モト戦記第52話 | Gangbear Official Blog

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第52話 新たなる守護者


その頃、マリノスタウンの遊郭では目隠しされた遊女が腹を裂かれて殺されるという事件が多発していた。遊郭の受付は客と従業員の顔が見えないように料金をやり取りする小窓しか空いていない。その為、誰が遊女を殺したか判っていない。毎晩8人ずつ殺され、既に40人の遊女が死んだ。遊郭組合は暫く遊郭を閉鎖することにした。


その頃悪魔と化したサカティとヨシカツは遊女を孕ませて得た魔族の子供40人を馬車にのせ、サッカー教会の大聖堂を目指し旅をしていた。魔族の子供たちは黒い産着や子供服を着せられていた。途中通りすぎた隊商や旅人などが奇異の目でサカティとヨシカツを見ていた。


その頃、ハジメはワラヴへ帰ろうとしていた。城の馬小屋に軍馬を預けていたハジメはサッカー教会からモトの家の前を通り過ぎ、城へと至る道を歩いていた。

「ヴェルディモートと皇帝との戦争が終わるま良いので帰らない方がいいって俺の妻が言っていたぞ」自宅の玄関先からモトがハジメに言った。

「なんでです?」ハジメが尋ねた。
「北東の方向に凶兆が出ているらしい。しかも隣りのマリノスタウンでは40人もの遊女が死んだそうだ。恐らく悪魔が悪の手先となる魔族の子を孕ませ、産ませたというのが真実だろう」モトが答えた。
「40人も……でもこれ以上サッカー教会の客間を使い続ける訳にもいかないですし」ハジメが言った。


「あなた、ファンブルドア導師がお見えよ。しかもハジメ君に話があるみたい」モトの妻が言った。モトとハジメは家の中に入った。
「レッズ重騎兵50人長のシンジとトゥーリオはご存知だね」ファンブルドアがハジメに言った。
「ええ、シンジさんは直属の上官です」ハジメが言った。
「2人とも悪魔になってしまった」ファンブルドア導師が言った。
「え?」ハジメが呆然とした顔でファンブルドアを見た。
「2人とも『混沌の泥』を肌にすりこまれ、漆黒の肌の悪魔になってしまった。古代には泥を洗い流すことができる石鹸があったのだが、今はその石鹸をネゴバに住むオークの一族が独占し、高値で売っている。ハジメ、それを手に入れてこい。それを手に入れるまでワラヴに帰ってはならない」ファンブルドアが言った。(つづく)