アナベルはライム色から白へと変わり
他の紫陽花も色づき始めました。
さて、
漆の修理できませんか?とよく尋ねられますが、
その品の状態により出来たり、難しかったり、
この辺は検討をしつつ(金額も様々)依頼を受けます。
今回お持ちいただいた修理の器はそんなにひどい状態ではないけれど、お使いいただくには少し気になる、という程度。
縁のところの少しだけ下地が見えておりました。
そこで、部分修理だと同じ色にするには難しい、とお話ししたうえで
絵を付けてみてはどうでしょうか?と提案しました。
すると、うさぎがいい、ということで、蒔絵師お任せで
小さいうさぎを描くことに。
顔の部分が欠けていたところ。
逆さのうさぎも面白い!
その器、もう1か所また修理の依頼が来て
そこもそんなに大きな当たり傷ではなかったのですが、
気になるとのことで、そこにもうさぎを描くことに決定。
その方だけのうさぎの器となりました。
こんな修理も楽しいですよね。
布で言えばダーニングみたいな感じかしら?
自分の好きな絵だとテンションがあがり
大切に使う気になりますよね。
やはり好きなものとの暮らしが最高。
若い頃と比べると好みは変化しているので
今の自分を大切にしつつ、物に向き合おう、と改めて思っています。
このうさぎのカップ。
大切に使ってくださいますように・・・・。