はあ…
まだ4月なのに既に暑くてバテてるんやけどぉ…
寒暖差が激しくて体がキツイわ。
おまけに肩が凝って凝ってたまらないよパトラッシュ
何年ぶりかと思われるほどの酷い凝り方なんだ。
という訳で(?)
目が疲れるネットをなるべく控えていたため
すっかり出遅れてしまひますたが
パトリック引退!(ノ_-。)の話題には触れておきたいなと思うのです。
バンクーバーニワカの自分にとって
やはりここからがパトリック・チャンという選手を(まだうっすらながら)認識した始まりとなりました。
しかし
当時の彼って
なかなかに玄人向けスケーターだったというか~…?
少なくとも
バンクーバーで
ようやく本腰を入れてフィギュアを観始めた頃の私には
スピンの正確さやら
何よりスケーティングの素晴らしさなんて
ぶっちゃけよく分かりませんでした。
そもそもが
Dさんの全身をフルに使った踊れるスケートが
バレエ好き(※観る専門ライトファン)、要は踊り好きの私の心をわしづかんだ訳なので
パトリックの演技は上半身が硬く感じられ…
何であんなに得点が高いんだか理解できなかったのです。
失敗(転倒)しても勝つ絶対王者。
2012年ニースワールドなんて特に
神演技だったDさん優勝!と確信したにもかかわらず
(この時の演技は好きだからリピしても、キスクラが辛くて今も見られない)
ミスありのパトリックが勝ったし…謎すぎた。
パトリックの凄さが分かった今でもなお、
あのワールドはDさんの優勝が妥当だったと考えておりますが
二人はお互いのいいところを認め合い、リスペクトし合っており
おまけにパトリックときたらDさん大好きっ子なもので(笑)
Dファンとしてかろうじて
モヤモヤした気持ちを抑えることが出来ていた感じです。
踊り好きな二人(笑)
なんだかんだ言って人柄とか親しみやすい性格って大切ですよね。
茶目っ気出したパトリックが
Dさんのペットボトル隠したのってこの時でしたかね?
Oh…懐かしさのあまりいろいろ貼ってしまいましたが
パトリックを見直したのは
Dさんと仲良し云々などという甘っちょろい理由などではなく
彼の努力とその賜物である素晴らしい演技ゆえです。
いつだったか記者会見の席で
彼は説得力に欠ける高得点を非難(?)されたことがありました。
(おヨナさんなんかはそうした非難を公には免れていたのに…)
その返しとして彼は自分の得点に納得している、的な話をしていましたが
その言葉は、何よりも自分自身に言い聞かせているように私には思えました。
で、私なんかは
熊「やっぱり女子より男子の方が繊細なのかなぁ…
開き直った女子は図太いわ☆」
なんて印象を抱いたものですよ。
(それから間もなく、高得点にあぐらをかく性格は性別と関係ないんだ…!って気づくことになりますたっっ)
一部ネットではPCSを「パトリック・チャン・スコア」なんて揶揄する向きもあったりして
まともな神経を持っていれば、なかなかキツイ世間の評価にへこんだでしょうが
パトリックが立派だったのは
被害者意識に陥り
権威やメディアにいちいち高得点の言い訳をしてもらうのではなく
自分に足りない部分から目を逸らさずきちんと自覚し
コーチを変えて表現力を磨いたり
試行錯誤しながら自分を高めていったところです。
まっとうなアスリートとして。
おそらくはあのままでも高得点は出つづけていたろうに
あえて苦手なことにチャレンジする姿は(ために一時調子を崩したことすらあったのに)
スケートを観る者に尊敬の念を抱かせ
だからこそ演技をしっかり見るようになると
自然と足元の素晴らしさが素人目にも分かるようになったし
全体の動きだってだんだん洗練されてゆき
ソチシーズン
「エレジー」と「四季」を見せつけられた時には
魅了されずにいられませんでした。
それからすっかり好きな選手のひとりに。
(よりによってそのシーズンから
彼がISUお気に入りトップ選手でなくなってしまったのは皮肉な話です。
最後まで割と得点が出やすい選手ではあったと思うけど)
彼もまた
採点に翻弄された選手のひとり。
ファンも、多分ご本人も
いろいろ思うところは残るものの
とりわけDさん引退後の競技会においては
私は、彼の美しいスケーティングを観るのが大きな楽しみのひとつになりました。
(年を重ねるごとに玄人ばかりでなく
お茶の間一般層にも素直に「凄い」と思わせる選手となり…感慨深かった)
「四季」も「ショパン」も良かったけれど
先シーズンの「A Journey」がいちばん好きなプログラム。
シンプルで優しい旋律が
彼の雑みのないスケーティングとあいまって
えも言われぬ詩情を醸し出していました。
見返すたび泣いてしまう。
お疲れ様でしたパトリック。
カナダ男子も寂しくなります…
パトリック、Dさん引退の際には
心のこもったコメントをくれましたね。
Number Web「今日の名言」にも取り上げられていたっけ。
これは2008年四大陸選手権での演技について。
『4回転を2回成功させて、最後まですごい演技でした。ジャンプは力強く、同時にスピードと品格のある素晴らしい滑りだった。ダイスケは世界で数少ない、全てを兼ね備えたスケーターだと思ったのです。』
たしかDさんが旧採点から新採点へと移行する
困難な過渡期を乗り越えた点も讃えてくれていたような。
ありがとうパトリック。
Dさんは引退のねぎらい、直接連絡したのかな…
そんなパトリック
聞くところによるとセカンドキャリアは
アイスショーや不動産への関心と共に、
ガールフレンドのエリザベス・パットナムさん(元スケーター)という方と
バンクーバーでスケートスクールを運営したいとか?
このエリザベスさん、パトリックがモチベーションを失った時
彼を支えたチームスタッフの一員だったとか。
素敵な話すぎる、いい彼女と巡り会えて良かったねパトリック!
幸せになりやがれ!!
くう!!!≧(´▽`)≦
手に手を取って新しい「Journey」へと向かう二人を見ていると
思い起こすのはこちらの二人。
彼らの手による新しい風を
日本でも巻き起こしてもらいたいものです。
現在D砂漠なので
余計そんなこと考えちゃうわ…
それにしてもカナダのスケート連盟って
日本よりはまだマシなんだろうか…?(-。-;)
彼らの計画がうまく進むよう祈るばかり。
ちなみにパトリックとエリザベスさんは犬が欲しいらしいですが
この子はどうしたのかしら?