あわわ
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①②の記事はこちらです。
私が息子の症状についてめっちゃネガティブになったのは、「人生において、子供を持つことはすごく重要」っていう強い固定観念を無意識のうちに持っていたからだと思います。
これまで、色んな人の色んな生き方を見てきて、人生の幸せって、子供がいるかいないかとか、健康かそうでないかとか、そういうことでは決まらないってわかっていたつもりだったのに。
息子が将来子供をつくれないかもしれないと思った途端、すごく不幸でかわいそうだ、なすすべが何もないことが悲しいと感じてしまいました。
じゃあ、なんでその固定観念を持つようになったのかを考えてみたら、ひとつ思い当たることがありました。
若い頃、母と軽く世間話をしていたら、軽いノリで結婚をすすめられたときのことです。
私からすると、母の結婚生活は祖父母(母にとっては舅と姑)との同居など苦労が多いように見えたので、なぜ私に結婚をすすめるのか純粋に不思議で、聞いてみたら、にこにこして、
「子供を持つ幸せを知ってほしいから」と。
それを聞いて、まず、私を産んだことをそんなに幸せに感じてくれていることを嬉しく感じました。
そして、「子供を持つって、そんなに幸せなことなのかあ」と思いました。
十数年前の短い会話なのに、やけに覚えています。
それ以来、母から結婚や出産を強くすすめられた記憶はありませんが、息子を妊娠・出産したとき「母の言った通り、子供を持つって幸せだ息子も将来は結婚して子供を持つのかな」と思ったのです。
こうやって、知らず知らずのうちに母から固定観念を受け継いでいたような気がします。
母に非があると言いたいわけではなく、単なる考察です。
現在の話に戻って、4回目の診察のこと。
不安でいっぱいだったけど、初対面のダンディな先生がにこやかに迎えてくれて、息子が診察室の雰囲気にビビって泣き出したら「ここが怖いところだってわかってるから泣くんだよね」などと優しく話しかけてくれたので、ちょっとホッとしました。
診察は短時間で済み、
診断は、細かいことは省きますが、
心配していた通り、
「将来不妊の可能性がある」
でした。
先生は、そのことを告げたあと矢継ぎ早に
「子供を持つだけが人生じゃないから」
「子供を持ちたかったら、養子という選択肢もあるし」などと言って希望をたくさん示してくれたので、「はい、、、」と答えたけど、ショックのあまり何も頭に入ってきませんでした。
そして、そのあとのダンディ先生の言葉、
「この子を、『子供を持つことが人生に必須の幸せ』という価値観で育てないことだね」に、涙腺崩壊
その言葉を聞いて初めて、自分がまさにその価値観で子育てをしようとしていたことに気づいて衝撃を受けたのと、
それでもやっぱり素直に「その価値観は捨てよう」とは思えず、息子の症状を悲しく思う気持ちが勝ってしまうのと、色々混じって、
涙声で
「(息子に、子供を持つという)選択肢がないことが悲しくて……」と言いました。
初対面の医師の前で、わりと派手めに泣くアラフォー……
ダンディ先生は全く動じず、話を進めました。
次回に続きます。