人生の素材 | スッカラカ~ンと♪いつも青空

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輝くいのち
その静かな喜び

 

 

「おもさに貞く」野口三千三さんより

生まれたときからの全盲の学生が入学してきた。
私は、敢えて、そのことを無視して他の学生と一緒に授業を受けさせた。
動きの説明のとき、できるだけ私のからだに触れさせた。...

・・・・・・私の動くからだを舐めまわすように触れて、殆ど正確に理解し、
何ヶ月か後には、逆立ちやフォークダンスのステップの移動し回転する
動きでさえできるようになった。
しかし、或る日、私の研究室で二人だけで話していたとき
「先生、見えるということは、一遍に全部が分かるんでしょう。
僕は先生の顔や胴体や脚の全部の動きを、一度でいいから一遍にみたいなあ!
触れるってのは一遍にじゃあないんです・・・」
私はこのコトバをきいたとき、何ともいえない激しい衝撃を受け、
どっと涙が吹きこぼれ・・・、

「目で見るということも、一遍に全部が分かると思うだけで、
ほんとうに分かるためには、触れて分かるのと同じく何回
いろいろな見方をしなければ分からないんだよ」と思ったが、何もいえなかった。
私は、この学生のほんとうの苦しみを分かってはいなかったのだ。

そして自分が他の人に対してできることの限界をつくづく思い知らされたのである。




わたしたちは
誰かとの関係で
ほんとうの苦しみを分かり
そのことで自分自身がほんとうに何も出来ないと言う限界
どこまで知っているのだろうか
その限界を何度も知ることは大切だと思います
 
 
 
 
 
 
 
 
 
これは
 
2013年にFBに投稿したものです
 
 
 
 
これを読んで気がついたのですが
 
 
ある日の佐保田ヨーガ京都道場の研修でした
 
その先生は目を閉じてくださいと話されました
 
耳で聞いてその通りにやってみてくださいと言います
 
 
ずいぶんと高齢の生徒さんが多いクラスを受け持っておられる
ご自身も79歳の先生です
 
先生は言います
 
人の動きを目で見てそれを真似して動くのは
誰でも出来ることですが
 
それではヨーガにはならない
 
 
目に頼り
見ないと動けない高齢の方が多いそうです
 
初めは見てその動きを確認することはいいですが
その後はさらに内部の弛緩や緊張などの動きに集中して欲しいので
 
ただ見ながら
その通りに動くことはして欲しくないということです
 
 
 
 
野口さんの身体の動きには
 
身体というものはいかに感情やこころに密接しているものなのかを
良く観察されていてそれは即生き方やあり方に変換されているものでもありますが
 
 
このように
 
人生の意味とか
人生あり方や生き方の指針に着目している素材は
 
それだけで
 
 
本当に心躍る
 
楽しいことです