2016年4月18日~4月22日、
今回の旅はカヤ国をメインに旅しました。
カヤ+アチコチに行きました。
今回の旅行は釜山エアーを利用して、
関空から釜山(金海空港)まで往復で、
1人17,000円でした。
安くなったものです。ありがたい
午前の便に乗ったので、金海空港には昼前に着きました。そのままバスで通度寺(つうどじ、トンドサ)に直行することにします。
相変わらず下手な韓国語の発音で優しそうな人を見かけては声をかけます。
「通度寺に行きたいのですが、どのバスに乗ればいいですか?」
韓国に来て思うのはほとんどの人が親切です。(又は優しそうな人を見つけるmy嗅覚が高まったのか~)
聞き取りにくい発音を懸命に聞き取ってくれてバスを教えてくれます。
金海空港から直通のリムジンバスが出ていました。やったぜ
無事にバスに乗れ、通度寺に出発です。
\(^o^)/
バスの中、会話が聞こえて来ます。
「いったい、仏教って何?」
「突然、何やねん。それはやな、それは…心の勉強や!」
釜山の言葉は日本で言えば大阪弁かなぁ。
そんな会話を聞いていると改めて仏教とは何かと考えました。
困ったときのインターネット検索です。
スマホは機内モードにして、釜山空港で借りたWi-Fiで検索します。
《仏教とは即ち法である》
「えっ、法って何?」
《仏教とは佛の教えであり、教えとは即ち法である》
フムフム、ということは法には御釈迦様の教えが書かれているということですね。
法を読めば仏教が解るということかな?
いったい法には何が書かれているのだろう?
そんな事を検索しているうちに、意外と早く通度寺に着きました。45分程でした。
通度寺に行くには松の並木道を歩いて行きます。樹齢数百年という松の間を通ります。(徒歩約15分)
松の並木道なんて初めて通りました。
樹齢数百年を経た松の並木道は壮観です。
松の並木道を通りすぎて
水のきれいな川沿いを歩いていくと一柱門が見えて来ました。
一柱門です。
韓国の仏教文化で一柱門とは俗世から釈迦の世界へ入る最初の関門です。
一柱門を通ると色とりどりの提灯が出迎えてくれました。
この一柱門を通り抜けて進んで行きます。
なかなか華やかな出迎えですね。
一柱門を通り過ぎると次は天王門です。
天王門には守護神達がいます。
お寺に天王門を建てる訳はお寺を守るという意味もありますが、
出入りする人々に、
「この守護神達が全ての悪鬼を追い払った。ここは清く美しい神聖な処だ。」
という神聖な観念を持ってもらうという意味もあります。
なので、ここを通る時は一時、自分の中の邪念を捨てる事にします。
(俗世の邪念と欲望だらけの私ですがお寺にいる間は頑張ってみます)
天王門をくぐると、すぐに鐘楼があります。
魚が龍になる?!
境内でまず目に飛び込むのは丹青(韓国伝統の彩色)も鮮やかな鐘楼です。
17世紀後半から僧侶思印(サイン)によって作られたと言われています。
鐘楼の上に魚の彫刻がぶら下がっています。
これは「魚変龍成」
(魚が龍になる、転じて、苦労していた人が栄達すること)を表しており、煩悩から解放され、迷いの苦悩から抜け出すことを意味しているそうです。
一柱門➡天王門➡
と来たら次は不二門です。
不二門
「二ではない」とは、どういうこっちゃ?
「二ではない」という言葉は、分別を消した境地のことをいいます。
どういうことなんだ⁉
山と空と自分が一つになった瞬間です。
「私、あなた」、「正しい、間違い」というあらゆる間違った考え方を消すことができる境地です。
すべの煩悩を消すことができる境地です。これを解脱といいます。
よって、この門を解脱門、極楽門と呼ぶことがあります。この門を入ると、釈迦の国である仏国浄土があります。
煩悩を消して解脱すると釈迦の国である極楽が待っている、そういうことだな。
「解脱したら極楽が待っている。」
煩悩が消せない…
不二門の中は四季の絵や花の絵が描かれていました。
ここを通り過ぎてしばらく歩くと見えて来ました。本堂です。
本堂の大雄殿です。
本堂(大雄殿)の仏壇には仏像がありません。ここが重要ポイントです\(^o^)/
何故ならば、何故ならば、
通度寺には仏舎利があるのです。
仏舎利~
「舎利」は遺骨または遺体を意味する梵語シャリーラ(śarīra)の音写。
「仏舎利」は御釈迦様の遺骨又は遺体。
これが仏舎利が納められている戒檀です。
釈迦の真身舍利を奉っています。
そしてその手前に大雄殿(本堂)があるのです。
大雄殿(本堂)の中に長方形の窓があり、その窓を通じ、仏舎利が納められている戒壇を拝む配置になっているのです。
人々は本堂に入るとこの仏舎利に向かってお参りしています。
又は横の小さな入り口から直接この戒檀の周りを廻ってお参りすることも出来ます。
(注:直接入れるのは午後2時迄です。)
そして、ここの名は金剛戒檀と言います。
戒檀て何だ?
金剛戒檀とはどういう意味だ?
戒檀~僧となるための授戒が行われる場所。
戒~仏教の信徒が守らなくてはならない各種の決まりのこと。
金剛~ダイヤモンドのこと。
で、結局のところどういう意味なんだ
結局のところ金剛戒檀とは、
仏舎利を奉って受戒儀式を行う処という意味で、金剛のように貴重な戒という意味でもある。
そして、ここ通度寺の戒檀は韓国最初の戒檀である。
日本の最初はどうだったんだろう?
日本では唐より鑑真が招かれ754年、東大寺に戒壇を築き、聖武天皇をはじめ430人に授戒を行なった。これが日本の最初の戒壇です。
ふうーん、そうだったのか。知らなかったな。
では、最後に通度寺をおさらいしてみます。
通度寺という名前は、仏法に精通し衆生を済度するという意味からつけられたといわれています。
唐の国から慈蔵律師が釈迦如来真身舍利を奉って来て、善徳女王末年(646年)に創建されました。
そしてここには、
1300年間消えたことのない法燈があるのです。
驚きと共に感動です。
多くの戦争と侵略の中でも通度寺は今日に至るまで1300年の間、法燈が消えたことのない寺院なのです。
1300年間、法燈が消えたことがない。
言葉では表されません。
ここ通度寺(つうどじ、トンドサ)は
慶尚南道梁山市、霊鷲山(영축산、ヨンチュクサン)の南麓にあります。
通度寺は韓国三大寺院の一つです。
韓国の三大寺院は
仏の通度寺
法の海印寺
僧の松広寺
と言われています。
明後日は法の海印寺に行きます。
大蔵経(世界遺産)で有名なお寺です。
さて、お寺から出て食事とします。お寺の入り口付近には食堂が何軒もありました。
韓国の山菜料理が最近はお気に入りです。
マイブーム
ビールがうまいぜ!
清く美しい心はいずこへ~