細野真宏の数学嫌いでも「数学的思考力」が飛躍的に身に付く本!/細野 真宏

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ニュースがわかる、わかりやすく話せる、うまく文章がかける
実は、これらすべてが「数学的思考力」なんです。

という帯に惹かれて購入しました。


この本の中で一番なるほどと思ったのは
”思考の歩幅”についてです。

人はそれぞれ足の長さによって、
歩幅に違いがあるように、
それぞれ思考の歩幅にも違いがある。

一般的に頭が良いとされる人は
思考の歩幅が大きく、
理解するための階段を一気に何段も飛ばして上がっていく。

だから学者先生の書いた”猿でも分かる○○本”などのシリーズは
一般の人(僕みたいな普通の歩幅の人)には
何故か若干わかりにくい部分があったりするわけです。

ただし、人にわかりやすく話をしようと思って
一段づつ丁寧に伝えようとすると
逆に”それは分かってんねん!”という話になったり
無駄な情報量が増えすぎて、話の全体像が見えにくくなり、
逆に伝わらなくなってしまいます。

このように人に話をするときは
いかに相手にとって”自然な歩幅”で
相手が心地よく理解できるかを考えながら
論理を整理して展開していく必要がある。


というお話なんですが、
これってそのまま、
広告やコミュニケーションの考え方に当てはまります。

潜在顧客
購買見込み客
既存ユーザー

それぞれ商品への理解度も欲しい情報も違います。

企業や代理店がコミュニケーションしようとしているコトが
それぞれのユーザーにとって、心地よい歩幅の情報になっているか

全体のプランニングを”思考の歩幅”という視点で
再度検証してみるのも面白いなと思いました。



ちなみに”ブログを書く”という行為も
自分の思考がなるべく多くの人に伝わるように
最大公約数的な思考の歩幅を意識して書くことで
伝える技術の向上が図れるのだと思います。

インサイト/桶谷 功

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アカウントプランナーとして必要なスキル
”インサイト発見力”を勉強しようと思って
ウォルタートンプソンジャパンの桶谷功さんが書いた本を読みました。

ちょっと古い本(2005年発売)ですが、
内容はちっとも古くなく、
非常に刺激的な内容でした。

印象に残ったとこは

インサイトは生活者の気持ちを主観的に読み解いたもので
インサイトそのものを量的に把握しようとしてはいけない。
だって生活者はホンネを突いていればいるほど否定するものだから。

んじゃあ、どうやって社内外に対して説明するんだよ!
って思ったんですが、それも書いてありました。

以下の順にして①②の大枠を定量データで固める

①カテゴリー、ブランドの現状
②ターゲットの設定
③ターゲットの深層心理としてのインサイト
④ポジショニング
⑤ポジショニングを達成するためのプロポジション

そうすると③④⑤にも説得力が生まれる。
なるほど。納得。

未熟な僕は③もネット調査とかであぶり出そうとしてしまうんだなぁ
なんかいきなりジャンプする(してるように思われる)のが怖いから。
とは言え、逆に説明しようとしてロジックがガタガタする時もあるしなぁ。

うむ。日々是精進だ。

[メモ]
◇インサイトとは
生活者がなかなか話してくれない、または生活者自身も気付いていない”ホンネ”
具体的なアクションプランに落とし込めるもの
細分化されすぎた生活者をもう一度大きく捉え直すもの
平均値を出すのではなく、もっと本質的な共通点を探すもの

◇インサイトが重要視されるようになった背景
①製品・サービスの機能的な差異がなくなった
②感情に訴えかけても、モノを離れた単なるイメージには薄っぺらで反応しない
でも生活者が買う商品は”なんか好き”、”しっくりくる”モノ。
この感情は”この商品は自分のことをわかってる”という共感から生まれる。
また、この”共感”は”モノ”と”生活者の気持ち”が結びついたときに生まれる

◇インサイトの見つけ方、活かし方
商品の置かれている現状から課題を把握する
ターゲットを絞る(=誰のインサイトを探るかを絞る、その方がシャープなインサイトが見つかる)
インサイト仮説を立てる(良い仮説はどんどん掘り下げていってそれ以上掘り下げると商品との接点がなくなる寸前にある)
検証する

◇使えるインサイトとは
新しい発見があるか
ブランドとの間に整合性があるか(良いインサイトでも競合が既に捉えているものは使えない)
具体的なアクションプランに繋がるか
発想が広がるくらい刺激的か

次世代マーケティングプラットフォーム 広告とマスメディアの地位を奪うもの/湯川 鶴章

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やっとこさ、次世代マーケティングプラットホーム読破しました。
マーケティングおよび広告の未来図がかなりドラスティックに描かれていました。

必ずしもすべてが、本書に書かれている通りになるとは思わなかったですが、
自分の頭の整理も含めて、AGREEな部分とDISAGREEな部分は整理して
置こうと思います。


まず、AGREEな部分

◇Google、Amazon、TUTAYAなどの”膨大な顧客データベース”を持つ
複数社の恊働により、きめ細やかな顧客対応システムが構築される

→競合関係さえクリアできれば、時間はかかるだろうけど
広告会社以外はみんな嬉しいプラットフォームだと思います。(苦笑)
現状で言うとTUTAYAカードとかそんな感じかな。
さらに本書でも出てくる、デジタルサイネージ、モバイルとの連携もできれば、
すごいマーケティングシステムが出来上がると思う。
ただ、個人的にはAmazonのレコメンド機能ぐらいならいいけど
GPSで位置情報まで把握されたコミュニケーションされるとやや気持ち悪い感じはします。
一人の生活者として、利便性とプライバシーのトレードオフをどこまで許すか。という問題ですね。

◇ウェブ広告におけるロングテールを集約する、広告マーケットプレースの重要性が高まる
→確かに、ロングテールコンテンツは多すぎて、人力では対応しきれないですもんね。
ただ、コミュニケーションをデザインするにおいて
広告が”どの媒体で出稿されるか”という、コンテクストの問題って結構重要で、
パフォーマンス(CTR、コンバージョン...など)以外の指標(ブランドイメージとか)も
媒体選定基準にできれば、という前提付きだと思う。


Disagreeな部分

◇「広く告知する」を意味する20世紀型の広告はいずれ消滅するということだった。
企業から消費者に発信するメッセージは、細かなターゲット層向けにいくつも用意され、
受け手にとってよりパーソナライズされたものに変化していく。それは広告というより
販売促進に近いコミュニケーションになり、クリエイティブよりテクノロジーが重要になる
ということだ。

→冒頭の一節抜粋しましたが、広告代理店関係者は一斉に反論したと思います。
僕も勢い勇んで、いろいろ反論を考えましたが、
次の3点で集約してみました。

◇果たしてテクノロジーは
顕在化した需要に対してアプローチできるが、
潜在的な需要を喚起することができるのか?

→個告で、時代の空気感や買いたい気持ちをどこまで作れるのか、
やっぱりまだまだTVの力は偉大であるし、相対的に力が弱まったとしても、
そこまで力がなくなるとは思えないというのが実感値。

テクノロジーはヒトが持つ
セレンディピティ(=偶然幸福発見能力)を
超えることができるのだろうか
→受動的な接触体験でどこまで出会い、発見、感動を生むことができるのか
単に、どこまでテクノロジーが進化できるのかという問題。


テクノロジを用いたコミュニケーション力こそが、企業の競争力の源泉となる

→もちろん顧客ニーズの把握は重要であるが
マーケティングプラットホームによって作られた
行き過ぎたニーズオリエンテッドの商品が、
更なる商品の均一化を産み出し、マーケット自体をシュリンクさすのではないか
というかある種のメーカーのエゴや強い意志が商品にストーリーを生みだし
需要の活性化、新市場の開拓を産み出すのではないか


てなとこですかね。
あんままとまってないですが。。。

まぁ、上記の反論を砕くほどの素晴らしいテクノロジーの開発も
またクリエイティビティであって、しばらくは
”広告(マーケティング)のクリエイティビティ”と”テクノロジーのクリエイティビティ”
の対決の中でゆらゆらとしながら、時代はどちらかに傾いていくのだとは思いますが。。。

マーケッター、特に広告屋としての立場から言えば、
がんばれ”広告のクリエイティビティ”!!と叫びたい。


最後に、
テクノロジーによって、どんだけ時代が変わり、生活者が変わったとしても

”アイデア創造力””シナリオ構築力”

この二つはどんだけテクノロジーが進化しても
代替できない、広告屋(マーケッター)としての存在意義であり
コアバリューである。という信念の下、
日々是精進で時代の変化に望みたいと思います。


戦略PR 空気をつくる。世論で売る。 (アスキー新書 94) (アスキー新書) (アスキー新書)/本田 哲也

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戦略PRを読みました。
タイトルの副題は勝手に私がつけました。

情報洪水、消費の成熟、商品が相対比較される、などなど
今までのやり方じゃなかなかモノが
売れない時代になってしまってますが、

そんな時代のコミュニケーションの方法として
広告側からの回答がさとなおさんの”明日の広告”であり
PR側からの回答が本田さんの”戦略PR”ということのようです。


内容をざっくりまとめると、

広告というラブレター
素直に渡しても受け取ってくれないから
買いくなる空気を作り出すことで
パワーアップさせませんか?

てな感じで、
中身も読み進めるほどに”なるほど”満載で
事例もふんだんに含まれていて非常にわかりやすい。
広告関係者はマストリードだと思います。


いつもプランニングしながら
なんかもっと強力に生活者とエンゲージできる
アイデアやインサイトがないものかって考えてたけど

  A I S A S ではなく

”I” A I S A S にする

つまり、

予め、商品のベネフィットに近いところで
世の中の興味を最大化し、ニーズを掘り起こしてから
商品のベネフィットを訴求するという
という戦略PRの考え方は非常に勉強になりました。

さっそく自分のクライアントで
戦略PRがハマりそうな商品を
探してみます。





※中身メモ

消費者に伝わりにくい理由
量のハードル
質のハードル

世論とは
公共
共有
意見

カジュアル世論の作りかた
おおやけ  マスコミ
ばったり  口コミ
おすみつき インフルエンサー

気付きを与えて、商品を買う理由を生み出す
新たなトレンドへの気付き
新たな価値観への気付き
新たな問題への気付き

戦略PRの方法
商品の便益に関連しそうな、世の中の関心ごとを調べる
商品の便益を世の中や消費者の関心にあわせて翻訳する
その二つを結びつけ、テーマを設定する
テーマをニュースにするための材料を用意する
テーマを広げるための具体的なPRプランを策定する


天野祐吉さんの
”広告も変わったねぇ。”を読みました。

変わりゆく広告業界の中で、


変わらない、広告の価値とはなにか?




広告が一番輝いてたといわれる時代に


広告のことを一番良く見ていた


広告批評の創刊者天野祐吉さんと


現在も業界の一線級で働く


コピーライター、CMディレクター、クリエイティブディレクターの対談集。


”広告も変わったねぇ”とか”広告は変わらないねぇ”とか自由に対談していて面白い。




なんとなくGTの伊藤さんは


一人広告代理店みたいな語り口で


全体設計者の視点で




中島信也さんとか谷山雅計さんとかは


ある種の職人としての


自分の職域に対する自信とプライド


自分の職域における”今”という時代に合った作法


を話していて




消費者発想、コミュニケーションデザインという出発点は同じでも


全体設計者とクリエイティブ職人で語り口が微妙に違うのが


これまた面白い。




まぁそれは、さもありなんな話であって


全体設計者とクリエイティブ職人って


究極的には必要とされる能力がやや違う。




※もちろんどちらにしても


全体から細部を見る視点も


(神が宿るといわれる)細部にこだわる視点も


両方必要ではあるが。




これからの広告業界が大変革時代を迎える中で、


どちらの人材も必要で(設計者はやや少ないか?)


”自分は何になりたいのか”を強く持って


自分のキャリアを考えていく必要がある。




と強く思いました。





【本文で好きな言葉】


結局、広告はアイデアと表現


キャプティブな場所



広告も変わったねぇ。「ぼくと広告批評」と「広告の転形期」についてお話しします。/天野 祐吉

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