ハンターカブCT125のベンチテストとCBR250RR、グロム | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

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二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。


どうもお疲れ様です。

もう金曜日になってしまいましたー!

いやはやブログ更新が全然追いつかんです。。。


えー、早速ですが、今週は前回ブログでお伝えしてましたように、新型のCBR250RR(8BK-MC51)、それから同じく新型のグロム(8BJ-JC92)がダブルアールズさんに入ってるとのことで、諸々の確認作業をしにお邪魔しておりました。

まぁ作業していたベンチ室はサウナか!(笑)てほど暑くて汗だくになったんですが、、、今でこの状態ですとこれは本格的に夏がきたらますます過酷ですね〜。

はい。作業させていただいといて文句は言えません。(笑) ありがとうございます。

終わった後のビールが最高でした。(笑)


詳しくはまた別のブログで書きたいと思いますが、サッと結果のご報告を。


既存商品のマフラーと後は構造違いを数種類用意してテストしてたんですが、結果は両者とも既存マフラーはダメでした。

グロムはやっぱり排ガスですね〜。

触媒の浄化性能上げた物を使わないと規制値内に収まりません。

CBR250RRは純正触媒がエキパイの方にそのまま残りますので、排ガスは関係ないんですが、音の方がダメでしたね。。。

逆に静か過ぎて物足りない方ですけど。(笑)

用意していった構造違いを使ってインナーを加工したりして、ある程度良い音に仕上げれましたが、もう少し改善の余地がありそうなので、宿題を持ち帰りました。

作り直して、改めてベンチテストをさせてもらいに伺います。ってところです。


では、ハンターカブCT125(8BJ-JA65)の方です。

只今、マフラーの発売に向けて準備を進めている最中です。新型マフラー2種類なので新規の部材も多く、組立型も多数必要だったりするので、なかなか直ぐにはいきませんが、水面下(笑)では進んでいます。

ヒートガードも金型は削り上がったようですし、もうすぐプレスのトライができるんじゃないかなと。


で!

ベンチテストの方です。

前回、新旧車両でノーマルマフラー比較はしましたが、肝心の出来たマフラーとの比較の方がまだですので、どんな感じにできてるかご紹介を。


ハンターカブのマフラーはアップスタイルなので、エキパイが通るラインは決まってきます。なので管長だったりはレイアウトは大きく変えようがないですね。

それでも悪あがきではありませんが、前型のベンチテストの際にはエンジン下、排気ポート直後からの菅長を稼いでみましたが、あまり変化は見られず、、、。

というわけで、今回はそこではなくてココ!

リアパイプです。

今回のマフラーはリアパイプの径を太くしましたのでね、ここで違いが出るかみてみます。

外観はあんまり変わりませんが、一方はそのままストレート、もう一方は二重管になっていて、一回り細いパイプが途中まで伸びてます。

こんな感じで。

要は見た目が太いだけで走らんマフラーになってないかをみたいわけです。


もちろんサイレンサー構造もパワーに影響する大事な部分ということはいわずもがなですが。

こちらは音とのバランスでございます。

さてどうなるか。

ではまず、中身に細工していないシンプルリアパイプとノーマルマフラーとの比較はこう出ました↓

黒線がノーマルマフラー。

青線が弊社マフラーです。マフラー名が決まってないんで言いにくいですな。。。(笑)


出たグラフは良いんじゃないでしょうか。

ノーマルマフラーより落ちてるところはなし。

しかし新型の傾向として、排ガス規制が厳しくなっていることで燃調もシビアなのか、前型ほどノーマルマフラーとのパワー差が出難くなってるのは間違いないですね。。。


では、二重管の方を測ってみますと、、、

こう出ました↑↑

わずかばかり二重管の方が良いですね〜。

でも思ってたより、二重管にせずともこの径でもパワー出るんだなぁというのが正直なところです。

まぁこの僅かな差が実走で感じられるのかどうか問題です。(笑)

差は僅かだけど作る手間暇は雲泥の差なので、これは実走して採用するか決めようということで、前半部分で貼っていた写真、夜のシーンに繋がるわけなんですが、実際した感じ、、、


よっぽど意識しないとわからないですかね〜。

それよりも音が二重管の方が良くない。何か雑音かが混じって不快かなと。。。

なのでこれはシンプルな細工しないタイプを採用します。


で、お次はこちらのタイプ↑

(サイレンサーバンドで固定してるのは気にしないでください)

これまた名前が決まってないのでなんて呼んだらいいんでしょう。(笑)


先程のタイプとサイレンサー構造は同じですが、容量があるので出口の径は大きくしてます。

やはり容量があると音が整い易いですので、音が大きくなっても、割れて変な音にはなり難いですね。

まぁでも結構な迫力サウンドを響かせています。

測定結果はこんな感じに出ました↓


さっきの二重管タイプと似たようなグラフを描いてますが、、、開口部が大きくなった分パワーは増してます。

こちらも良いでしょう。

後は実走にて確認を。

取り替えて乗れば乗るだけ迷いが出てくる不思議(笑)

でも良いマフラーに仕上がったと思います。

試験にもしっかり合格しましたし、後は細部の詰めの作業です。


こんな感じでハンターカブCT125のマフラーは発売に向けて進んでおります。


それでは今日はこの辺で失礼します。


また宜しくお願い致します。