山田暢彦 直伝![英語って、本当はこんなに簡単] -10ページ目

山田暢彦 直伝![英語って、本当はこんなに簡単]

TOEIC連続満点、国連英検特A級、英検1級。
英会話コーチ・山田暢彦(やまだのぶひこ)のバイリンガル・ブログ

今年4月から書かせていただいているAsahi Weeklyの連載。

今週号が発売になりました!


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連載タイトルは『中学英語で話せるリアル英会話』

今週号では、「お気に入りの店を勧める」ときのポイントについて書きました。

実は多くの日本人が使いこなせていない "should" がキーワードです♪

よかったら書店・キヨスクなどでチェックしてみてください~!

中身はこんな感じです!

AW060814

★バイリンガル子育て ★


バイリンガル子育て_060314


小さな子どもって、膝がいつも傷だらけですよね ^^;

古い傷を触って「だいぶ良くなったね~」なんて普段からよく言ったりするのですが、昨夜は、久しぶりに英語の実験をしてみようと、このフレーズを英語で言ってみました

傷を触りながら、“It's getting better.”

初めて使ったフレーズに、娘はどう反応したかと言うと・・

お!

ニコっと笑って、「よくなってきた~」と返事した!

おー、やっぱり、初めてでも意味がわかるんだ。

よし、よし、思った通りだ♪

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FB/ブログの記事の中で、僕はよく「フレーズを場面と結びつける」ことの大切さについて書いています。

今回、初めて聞いたフレーズの意味がわかったのは、やはり「場面」というのがポイントだと思います。

「場面との結びつきの中で推測した」わけです。

普段から「よくなってきたね」と日本語で言っていたので、同じ場面で(同じような口調・表情で)僕が英語フレーズを言ったとき、すぐに意味がわかったのです。

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「場面との結びつきの中で、推測させる」

英語の直感力を育てるために、本当に大事なことだと思います。

「和訳」をそのまま教えるのも時に有効ですが、基本的には和訳はほどほどにした方がいいでしょう。(大人の学習の場合は、また話は少し変わりますが)

それよりも、子どもが自分で無理なく推測できるように、うまく判断材料を与える自分で発見させる。

今回の実験のように、普段から日本語でよく言っていることを英語で言ってみる、というのは、ひとつ入り口として良い方法だと実感しています♪
★ バイリンガル子育て ★

最近、娘が英語を口にすることが増えてきました

完全な文をスラスラ言うわけではありませんが、僕が話すことを繰り返したり(リピーティング)、Thank you. / Yes. / No.などの簡単な返事をしたり、「○○は英語で何て言うの?」とよく聞いてきたり。

明らかに、英語の発話に対するメンタル・ブロックが取れてきています。

どうして、突然変わったのか?

実は、明確なターニング・ポイントがあります。

1ヶ月前くらいに、娘がふとブランコで Push more.(もっと押して)と言ったときに、僕が「思いっきり褒めた」ことです。

それまでは、英語に対して変に構えてほしくなかったので、娘が英語を口にしたときも、敢えて特別に褒めたりはしていませんでした。「英語を話すことは、ごく自然なこと」という空気を作りたかったからです。大げさに喜ぶとかえってプレッシャーを与えてしまう、という心配がありました。

でも、あるとき、ふと考えました。

自意識の低い小さな赤ちゃんでも、英語(外国語)を話すことに対して不安ためらいがあるのではないか、と。大人と同じで、メンタル・ブロッックがあるのかもしれない、と。

だとしたら、それは取り除いてあげたい

そう思って、ブランコでPush more.と言ったときに、思いっきり褒めてみたのです。「すごいね~!○○ちゃん、英語を上手に話せるね~!」と言った具合に。

そしたら、本人はとても嬉しそうで ^^

「自分は外国語を話した(話せた)」ということを、初めてはっきり認識した瞬間かもしれません。

ま、実際のところどうなのかはわかりませんが、とにかく、それからは英語をよく口にするようになりました。「褒められて嬉しかった」「英語(外国語)を話すことは楽しい」「もっとほめられたい」という気持ちがモチベーションになっているのだと思います。

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子どもにとって英語(外国語)を口にすることは、きっと大きな不安を伴うもの。

恋愛に通ずるものがあって、好きな人にやっとの想いで話しかけたのに、相手に完全にスルーされたら、やっぱり自信をなくしますね。

逆に、自分が言ったことで相手が喜んでくれたら、とても嬉しい。安心する。もっともっと話したくなる。

英語も、同じなのだと思います。だから、純粋に喜んであげることが大事

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小さな子どもには、決してアウトプットを強制しないけど、もしも自ら発話した場合は、是非たっぷりと褒めてあげてください♪

それが、子どもの英語人生を変えるひと言になるかもしれません。
★ バイリンガル子育て ★

このタイトルを見て「ん?」と思った人もいるかもしれません^ ^

子どもが日本語と英語を混ぜてしまうのは、よくないんじゃないの・・?

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昨夜、夜ご飯を食べたあと、娘が

「Brush your teeth しなきゃ。」

と言いました。

英語と日本語が完全に混ざってて、まさにルー大柴でした 笑

同じ文の中でこうして混ぜるのは初めてだったので、とても不思議だった!


「小さいうちから英語を教えると、子どもは日本語と英語を混同してしまうのではないか・・・」

これは、多くの親が持っている懸念ですね。

なので、実際にこのように子どもが両言語を混ぜてしまうと、

「混乱してる!まずい!」

と思ってしまうのが自然な反応かもしれません。

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じゃあ、どうして、僕は逆に嬉しかったのか?

それは、こうして母語と外国語を混ぜてしまうことは、実は、バイリンガル発達においては「自然なプロセス」だからです。

混ぜてしまうのは「不完全さ」の表れではなく、「順調に英語(外国語)を習得し始めている証」なんです。

娘は、無意識にbrush your teethを使って、無意識に「~しなきゃ」を使った。

「区別」云々よりも、まず、

伝えたいことを伝えるために、自分が持っている言語知識を瞬発的に駆使して(日本語・英語を問わず)、完全な文でばっちり表現した。

日本語と同じ感覚で、自ら英語を使った。

このことが、嬉しかったのです(^。^)

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バイリンガル教育研究では、幼児が言葉を混ぜることは、ごく自然なことと言われます。「成長するにつれ、必ず区別できるようになる」というのが定説です。

だから、今の時点で、たとえ英語と日本語が100%区別できていなくても、心配することはないんです。

今 (幼児期) は、ポイントはそこではない。

それよりも、英語の言語知識を無意識に使って、自分が言いたいことを言った。

何よりも、それが素晴らしいではないか!^o^

※親は子どもにとって「良いモデル」にならないといけないので、親は決して同じ文の中で日本語と英語を混ぜるようなことはしてはいけません。だけど、子どもが無意識に混ぜてしまう分には、自然なプロセスとして許容します。もちろん、最初から完全に区別できているに越したことはありませんが、こうして日本語と混ぜてしまうのは、それだけ英語が定着してきている証拠と言えます。



バイリンガル教育の基本理論を理解していれば、こうした状況に遭遇したときも正しい対応ができるんだなぁ、と改めて実感しました。「正しい理解」は、やっぱり大切。

だからこそ、僕はワークショップでも、いきなり実践からやるのではなく、「基本の考え方・理論」のディスカッションから入ります。また、僕自身、これからもっともっと勉強していきたいと思っています。

バイリンガル子育て中のママ・パパ、これからも一緒に成長しましょうね!

バイリンガル子育ては、奥が深い!楽しい!^^
Asahi Weekly の最新号が出ました!(5/25号)

Holding Asahi Weekly

2014年4月から、隔週で、

「中学英語で話せるリアル英会話」

という連載を書かせていただいています。

本連載では、中学英語をベースに、
会話でよく使う「キーフレーズ」と、
話すときに大事な英会話の「マインド」
についてお話しています。

今週のテーマは「好きな人物について話す」。

中身は、こんな感じです!(^。^)

Asahi Weekly 052514


よかったら、書店やキオスクなどでご覧になってみてください~!^^

Asahi Weekly Website → http://www.asahi.com/english/weekly/