第54話 ネゴバの戦い(その2)
「命だけは助けてくれ」生き残ったヴルバッグの手下5体が命乞いをする。
「スンジン、このオークたちはなんて言ってる?」モトが言った。
「命ごいをしています」やっと装備を整えて出てきたスンジンが言った。
「一体をロープで縛り上げて馬小屋に連れていけ。明日道案内をさせる。後は縛り上げて村人に引き渡せ」モトが言った。スンジンが5体のオークを縛り上げ、1体を馬小屋へと引きずりこむと村人は4体のオークをなぶり殺した。
「さ、ひと風呂浴びたら寝るぞ」モトは事の顛末を見届けると宿の中に戻った。
翌朝、すっかりモトに怯えているオークの道案内で一行は山を登った。
「結構、しんどくない?」ウッチーが言った。
「お前の運動能力はオーク以下か?」モトが言った。
「僕、シティーシーフだから自然の地形は苦手」ウッチーが言った。
暫く山を登ると、大きな洞窟が口をあけていた。
「オークによるとこの穴の中らしいです」スンジンが言った。
「だろうな、族長がお待ちかねだ」アツが言った。
「我が名はヴラシュナック。オークの族長だ。そちらのリーダーにこの宝箱をかけて決闘を申しこむ」ヴラシュナックが共通語で言った。
「俺がリーダーだ。決闘なら望むところだ」モトが言った。それを聞いたヴラシュナックがオークの幅広剣で斬りかかってきた。が、剣を地面にめり込ませた。モトは剣を地面から抜こうとしているヴラシュナックの背中に長剣を振り下ろした。ヴラシュナックが剣を地面から引き抜こうとしている間にモトは再びヴラシュナックの背中に長剣を振り下ろした。ヴラシュナックは息絶えた。
モトはオークに人質のオークを引き渡すと宝箱を持ってネゴバの村へと戻った。(つづく)