再びジクサーSF250のベンチテストです。 | BEAMS(ビームス) 開発ブログ

BEAMS(ビームス) 開発ブログ

二輪アフターパーツメーカー(ビームス)の開発担当です。
新製品の開発等、開発者の目線でブログを更新したいと思いますので、宜しくお願いします。

どうもお疲れ様です。

また少し間が空いてしまいました。
そして遅い時間の更新です。

しっかし暑くなりましたねぇ。。なにやら昼間はもう既に7月中旬くらいの気温になってるらしいじゃないですか。
今度の試験もきっと暑いんでしょうね。。。
炎天下マスク、、、辛いすねー。仕方ないけど。
とにかく暑さにバテないように気をつけるしかないですね。
はい。
前回はジクサー150を挟みましたので久々になりましたが、ジクサーSF250のベンチテストの方に戻ります。

エキパイのベストなパイプ径、そして管長を見つけ出す作業が続いています。
パイプ径に続き前回探った管長の方では、最初に作った仕様から短くしても長くしても良い結果は出ず、、、結局は元の長さに戻すこととなりました。

で、パイプ径の方も試すことは試してますので、もうこれ以上エキパイで試すことはないー
ーかと思いきや、、、
最後の悪あがきでヘッダー部分の径を一回り絞ってみることにしました。
さて、どうなるかというところから本日のテスト開始です。

因みにですが、、、
これが↑今のところベストなグラフになってます。
赤線が現状ベストのフルエキ、青線がノーマルマフラーです。

では!ヘッダーを細くしてみると、、、

こうなりました。↑
緑線がヘッダーを細くしたエキパイです。
全域に渡ってパワーダウンしてしまってます。
感覚的にも明らかにエンジンの吹け上がりが悪く、、、レブに当たる前にアクセル戻してしまいました。
グラフが最後Uターンしてるのはそのためです。

しかしですね、この細ヘッダーでもそれ以降のパイプ径によってはパワーが落ちないようにもなります。
ですが、パワーが落ちない止まりで決して上がることはないので、このヘッダーは使えませんね。これまた元の仕様で良いようです。。。

だから最初のパワーチェックで変にパワーが出ると嫌なんですよ。(笑)

しかし諦めずにいきましょう。
エキパイは元に戻して、、、今度はリアパイプあたりを触ってみましょう。
リアパイプはコニカル使ったこのような仕様↑で今までのテストを行なっています。

それをこうしてみます↓
コニカル取り払い、センター部分から急激に太くします。リア回りの存在感が増して、見た目はかなりワイルドになりましたが、これはどうでしょうか!?

ワイルドな見た目通りというのですかね、、、高速域では向上が見られますが、その分見事に中速域が失われました。。。
レース用ならばこのリアパイプの方が良いのでしょうが、、、私が今開発しているのは公道用マフラーなので、ワイルドリアパイプ仕様は却下。
これまた元の仕様でいいようです。。。(笑)

この辺で段々と各部の答えが見えてきたような気がしなくもないですが、、、

もう少し試していくことにします。
次に試すのは触媒です。
触媒の使い方は非常に大事で、触媒を取り付ける位置や種類で良くも悪くもパワーに影響が出てきます。まぁほとんど影響が出ない場合もありますが(笑)、、、それはある意味では取付位置や種類が間違ってないとも言えますね。少なくても排気の邪魔にはなってないわけですから。
また音質にも変化が出たりと、とにかく昨今のマフラー作りの隠れたキーマンです。(笑)

これをサイレンサー内だったりリアパイプ内だったり種類、位置を変えて色々試していきますとですね、、、
きました!
僅かに5000〜6000rpmの間が落ちましたが、それよりもパワーバンドでの向上幅の方が大きいですね。

これでいきましょう!

ですが、、、まだ終わりません。
次は音質が改善できるかどうか。
これを試していきたいと思います。
現状の仕様でも悪い音はしておりませんが、、、
より良く出来ればなと思い試すことにします。

次回はその辺をお伝えしていきます。

それでは今日はこの辺で失礼致します。
また宜しくお願い致します。