新型YZF-R25 スリップオンマフラーあれこれと。 | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

BEAMS(ビームス) 開発ブログ

二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。


どうもお疲れ様です。


今日は新型YZF-R25です。

来週のマフラー試験に向けて、スリップオンマフラーの仕様を決めていってます。

以前にも書かせてもらいましたが、新型R25のノーマルマフラーからはサブサイレンサーが消え、代わりにかなり大きな触媒が二個搭載される仕様になってます。

大きな触媒なので排気抵抗、消音効果もあるわけなんですが、それでも以前のサブサイレンサーほどの消音能力はなく、、、スリップオンマフラーも仕様変更を迫られたわけであります。

前型のスリップオンマフラーではストレートで抜いてましたので、このままの仕様でいきますと非常にワイルドなサウンドに。。。

まぁワイルドなのは全然良いといいますか、残さないといけないポイントだと思いますので、そこは残しつつナイスなサウンドに仕上げましょう。

、、、

というかワイルドなサウンドてなんのこっちゃ?て話ですが(笑)、なんと言いますか重低音がしっかり効いていて音量もそこそこ出てて、、、みたいなイメージです。

わかります、、かね??


はい。表現ベタどうもスイマセン。

音の伝え方は難しい。。。


話を先に進めます。


なんやかんや言いつつも、新型のR25の方でもストレート構造でまったく問題なさそうなのですが、同じ仕様では少し厳しい感じです。

ではと、出口にインナーパイプをつけて簡単に絞ると静かになり過ぎてですね、、、ワイルドさが失われます。バランスが難しい。。。

まぁ詰めの作業はパワーと相談しながら。ということでベンチ上に場所を移します。


ベンチテストでは車両からエンジン回転数を拾う必要があるので、プラグコードかイグニッションコイルを探します。

ダイレクトイグニッションの車両であれば、ECUの点火の配線になりますねー。

昨今のフルカウルのバイクは隙間がパツパツなので大半は外からプラグコードなんぞ見えません、届きません。(笑)

そのためカウルバラす必要が出てきたり、大変な目に遭うので大嫌いな(笑)作業なのですが、、、

R25ではインナーカウルていうんですかね?フロントカウルの裏側にイグニッションコイルがあったはずなので、上述のカウルバラしの作業は必要なく、とても助かるバイクなのです。(笑)


が!


見れど触れど発見できません。

あるはずの場所にない、、、。

私の記憶違いだったのでしょうか??


おかしい。

ちょっとヤマハのホームページで部品情報をみてましょう。

誰でも簡単に見れるので素敵ですね。


すると、、、


ダイレクトイグニッションに変わってる〜。。。


ちなみにこれ、↓が前型です。

間違いなく変わってますな。。。


なんでしょう。新しい排ガス規制通しただけで新型になっても大して変わってないと思っていた自分が憎い。。。

見えないところもしっかり進化してますねー。

ダイレクトイグニッション化してましたので、シート下のECUの点火の配線から回転数を拾います。


まぁカウルはバラす必要なかったので結果オーライということで。(笑)


以上、予想外の進化にびっくりした件でした。


しっかり回転数もとれてます。


ということで次回はベンチテストに入ります。


今日はこの辺で失礼して作業に戻ります。


また宜しくお願い致します。