新海誠監督へのラブレター(すずめの戸締まり ネタバレなし) | 絵本読みたがり屋けんちゃんの 絵本あれこれ日記

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絵本のことや、保育園での仕事のことや、映画のことや、芝居のことや、気が向いた時に書きたいことをブラブラと書いています。

僕は連続ドラマを観ることは

ほとんどないんだけど、

唯一「これは観なければ」

リモコンの再生ボタンを押すものがある。

それは、wowo製作のドラマ。


Amazonで配信されるものは見逃さないよう、

目につくものは全部ウォッチリストに入れる。


はじめはたまたま目に入った「沈まぬ太陽」を

何となく眺める程度に流し見するつもりだった。

けど観始めると停止ボタンを押すのを忘れ、

全話一気見してしまった。



Wowo製作のドラマはとにかく丁寧に作ってる。

話数は作品によって若干異なるけど、

大体が6話くらいで完結。

取り扱うテーマは僕が見てる限り、

社会性の高いもの。



しかもここで言う社会性の高さって、

誰の日常生活にも普通にある題材

テーマにしてる。


Wowo製作の連続ドラマはここが一貫してる。

ちなみに芝居は男女問わず

男くさい芝居をしてる。

(違和感を感じる芝居ではない)


どのドラマも観終わると

アラビアのロレンスを観終えたくらい、

スケールの大きなドラマを堪能した感覚が残る。

(ちなみに3時間42分という尺の長さよ)


とにもかくにも

Wowo製作のドラマは

常に一貫したテーマを大事にし、

脚本もキャスティングも撮影も

丁寧に作ってるとしか思えない

面白いドラマをだしつづけてる。




観てきました。
僕は新海誠ファンで、
デビュー作品から全て観てる。
(ドヤァ)
間違いなく、
今までで一番面白いと感じた。

ほしのこえ言の葉の庭
どうしようもない現実に打ちのめされ、
君の名はの懸命に諦めず立ち上が続けることで
掴みとった救い。
(救いという言葉に違和感あるけど他に思いつかん)

すずめの戸締まりには
この両方があり、
けれど焼き直しではない
新しい作品を作った
しかも、
とんでもない説得力を持った。

僕は新海誠のファンと言っても、
「君の名は」「天気の子」
イマイチだった。
新海誠作品を全て見続け、
だから見えてくる良さは
あるんだけど、
単体として考えると面白くない。

僕にとって
言の葉の庭があまりにも
素晴らしすぎて、
もうこれ以上の作品は出てこないと思ってた。

絵が語るストーリー、
音楽が語るストーリー、
役者が語るストーリー、
どれもこれもが僕にとっては一級品。

(ちなみに言の葉で主役を演じた花澤香菜さんは、
超重要な役で出演してるという嬉しさ!)

無理だよ、
言の葉のような作品は、
あれを超える作品は
作れないよ。
だってさ、
君の名はと天気の子があれだよ

いやーーー、
でましたよ。
優劣、上下ではないけど、
間違いなく僕の記憶に
残り続ける作品だわ。

そしてどうか願いたい、
ラブストーリーというジャンルに
縛らないでくれ。
そんな安っぽいものではない。
ヒューマンドラマだよ。

人が生まれ、
成長し、
生きていく中で、
「お前はお前でいいんだ」と
生きることを諦めない、
あなたを支える愛を
描いた作品。
若い男女が好いた惚れた
キャッキャウフフを描いた作品ではないと
僕は思ってる。

観ながら思ったことがあるんです。
ああ、新海誠監督はどの作品も
「繋がり」を描きつづけてたんだ。
そう思うとね、僕は好きではない
あの2作品をもう一度観たいなと思った。

新海誠監督が何かのインタビューで言ってたんだけど、
同じことを言い続けるんです。
形を変えて、繰り返し言い続ける。
曖昧な記憶だから正確じゃないんだけどさ。

この作品がBlu-rayや配信などで
販売される時、
ジャンルをヒューマンドラマにして欲しいなと
思うのです。

そして最後にソッと呟かせてください
新海誠監督ー、
またkashiwa daisukeさんとタッグを組んでください。
お願いします。
どうしても忘れられないんです、
2人が紡ぐ物語の世界が。