これは、わたしの20年近くにわたる、
都内、ないしは周辺の「音盤ぶらり旅」でも
実に印象深い想い出のレコ屋さんでした。
前稿で、もう渋谷・新宿に決めた!と
書きましたが、本稿は「番外篇」とでも
捉えてください。
テーマがあちこちでスミマセン(*´σー`)
●●●●●●●●●●●●
そろそろ都内も殆んど行きつくしたかなぁ・・・
と思っていた頃でした。
創刊号から愛読している、
「レコード・コレクターズ」や、
姉妹誌「ミュジック・マガジン」に広告を
毎月のように出しているF店が
以前から気になっていましたので
脚を伸ばしてみようかな、と思ったのです。
ここまで書いたら、事情通の方なら・・・・・
ははぁ、あの店か?!とお分かりかと思いますが
よかったら、お付き合いください。
お店は下北沢にありました。
小田急線で行かなくてはなりません。
新宿から始発で出ている私鉄です。
観光で乗った事にある方なら、
「ロマンス・カー」等で有名です。
往時は全盛を誇った「向ヶ丘遊園」が
あったりします。今は廃墟と化しているはずです。
新宿から15分くらいでしょうか。
若者の文化の街、ライヴ・ハウスの街、
色んな表情を持っている「下北沢」に到着します。
都内から離れているにもかかわたらず、
この街は独特の文化を発信しています。
街並みはなんという事はないのですが
不思議な雰囲気が漂うところです。
駅前から数分のところに、
このF店がありました。
ここはアナログ・レコード、それも輸入盤の
専門店で名前は全国区で知れ渡っているでしょう。
CDなどは一枚も売ってはいません。
●●●●●●●●●●●●
そして、特売日(セール)は開店時間が
遅いとの広告記事もありましたので、
その日は午後二時半くらいに到着しました。
行ってみると、まだシャッターが開いていません。
仕方がないので、座るところもなく
疲れてきましたので歩道のガードレールに腰掛け
じっと待っていました。
ほどなくすると、廻りに人が集まってきました。
様子を見ていると、どうも同じ目的で
集まった同好の士らしいのです。
間もなく、一台のタクシーがお店の前に停まりました。
颯爽と降りてきたのは、
ここの店主でした。
初めてのお見かけしたのですが、
雰囲気上察しがつくというものです。
「どうも、お待たせしました、スミマセン・・・」
ではありませんでした。
普通なら、そういう言葉が発せられる場面です。
ただ、シャッターを開けて、待っている人々を
視線で誘導しているのみです。
いわば、お客様を一時間以上も待たせておいて・・・・・
それはないよなぁ・・・・・(`ε´)
まず、最初の違和感はこれでした。
※そして、今回の中古レコ屋探訪はアナログ目的としては
初めての「ぶらり旅」だったのです。
何もかも新鮮に感じれる、若い(今よりはちょいとですが(*^.^*)
わたしだったのです。感受性がビンビン跳ねている時期でした。