★首相、タクシン派軍人を批判
アピシット首相は5月9日、タクシン派のカティヤ陸軍少将を、政府と反政府勢力の
和解実現を妨害していると厳しく批判した。
タクシン支持を公言する同少将は、アヌポン陸軍司令官を公然と批判したことなどで
停職処分を受けており、また、不安をあおる過激な発言を繰り返している。政府機関などへの
てき弾(小型爆弾)攻撃の黒幕との見方も出ている。
デモ隊の中にも信奉者が少なくないとされるが、反独裁民主戦線(UDD)首脳部は、
武装闘争を否定する立場から、同少将と距離を置く姿勢をとっている。
アピシット首相は、「和解に公然と反対しているのがカティヤ少将。UDD首脳部が
進めようとしている和解に反対するようUDDの地方代表に呼びかけている」と
批判するとともに、「警察官2人が死亡した先の事件は、デモ中止に反対するテロリストの仕業」と
指摘、同少将がこれに関与している疑いがあるとの見方を示した。
★首相が和解5条件を具体的に説明
アピシット首相は5月9日、先に示した「11月14日総選挙のための5条件」の内容を
具体的に説明した。
それによると、「王制擁護」は、「王制の重要性を若者に理解させる」「関連法を厳格に適用する」。
「経済格差と不平等の解消」は、「無償教育、職業訓練、借金問題対策、土地割当のための
計画を実行する」「地域開発の骨子を決める市民会議を5月20日に開催する」「経済格差解消を
目的に地域開発を推進する特別機関を設置する」。
「メディア改革」は、「騒乱・対立をあおるというメディアの政治利用を禁止する法案を作成する」 「国家放送通信委員会がメディアへの政治介入を監視する」、「一連の衝突を調査する」は、
「ラチャダムヌン通、シーロム、ウィパワディランシット通で起きた衝突・攻撃を調査する
委員会を政府が設置する」「国家人権委員会が政府や陸軍を調査することを許す」。
「憲法改正」は、「透明性と公益性に基づいて憲法を改正する」「関係者すべての参加を もって政治関連の憲法規定の見直しを行う」となっている。
★地方から数千人がデモに参加
5月8日、東北部のコンケンやウドンタニ県などから約5000人がバンコクに到着し、
反独裁民主戦線(UDD)による反政府デモに参加した。
UDDは、アピシット首相の示した和解を受け入れ、ラチャプラソン交差点エリアの
占拠を近く中止するとみられているが、「15日までにデモを中止する」としているだけで、
明確な撤収時期は明らかにしていない。
政府は、「和解案を受け入れたとしながら、デモを継続するようであれば、強圧的な措置も
やむを得ない」との構えを示しているが、UDD幹部のナタウット氏は、「デモ隊の撤収には
あと数日必要。この事情を政府も理解してくれているものと思う」と述べている。
(バンコク週報の記事より)
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混乱からの出口の明かりが見え隠れするタイですが・・・
さらなる模索を続けていって欲しいと思います。