ジクサーSF250 フルエキ 音質の向上を目指して、、、 | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

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二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。

どうもお疲れ様です。

早速ですが、今日も続いておりますジクサーSF250のフルエキ開発をお伝えしていきます。

前回まででパワーの方はほぼ煮詰まってきましたので、今回着手したのはマフラーサウンド。音の方です。
とは言え、今の状態のサイレンサーでも全然悪くないシングルエンジンらしいイイ音してますから、音のベースは維持して更に音質を高められるかというアプローチです。
そんな時に活躍するのが、前回ブログの最後に登場しました、サブチャンバー↑であります。
サブチャンバーはほんとその名の通り、サブ(補助)な役割になりますから、これを入れただけで元々汚い割れたような音が劇的に改善するってな魔法みたいなことはありません。
音がマイルドになって耳障りが良くなるような感じな効果でしょうか。その結果、音量は下がりますね。
まぁそれもちゃんと効く場所に入れてこそで、さらに大きさ(容量)も大事になってきます。
そんな音テスト第一段、サブチャンバーの形状はスーパーカブC125で採用した形状でいきます。
まぁこの形状じゃなくてもいいのですが、デザイン的にも高まればいいなと思いまして、、トライです。
ジクサーSF250には当然スーパーカブC125よりも大きなものが必要になりますから、型から試作であります。。。
本来テスト段階では、チャンバーの両端なんかペッタンコの蓋で済ませばいいのですが、上述しましたようにデザイン面もありますから、ちゃんとテーパーで作り雰囲気も見てみようと。
パイプからの加工範囲ギリギリ、いい感じのテーパー角でいきます。
で、出来た型でパイプを押しますと出来ました。
これらを繋げると一番上の写真のようなチャンバーが出来上がります。

ではフルエキの方に取り付けてみましょう。
こんな感じになりましたが、、、うーん。ちょっとベンチ上では分かり難いので外に出してみましょう。
こんなになりました↓
ん??もしかしてもしかすると、、、
ちょっとカウルも付けてみましょう。
、、、。こ、これは!
なんかダサいですね。。。(笑)
おまけに音質の方も効果が見られず、ダブルで却下です。
どうもサブチャンバーの装着位置が悪い感じがしますね。効果が出難い位置といいますか。
サブチャンバーは基本的には後ろに行き過ぎると効果が薄くなります。
ただ、この樽型形状の場合はここから動かしようがないので、ちょっと形状も変更して位置を変更してみることにします。
型作ったりと結構時間かかったんですが、、、仕方ない。気にしません。(笑)
はい。
オーソドックススタイルになるんですかね?次はこんな感じで作りました。
これ↑、サブチャンバー取り付いた状態です。今回は目立たせないよう、パイプのラインに被せて見えないようにしてます。
自然でしょう。(笑)
しかしさすがに身立たな過ぎる感じもしなくはないですが、、、
で、肝心の音の方はと言いますと!
音の角が取れて多少はマイルドな感じになりました。ただ効果はあるが期待した程ない。といったところでしょうか。
これならコスト上げてまで採用する意味ないかなぁと思いますね。。。残念ながら。。。

ということで!
サブチャンバーは不採用にしてリアサイレンサーのみ、シンプルに一本で勝負しようと思います。

さぁ試験開催日も近づいてまいりました。
もう少し音の方を詰めていきたいと思います。

それでは今日はこの辺で失礼致します。

また宜しくお願い致します。