村佳乃さん、香川照之さん、そしてやっぱりの桃井かおりさんです!
役柄にもよるんだけど、伊勢谷さんの存在感が1番スゴくで、とても有能な役者だなと思いました!
これがこの作品で1番の発見でした!
んで、大好きな俳優・佐藤浩市さんが、あいかわらず、最強な演技っぷりでした!
ていうか、佐藤浩市さんってダンディーな役柄のイメージなんだけど、この『スキヤキ』では荒々しく、乱暴で、ちょっとおバカなリーダーを演じていて、いつもと違う感じの浩市さんで、『こういう演技も出来るんだなぁ』と、改めて浩市さんのスゴさに驚きました!
やっぱり佐藤浩市さんは日本最高峰の役者です!
んで、公開時に話題にもなっていたらしいんだけど、木村佳乃さんが結構頑張っています!
頑張っていますっていうか、エロい、いや、セクシーなんです!
妖艶なんです!
そこも見所です!
んで、桃井かおりさんは、いつも通りの桃井かおりさんで、存在感とか、自然過ぎる自然体の演技とか、自信がみなぎっている演技とか、やっぱり桃井かおりでした!
そのかおり姉さんがある姿をのぞかれるシーンがあるんだけど、そんなシーンを名女優のかおり姉さんがやることにユニークさを感じ、爆笑しました!
この作品での大きな見所です!
マジでウケます!
んで、この作品の数ある見所の一つが、衣装やセットです!
日本らしい、和風テイストのセットが素晴らしいし、なんと言っても、衣装がビューティホーです!
衣装を担当したのは北村道子さんという方です!
(北村道子さん)
彼女は20作以上の日本映画で衣装を担当してきたスタイリストらしく、映画『双生児』とか、
伊勢谷友介さん主演『CASSHERN』とか、
『メゾン・ド・ヒミコ』
なんかの衣装を担当されたそうです!
そんな独創的なスタイリングする北村さんは映画界を離れるそうで、衣装を担当したのは『スキヤキ・ジャンゴ』が最後になっています!
北村さんが言うには、
『哲学、比較人類学、建築、宗教…すべてを総動員しないと映画は作れない。だからワンシーンの美しさにこだわって服も徹底してやれる。でも今の日本映画は、テレビとの線引きがない。タレントなのか政治家なのかという線引きもないから、誰もが何でもできると思っている。だからとっても浅い。それが腹が立つんだよね」』
僕も同意見でして、最近の多くの日本映画には魅力を感じません!
それは話題作となった『ヘルタースケルター』や『桐島、部活辞めるってよ』なんかもです!
(桐島はそこそこ面白かったけど)
なんか、最近の日本映画はTVドラマの続編だったり、予告編で面白そうにして観客動員数を上げたり、試写会を見た人の楽しんだ感想を集めたCMを流すだけの、とてもつまらんジャンル・世界になってしまいました
TVも映画も、とてもつまらないものになった理由は、その見る側と作る側の日本人全員に原因があると思います!
世界には面白くて、素晴らしい物がいっぱいあるのに、日本人の多くはそれを知ろうともしないし、現在のTVや映画でなんとなく満足しています!
海外の情報にうといTVを含めたメディア制作側は海外のニュースとかなんて知らないし、自分たちの扱いやすい国内の情報とか、国内の作品だけでお金を稼ごうとしています!
だから、どんどん日本のTVや映画の質が落ちていくんです!
さっきの北村さんの言葉で、『絵画でも食事でも何でもいい、本物をたくさん自分の目で見て味わっておいたほうがいい』というのがあります
映画やドラマ、ファッションに音楽
海外の素晴らしい作品にたくさん触れた時、日本の素晴らしさが分かり、その素晴らしさを取り入れた作品に気づくでしょう!
映画『スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ』は、北村さんの素晴らしい衣装が使われた、日本文化の良さが含まれた作品なのです!
ということで、思ったより長くなってしまったので、この続きは次回に続きます!
他の良かったところとか、ダメなところを書いてみたいと思います!
というか、ダメなところが多いです!
そういうことで、次回をお楽しみに~!
さらば~!
(つづく)
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