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Through Blood

一口馬主ブログ

3歳未勝利馬にとって出走できる機会は今週を除くとあと7週となりました。8月前半くらいまでに入着を果たしラスト2~3週でもう一走という感じで多くてもあと2走でチャンスをモノにしなくてはいけません。

 

そんな中でノーザンしがらきに放牧に出ているサンデーサラブレッドクラブの3歳未勝利馬エルミラージュの次走予定が出ました。

 

【ノーザンFしがらき】

周回コース2700mをハロン23秒のあと、週2日は坂路コース(800m)をハロン15秒で登坂しています。状態が上がってきたことから、コンスタントに速めでも乗るようになりました。次走は8月25日(日)中京・芝1400m戦を中心に考えており、この距離ならば集中力が持続できると見立てています。現在の馬体重は482kgです。

 

8月25日の中京を予定、最後の1戦に賭けるようですね。以前に乗ってくれたミルコ・デムーロ騎手も前走で乗ってくれた松山弘平騎手もワンターンが良いと言ってくれたので中京1400mは良いかもしれません。でもその前に新潟マイルあたりを使ってもらいたかったな。もう後が無い8月末の一発勝負だと相手も強力なので大変そうです。

 

一昨年のサンデー募集で圧倒的1番人気だった馬ですから、ここで勝ちあがれなくても地方からの再転入を目指す可能性もありますが、ここまで5戦して入着は5着が1回だけ、しかも気性難で去勢された馬ですから最後のレースで上でもやれそうな感触を掴めなければそのまま引退になるでしょうね。

 

アルアイン産駒で勝ち負けよりも愛情の大きさで出資した馬ですが、勝ち上がれるものならば勝ち上がってもらいたいですよね。ホント、地方でもいいので走る姿をもっと見たいです。この2ヶ月の放牧で去勢効果が発揮され、見違えるような馬になっててくれないかな~。

 

7月13日(土)

小倉6R 3歳未勝利 レッドエヴァンス 団野大成

 

7月14日(日)

福島7R 3歳未勝利 ペクトラル 石川裕紀人

福島9R 横手特別 ピックアップライン 原優介

函館10R 駒場特別 レッドラグラス 藤岡祐介

 

今週は4頭も出走してくれます。

レッドアヴァンセの仔レッドエヴァンスは調教師がいつでも勝てるという雰囲気を出していましたが未勝利のままここまで来てしまいました。デビュー前は「ダービーへ」とか訳の分からない事を言っていましたが油断大敵とはこの事だなという感じです。中央で勝てなくても地方から再転入を目指すことになるでしょうけども、勝てるものなら勝っておいてもらいたいと思います。

 

同じく3歳未勝利馬のペクトラルは成績からも血統からも、クラブ所属馬の多さからも勝ち上がれなければ引退の文字がチラつきます。前走に乗った松山騎手からの進言通り1200mへの距離短縮ですがその松山くんは小倉で騎乗。責任取ってよーって言いたいです。

 

ピックアップラインは2走前の昇級初戦で3着に入りましたが前走は直前で原騎手が乗れなくなり、鞍上乗り替わりで良いところが無く10着に沈みました。ここは仕切り直しの一戦、暑さに弱いタイプの馬ですがこの涼しさもプラスになりそうです。

 

昇級初戦となるレッドラグラスですが相手も揃いました。ただ相手なりに走るラグラスですから相手が強ければそれだけ能力の底上げができそうですし先に繋がっていくような気がしています。もちろんここで勝てれば言う事無し、箱の小さいコースで前目に付けて最後抜け出すことができれば。

 

昨日の門別競馬で面白い事象を見ました。6レースに出走した友人の持ち馬ビスマルクが単勝元返しの1.0倍で楽勝しましたが、複勝は1.1倍ついちゃいました。中央ではあまり見ないですが、というか単勝1.0倍もあまり見かけませんが、地方競馬ではこういうことがあるんですね~。この馬、どこまで強くなるか楽しみです。

 

7月10日(水曜)門別競馬、4レースではトウカイテイオー産駒のクワイトファインを父に持つテイオーノユメがデビュー、8レースはオグリキャップの直系フォルキャップが出走とオールド競馬ファンもウマ娘ファンも注目の日になりました。

 

個人的には6レースに友人の所有馬が出走するのでその応援が一番ですけどね。

 

2019年、トウカイテイオーの血を残そうとクワイトファインを種牡馬にというクラウドファンディングが立ち上がりました。2020年に2頭に種付けしたものの受胎したのは1頭、翌2021年に産まれたもののその夏に病死となっています。

 

当初は1年のみの種牡馬登録の予定でしたが2021年も種付けを継続し3頭に種付け、2頭が牝馬を出産しています。今日デビューするテイオーノユメはそのうちの1頭、実質初年度産駒ということになります。

 

能力試験の内容からは正直なところ競走馬としてはかなりキビシイとは思いますが、単勝オッズでは1倍台の圧倒的支持を受けています。みんなテイオーの夢を見たいんですよね。どんなレースになるのか注目しています。

 

ノーザンホースパークで開催されているJRHAセレクトセール当歳セッションで東京サラブレッドクラブがアルアインの牡馬を落札したようです。

 

440. デサフィアンテの2024

牡 鹿毛

1月30日生

父 アルアイン

母 デサフィアンテ

母の父 キングカメハメハ

販売者 ノーザンファーム

購買者 ㈱東京サラブレッドクラブ

落札価格 4800万円

 

 

 

 

母のデサフィアンテはキャロットファーム所属で13戦未勝利ですが格上挑戦した1勝クラスで2着3着があるので実質2勝クラスくらいの力はあったかもしれません。特筆すべきは祖母に秋華賞馬で最優秀3歳牝馬のアヴェンチュラ、その姉も最優秀2歳牝馬でオークス馬のトールポピーがいます。

 

このまま順調に育成され来年の募集となれば落札価格4800万円、税込みで5280万円ですから募集価格は5600万円~6000万円、一口14万円~15万円というところでしょうか。

 

今年の募集まで東サラでアルアイン産駒が募集されることはありませんでしたが、コスモキュランダの活躍のおかげで東サラもやっと重い腰を上げましたね。辞める辞めると言いながら来年もやっぱり出資しちゃうのかな…(笑)

 

ただ、アルアイン産駒に一口15万円とか関係のない普通の会員は躊躇しますよね。東サラ得意のディスカウントで総額4000万円募集とかにならないかな?

 

気性難のため去勢されたにも拘らず去勢後4戦でも結果が出なかったアルアインの弟アルファヒディですが、とうとう池江厩舎から追い出されることになりました。転厩先は同じ栗東の石坂公一厩舎、現役愛馬では3歳牝馬のステラスプレンダーがいます。

 

【ノーザンFしがらき】

このたび、本馬の所属先を石坂公一厩舎に変更することにしました。馬体と血統のよさを活かせていないことから、去勢によって精神面の改善を図りましたが、ここまで結果に結びつけられていません。ダート替わりで新味を求めようと考えていたところに、調教方法等を含めた環境の変化による刺激も与えてみます。石坂調教師は開業して6年目で、ノーザンファームに勤務歴もあるだけに牧場との緻密なコミュニケーションもとれています。出資会員の皆様には突然のお知らせとなりましたが、何卒ご理解賜りますようお願い申しあげます。

転厩の事務手続きを行って、トレセンへの帰厩のタイミングと出走するレースを石坂調教師と相談します。

 

JRAのサイトによると転厩手続きは既に終了していて石坂公一厩舎所属になっているようです。この血統ですから池江厩舎のままいて欲しいという思いはありますが、現状では距離についても芝ダートについても迷走し続けているとしか言えない状況なので、ここは心機一転環境を変えることで何かきっかけが掴めるといいですね。

 

石坂厩舎と言えば公一調教師の父上の石坂正調教師には東サラで何頭かお世話になり、そのうちのレッドクラウディアが地方交流重賞クイーン賞を勝ち、レッドランディーニがマーメイドSで2着したことがあります。公一厩舎所属の現役馬ステラスプレンダーも2歳の新馬戦を完勝していますし、一昨年は府中牝馬Sで重賞初制覇しアルファヒディの変わり身を期待するには十分な転厩先だと思います。ここまで成績は振るいませんがこれだけの良血馬、コメントにもあるようにノーザンとの連携をしっかり取って良さを引き出してもらえるのではないでしょうか。

 

 

 

 

7月7日(日)

函館5R メイクデビュー函館 ルージュマローネ 3着

 

前日の姉ルージュピルエットの勝利で妹への期待も高まったデビュー戦、サンデーのマジックサンズ、G1サラのカルテシウス、社台のビーオンザカバーという人気順でマローネはそこに続く4番人気というクラブ馬、それも40口vsその他のクラブの対決構造のレースとなりました。

 

スタートを決め押してハナに立つとそのまま先頭で直線に向かいます。最後はサンデー、社台の馬に交わされ3着でゴールしました。勝ち馬には2馬身抜けられましたが2着馬とは半馬身差でした。ダート適性が高そうなマローネにとって芝のレースはやや不利な面もありながらこの内容ですから先々に期待を持てる3着でした。

 

【レース後コメント】

横山和生騎手「追い切りの時から感じてはいましたが、今日跨って返し馬にいくと脚捌きの重さは感じました。溜めて切れるイメージはなかったので、スタートさえ決まれば前に行くつもりでしたが、軽く仕掛ければ反応しましたし、先頭に立つとすぐに収まってくれましたよ。走りに真面目な中でも折り合いに問題がないのは強みですね。ゆったりとしたペースから徐々に後ろの脚を削るイメージで運び、最後も反応はしてくれているんですけどね。芝向きの切れのある馬にはやられてしまった感じです。一瞬は突き抜けるかというところから伸び切れなかったあたり、現状はダートの方がいいのかもしれません。こういう中途半端に緩い馬場も、まだしっかりしていないのできつかったですね。この後、体がしっかりして脚を溜められるようになれば芝も十分こなすとは思いますが、勝負になるのはダートかなという印象です。能力は感じているので、すぐにチャンスはくると思いますよ」

 

ダート適性の高いマローネですが洋芝ならば通用しそう。もう少し距離を縮めて札幌の1500くらいなら芝でも良い勝負ができそうですし早々にダートに向かうのであれば確勝とも言えそうです。次はどこを狙うのか注目ですね。

 

2024年競走成績 49戦4勝 4-3-10-4-2-26

 

7月6日(土)
函館3R 3歳未勝利牝
 ルージュピルエット 菱田裕二 1着
 
レッドアトゥの長女がやってくれました。スタートを決め5番手のインを追走、直線で進路を見つけるとスパっと抜け出して先頭でゴールしました。
 
【レース後コメント】

菱田裕二騎手「おめでとうございます。繊細で状態の維持が非常に難しいタイプだと思っていましたが、厩舎の皆さんがギリギリのところでもたせてくれました。それに応えてくれたピルエットにも感謝ですね。今日からBコースで内が良いのはわかっていましたから、ロスなく良いところを回ることを強く意識してレースへ。ハナでもいいと考えていたのですが、外の馬が速かったのでその後ろで構えることになったものの、初チークの効果も大きく、道中も集中していてすごくいい行きっぷりでしたよ。最後も手応え抜群で、進路ができるのを待つ余裕もありましたからね。先にお話ししたようにこのまま使って調子を上げていく雰囲気ではなかったので、今日勝ち切ることができたことは本当に良かったと思います。ありがとうございました」

 

大久保龍志調教師「会員の皆様おめでとうございます。小倉競馬場に臨場しているためモニターでの確認となりましたが、菱田騎手が注文の付けどころがないくらい完璧なエスコートをしてくれました。経済コースを通しつつ終いはしっかりと進路を確保してくれて、ピルエットもそれに応えて頑張ってくれましたね。やはり洋芝は合っていますので、まずは上がりの状態を入念にチェックしてからにはなりますが、大丈夫であれば札幌開催での出走を目指して準備していくつもり。ただ、疲れなどが見られた場合には、無理せずひと息入れるなど臨機応変にやっていくことにします。今日は応援ありがとうございました」

 
昨年12月にデビューしてからコンスタントにほぼ毎月のように走りこれが6戦目、その間4着→3着→4着→4着→5着と全て掲示板を確保してからの優勝ですからこれで獲得賞金も1000万円を超えました。このまま上へ行っても着実に走ってくれることでしょう。
 
3歳未勝利戦終了まであと2ヶ月となったところでの勝ち上がりですから喜びもひとしお、うちにはまだ3歳未勝利馬が3頭もいるので1頭でも多く勝ち上がってくれることを祈ります。
 
それにしても菱田騎手、上手かったです。ありがとう!
 
2024年競走成績 48戦4勝 4-3-9-4-2-26
 

 

先週しがらきに移動したサンデーサラブレッドクラブのコリカンチャでしたが、さっそく栗東・斉藤崇史厩舎に入厩することとなりました。サンデーの追加募集で出資が決まったのが4月、そこから3ヶ月での入厩ということになります。

 

【ノーザンFしがらき】

輸送の疲れもなく、すぐに周回コース2700mをハロン23秒で乗られています。ゲート試験合格を目標に、7月5日(金)栗東TC入厩が決まりました。

 

とりあえずゲート試験だけという感じですが、追加募集ということは成長が遅かったりいろいろあって昨年の本募集に載らなかったわけですから、「年内に姿が見られればいいな」くらいの気持ちでいましたがあっという間の入厩で驚いています。

 

兄で皐月賞馬のジオグリフは2歳6月デビューから札幌2歳Sを制しクラシックホースとなりましたが、一つ上の姉チルカーノは12月デビュー、コリカンチャも姉タイプかと思っていましたがこのまま順調ならば秋口にはデビューできそうな感じですね。チルカーノも4月に2勝目を挙げていますから十分なのですが、できればジオグリフのようにクラシック、まあそこまでは言わないにしても3歳重賞戦線に進んでくれることを願っています。

 

現在ゲート試験を目指して東西のトレセンに入っている愛馬はシルクのクオレプリマドンナ、テットドールとコリカンチャの3頭になりました。順調ならば来週か再来週には受験となるでしょう。そして北海道に残っているのは社台のアルアイン産駒プレイザットソングと東サラのルージュキャルトの2頭のみ、この2頭も大きな問題があるわけでは無いので今年はスプリンクルのリタイアがあったものの概ね順調に来ています。走る姿を見られる日も近いかな~。

 

7月6日(

函館3R 3歳未勝利牝 ルージュピルエット 菱田裕二

 

7月7日(

函館5R メイクデビュー函館 ルージュマローネ 横山和生

 

今週はアトゥ姉妹の2頭が出走します。

長女ルージュピルエットは3歳未勝利馬、もう後がありません。デビュー以来5戦、全て掲示板という堅実さですが今回こそは勝ってもらわねば。3連連続2着に来ている馬もいて簡単ではないかもしれませんが勝ててないのは相手も同じ、頑張ってもらわねば。

 

2歳出資馬の先陣を切ってデビューする次女のルージュマローネは追い切りに乗った横山和生騎手も栗田調教師もダート馬という感触を持ちながらあえて芝のデビュー戦を選択しました。函館の洋芝、そして明日からの雨予報で道悪が予想され、マローネのダート適性が生きるかもしれません。評判になっている相手もいますが好勝負を期待しています。

 

社台グループ各サラブレッドクラブ公式サイトで本年度募集馬の最新馬体重が掲載されました。募集時6月3日から昨日7月3日の変化になります。

 

リナーテの023

 377kg → 407kg +30kg

 

サトノガーネットの23

 390kg → 416kg +26kg

 

2頭とも400kgを越えました。募集時には馬体重こそ小さめでしたが、そこまでの早生まれでもないし管囲はそれぞれしっかりあるので平均的にはなるだろうと思っていましたが予想通り成長してくれて良かったです。夏の夜間放牧も始まりますし、勝手な希望としてはリナーテは460kgくらい、サトノガーネットは480kgくらいまで成長してくれると嬉しいです。

 

ちなみにG1サラで第1希望に書いたハニージェイドの23は父キタサンブラックの5月生まれで募集時420kgだったのでどこまで大きくなるかと思いましたが+19kgの439kgだったのでちょっと意外でした。

 

しっかりとデータを取ったわけではありませんが、ざっと見てみるとサンデーの馬とG1の馬を比べるとサンデーのほうが全体的に大きくなっている気がするのですが、ノーザンFと追分Fでは食べるものも違うのかな。G1サラの成績が上がってこないのはこのあたりも影響してたりして。