暑くてだれているので読みやすい本ばかり読んだ。
おススメは次の3冊かな。。。人によるけど。
『学歴狂の詩』は、筆者の洛南高校時代の同級生の話が中心。個性豊かな男子校の面々がリアル。
『深淵のテレパス』はホラーだけど超常現象に現実的に向き合う姿勢が一貫していてストーリーがあるので、ラノベのよう。
『三十棺桶島』はルパンシリーズの新訳。厚い本だったけどあっという間に読めた。
以下は読んだ本と簡単な感想。
【小説系】
筆者の神童っぷりと、洛南高校で出会った個性豊かな面々の話など。男子あるあるのエピソードが満載。男子進学校を考えている方は一読あれ。在籍中の親子は楽しく読めると思う。
ホラーだけど残虐なシーンはなくストーリーがしっかりしていて小説っぽい。
超常現象に現実的に向き合う姿勢が一貫しており、解決していく中で緊張感と不安が高まる。ミステリーやサスペンスの要素もある。
癖がない翻訳で読みやすかった。ルパン シリーズだが、なかなかルパンが登場しない。ルパンが変装した姿で舞う描写は、アニメのルパンの動きを思い出して想像してクスリとした。
坂木さんの本は読みやすい文章で、読んでいるとこちらもほんわかとした温かくて穏やかな空気が流れる。お人柄?
話はテンポがあってよかったが、読後感がよくない作品だった(作品が悪いという意味ではない)。どこの身内にも「困ったなぁ」と思う人はいる。読みだすと他人事ではないと感じる人が多いと思う。
「だから捨ててと言ったのに」ではじまる短編集。「だから〜」が後の文章から浮いているように感じる作品もあったが、いろいろな作家さんが書いたいろいろなテイストの作品を隙間時間に手軽に読めるのがよかった。
【小説系 以外】
柔和な語り調。女性で事務次官までのぼりつめた方だけれど、本当に穏やかな人柄。1つ1つの仕事を大切にしてやってきたという感じがよくでている。芯は強そうだ。公務員の仕事への理解も深まるが、社会に出て働く前にふれておきたい話も多い。
闘病や死は自分の問題だが、看病や介護は周囲の人を巻き込む。介護に限らず男性がよく言う「放っておいてくれ」、「構ってくれるな」という言葉は、他人目線のなさから出る言葉だと確信した。
タイトル通りの本。第1部でお金とキャリアの話をしたうえで、第2部は具体的な仕事の紹介になっている。第2部の感想は人それぞれだと思う。
『自慢話でも武勇伝でもない「一般男性」の話から見えた生きづらさと男らしさのこと』
SNSで取材に協力してくれる一般人男性を募り、選ばれた10名から胸の内をあかす話を聞き、それらを淡々と書き起こした作品。筆者はカウンセラーのように話を聞くことに徹したと言っている。読者に共感や評価を求めない、変わった立ち位置の作品だと思った。