書籍 「タテの会議 ヨコの会議」
民主主義とは、諸個人の意思の集合をもって物事を決める意思決定の原則・政治体制をいいます。
この民主主義について、イギリスの第61代首相であるウィンストン・チャーチルのことばの一つに次のようなものがあります。
「民主制は最悪の政治形態と言うことが出来る。これまでに試みられてきた、他のあらゆる政治形態を除けば、だが」
ちなみにこれは、あらゆる政治体制に民主制が打ち勝ってきたことを挙げてのもののようです。
(Wikipedia 民主主義)
(Wikipedia ウィンストン・チャーチル)
最近、「タテの会議 ヨコの会議」(久恒 啓一 ダイヤモンド社)という本を読みました。仕事で会議をしていると、冒頭のチャーチルの気持ちもわかるような気がすることがあるのですが、なんとかしなきゃと思ったためです。
この本が書かれたもとになっている問題意識は、悪い会議がはびこっており、また繰り返されている状況がなんとかならないか、というものだと思います。本の冒頭では、会議を良くするための技術として、「コミュニケーション」と「合意」の2つを挙げています。この合意について、次のようなことばが書かれていました。
「合意の本質はプロセスにあり、プロセスの中にこそ合意がある」
合意とは、意識・意見を”合わせる”ことだと思います。ではどうやってという部分を、プロセスの一つである会議に限定してその方法や会議への姿勢が書かれたのが本書の趣旨です。
読んでみて、いくつかは参考になる部分もあったので、変えていこうと思いました。
本に書いてあった、次のような会議にならないためにも。
「会して議せず、議して決せず、決して行わず、行ってその責めをとらず」
--------------------------------------------------
以下、備忘録の意も込めて、自分でもできそうなものを書いております。
■議題の設定
・ 議題は、報告事項と討議事項にわけて考える
・ 議題の順番は、優先度で考慮するといい場合がある (優先度=緊急度×重要度 のマトリクス)
・ 全ての議題が出そろったら、会議設計者は議題を図でとらえておくとベター
■会議への姿勢
・ 特に討議事項を含む会議では、自分なりの会議の「落としどころ」を決めておく
・ 会議は「討議」の場。同席しただけでは意味は小さい
・ 議題を一段高い位置から問題を眺め、解決策を考えることも必要
■議事録
・ 議事録は決定事項が重要。発言集では意味がない
・ 会議で何が決まったか、何を、誰が、いつまでにしなければならないかが明らかになっているとよい
--------------------------------------------------
絶対評価と相対評価
結構前の話になりますが、昨年度の業務評価を受けました。
昨年度は途中で異動となったのですが、自分なりにチームや部に貢献できたかなと思います。
この評価ですが、「絶対評価」と「相対評価」があります。
ちなみにうちの会社では、個人の目標に照らし合わせて自分の業務達成度から絶対評価をし、そのトータルを同クラスの社員と相対評価することで最終的な評価が与えられます。
少し話が変わりますが、日本の受験において「偏差値」は大きな影響のある指標です。
例えば、あるテストを受けた生徒集団の中で、各生徒がどれくらいの位置にいるかを数値で表したものが偏差値となります。これは、テストや生徒集団が変われば、それによる偏差値もまた変わることを意味しています。
この偏差値について、「知的複眼思考法 (講談社プラスアルファ文庫 苅谷剛彦)」という本では、次のようなことが書かれています。
・ 偏差値によって、(例えば)合格の可能性を数字で示すことができるようになった
・ 一方で、まるで偏差値が進路そのものを決めているかのように見られてしまった
これは、偏差値がいつのころからか相対評価から絶対評価になってしまっている状態です。
さらには、
・ 偏差値自体に問題があるかのような見かたも出てくる
・ 「偏差値をなくせば、教育がよくなる」という発想にいたる
と書かれてあります。
これに対して、筆者は次のように述べています。
-----------------------------
偏差値算出のもとになっている試験問題の出題の工夫(どうやったら暗記以外の能力、考える力をはかれるか)や、(中略)もっと真剣にすぐれた試験問題を開発すれば、受験問題の意味も変わるかもしれないのに、そこには目を向けずに、「偏差値さえなくせば」という逆立ちした発想がまかり通るようになってしまったのです。
-----------------------------
この偏差値教育とそれに対する批判が起こる状況を、筆者は「数字がひとり歩きする」と表現しています。
今週と来週、仕事では多くのデータを見ることになりそうです。
出てくる数字について単に表面的なことではなく、その背景や根拠など、「数字がひとり歩き」しないよう、データの読み込みをしっかり行ないたいなと思います。
昨年度は途中で異動となったのですが、自分なりにチームや部に貢献できたかなと思います。
この評価ですが、「絶対評価」と「相対評価」があります。
ちなみにうちの会社では、個人の目標に照らし合わせて自分の業務達成度から絶対評価をし、そのトータルを同クラスの社員と相対評価することで最終的な評価が与えられます。
少し話が変わりますが、日本の受験において「偏差値」は大きな影響のある指標です。
例えば、あるテストを受けた生徒集団の中で、各生徒がどれくらいの位置にいるかを数値で表したものが偏差値となります。これは、テストや生徒集団が変われば、それによる偏差値もまた変わることを意味しています。
この偏差値について、「知的複眼思考法 (講談社プラスアルファ文庫 苅谷剛彦)」という本では、次のようなことが書かれています。
・ 偏差値によって、(例えば)合格の可能性を数字で示すことができるようになった
・ 一方で、まるで偏差値が進路そのものを決めているかのように見られてしまった
これは、偏差値がいつのころからか相対評価から絶対評価になってしまっている状態です。
さらには、
・ 偏差値自体に問題があるかのような見かたも出てくる
・ 「偏差値をなくせば、教育がよくなる」という発想にいたる
と書かれてあります。
これに対して、筆者は次のように述べています。
-----------------------------
偏差値算出のもとになっている試験問題の出題の工夫(どうやったら暗記以外の能力、考える力をはかれるか)や、(中略)もっと真剣にすぐれた試験問題を開発すれば、受験問題の意味も変わるかもしれないのに、そこには目を向けずに、「偏差値さえなくせば」という逆立ちした発想がまかり通るようになってしまったのです。
-----------------------------
この偏差値教育とそれに対する批判が起こる状況を、筆者は「数字がひとり歩きする」と表現しています。
今週と来週、仕事では多くのデータを見ることになりそうです。
出てくる数字について単に表面的なことではなく、その背景や根拠など、「数字がひとり歩き」しないよう、データの読み込みをしっかり行ないたいなと思います。
チョコの山と3R
3Rとは環境配慮に関するというもので、以下の3つの頭文字をとった言葉です。
Reduce(減らす)、Reuse(再び使う)、Recycle(再資源化)。
(Wikipediaより http://ja.wikipedia.org/wiki/3R )
先日、近所のコンビニの菓子パン売り場の棚を見慣れないパンが占領していました。
「チョコの山」というパンで、ヤマザキから販売されているものです。
http://www.yamazakipan.co.jp/ichioshi/20090216/index.html
(ヤマザキHP)
一口サイズにカットしたパンの耳にチョコレートをコーティングした商品とのこと。
日経トレンディの記事でもこのチョコの山を取り上げており、この商品は「同社の売れ筋サンドイッチ「ランチパック」の製造過程で出てくるパンの耳を活用したものだ。これまでもスナック菓子の原料として使っていたが、パンの耳そのものを商品化するにあたって新製法を開発」されてそうです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/hit/20090501/1025908/
(日経TRENDYより)
冒頭で述べた3Rでいうところの、余っていたパンの耳をReduceし、チョコの山としてReuseされていることになります。
これは推測ですが、「ランチパック」により大量に余っており捨てられていたパンの耳を、有効活用することで、廃棄コストがなくなったばかりか商品にすることで売上利益までもたらしているのではないでしょうか。
食べてみた感想は、手にチョコがつきやすい、量の割にカロリー高そう(1包装あたり434kcal ヤマザキより)など気になりましたが、126円と手ごろな値段なので、リピートもありだと思っています。
マーケティング(に限らずですが)では、シェアは一つの重要な指標です。
このシェアについて、米国の数学者であるクープマンは、シェアと市場推移の関連性を解析しました。シェアを見極めるポイントとして、6つの数字があります。
そのうちの2つに、「市場的認知シェア」と「市場的存在シェア」があり、それぞれの意味するところは、
・ 市場的認知シェア:10.9%
市場においてようやく存在が確認される水準。生活者が「こういうブランドもある」と思い出してくれるレベル
・ 市場的存在シェア:6.8%
生活者が、他人に言われてやっと思い出す程度
とされます。(以上、「シンプルマーケティング」(森行生 ソフトバンククリエイティブ)から抜粋)
これに関して、「シンプルマーケティング」には次のように書かれています。
----------------------------
私の経験では、2%程度の人がある行動を起こした時に、まず雑誌で取り上げられる傾向があるようだ。(中略)そして6%を超えるとテレビでも取り上げられるようになる。しかし10%を超えると世間でも広く知られるようになるので、次第にメディア離れが見られ始めるのである。
----------------------------
上記の日経TRENDYによると、チョコの山は今年の1月16日に新潟県で先行発売されたようです。その後口コミで人気を集め、デイリーヤマザキでは1日に100個以上売り上げる店舗も出るほどの人気商品になったとか。この人気を受ける格好で、2月1日に全国展開し販売店舗も一気に拡大したそうです。
また、「チョコの山」でブログ検索をしてみると、それなりの記事で取り上げられていました。ちなみに、日経TRENDYの記事が5月11日のものです。
個人的には、---内の見解はマーケットシェアで考えるよりも、認知率(どれだけの人が知っているか)のほうがしっくりくるのですが、逆説的にチョコの山にあてはめてみると、現在のチョコの山は2~6%くらいの人が知っている菓子パンなのではと思いました。
Reduce(減らす)、Reuse(再び使う)、Recycle(再資源化)。
(Wikipediaより http://ja.wikipedia.org/wiki/3R )
先日、近所のコンビニの菓子パン売り場の棚を見慣れないパンが占領していました。
「チョコの山」というパンで、ヤマザキから販売されているものです。
http://www.yamazakipan.co.jp/ichioshi/20090216/index.html
(ヤマザキHP)
一口サイズにカットしたパンの耳にチョコレートをコーティングした商品とのこと。
日経トレンディの記事でもこのチョコの山を取り上げており、この商品は「同社の売れ筋サンドイッチ「ランチパック」の製造過程で出てくるパンの耳を活用したものだ。これまでもスナック菓子の原料として使っていたが、パンの耳そのものを商品化するにあたって新製法を開発」されてそうです。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/hit/20090501/1025908/
(日経TRENDYより)
冒頭で述べた3Rでいうところの、余っていたパンの耳をReduceし、チョコの山としてReuseされていることになります。
これは推測ですが、「ランチパック」により大量に余っており捨てられていたパンの耳を、有効活用することで、廃棄コストがなくなったばかりか商品にすることで売上利益までもたらしているのではないでしょうか。
食べてみた感想は、手にチョコがつきやすい、量の割にカロリー高そう(1包装あたり434kcal ヤマザキより)など気になりましたが、126円と手ごろな値段なので、リピートもありだと思っています。
マーケティング(に限らずですが)では、シェアは一つの重要な指標です。
このシェアについて、米国の数学者であるクープマンは、シェアと市場推移の関連性を解析しました。シェアを見極めるポイントとして、6つの数字があります。
そのうちの2つに、「市場的認知シェア」と「市場的存在シェア」があり、それぞれの意味するところは、
・ 市場的認知シェア:10.9%
市場においてようやく存在が確認される水準。生活者が「こういうブランドもある」と思い出してくれるレベル
・ 市場的存在シェア:6.8%
生活者が、他人に言われてやっと思い出す程度
とされます。(以上、「シンプルマーケティング」(森行生 ソフトバンククリエイティブ)から抜粋)
これに関して、「シンプルマーケティング」には次のように書かれています。
----------------------------
私の経験では、2%程度の人がある行動を起こした時に、まず雑誌で取り上げられる傾向があるようだ。(中略)そして6%を超えるとテレビでも取り上げられるようになる。しかし10%を超えると世間でも広く知られるようになるので、次第にメディア離れが見られ始めるのである。
----------------------------
上記の日経TRENDYによると、チョコの山は今年の1月16日に新潟県で先行発売されたようです。その後口コミで人気を集め、デイリーヤマザキでは1日に100個以上売り上げる店舗も出るほどの人気商品になったとか。この人気を受ける格好で、2月1日に全国展開し販売店舗も一気に拡大したそうです。
また、「チョコの山」でブログ検索をしてみると、それなりの記事で取り上げられていました。ちなみに、日経TRENDYの記事が5月11日のものです。
個人的には、---内の見解はマーケットシェアで考えるよりも、認知率(どれだけの人が知っているか)のほうがしっくりくるのですが、逆説的にチョコの山にあてはめてみると、現在のチョコの山は2~6%くらいの人が知っている菓子パンなのではと思いました。