娘が日本語と英語を混ぜた!やった! | 山田暢彦 直伝![英語って、本当はこんなに簡単]

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TOEIC連続満点、国連英検特A級、英検1級。
英会話コーチ・山田暢彦(やまだのぶひこ)のバイリンガル・ブログ

★ バイリンガル子育て ★

このタイトルを見て「ん?」と思った人もいるかもしれません^ ^

子どもが日本語と英語を混ぜてしまうのは、よくないんじゃないの・・?

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昨夜、夜ご飯を食べたあと、娘が

「Brush your teeth しなきゃ。」

と言いました。

英語と日本語が完全に混ざってて、まさにルー大柴でした 笑

同じ文の中でこうして混ぜるのは初めてだったので、とても不思議だった!


「小さいうちから英語を教えると、子どもは日本語と英語を混同してしまうのではないか・・・」

これは、多くの親が持っている懸念ですね。

なので、実際にこのように子どもが両言語を混ぜてしまうと、

「混乱してる!まずい!」

と思ってしまうのが自然な反応かもしれません。

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じゃあ、どうして、僕は逆に嬉しかったのか?

それは、こうして母語と外国語を混ぜてしまうことは、実は、バイリンガル発達においては「自然なプロセス」だからです。

混ぜてしまうのは「不完全さ」の表れではなく、「順調に英語(外国語)を習得し始めている証」なんです。

娘は、無意識にbrush your teethを使って、無意識に「~しなきゃ」を使った。

「区別」云々よりも、まず、

伝えたいことを伝えるために、自分が持っている言語知識を瞬発的に駆使して(日本語・英語を問わず)、完全な文でばっちり表現した。

日本語と同じ感覚で、自ら英語を使った。

このことが、嬉しかったのです(^。^)

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バイリンガル教育研究では、幼児が言葉を混ぜることは、ごく自然なことと言われます。「成長するにつれ、必ず区別できるようになる」というのが定説です。

だから、今の時点で、たとえ英語と日本語が100%区別できていなくても、心配することはないんです。

今 (幼児期) は、ポイントはそこではない。

それよりも、英語の言語知識を無意識に使って、自分が言いたいことを言った。

何よりも、それが素晴らしいではないか!^o^

※親は子どもにとって「良いモデル」にならないといけないので、親は決して同じ文の中で日本語と英語を混ぜるようなことはしてはいけません。だけど、子どもが無意識に混ぜてしまう分には、自然なプロセスとして許容します。もちろん、最初から完全に区別できているに越したことはありませんが、こうして日本語と混ぜてしまうのは、それだけ英語が定着してきている証拠と言えます。



バイリンガル教育の基本理論を理解していれば、こうした状況に遭遇したときも正しい対応ができるんだなぁ、と改めて実感しました。「正しい理解」は、やっぱり大切。

だからこそ、僕はワークショップでも、いきなり実践からやるのではなく、「基本の考え方・理論」のディスカッションから入ります。また、僕自身、これからもっともっと勉強していきたいと思っています。

バイリンガル子育て中のママ・パパ、これからも一緒に成長しましょうね!

バイリンガル子育ては、奥が深い!楽しい!^^