那智4胎子でちょこっと探検♪ 改! | 未整理箱。古い四国犬の話でも入れておこうか

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主なテーマは以下です。
■二代目の箱「長春系四国犬の回顧録」
■三代目の箱「気が付けば犬がいた件」
■「遺伝子のつづら」(毛色で悩んでみる)
■「表現のつづら」(たぶん雑談)

※読み直してみたら新雪女の柄の因子の記載にミスがあったので訂正して再アップさせて頂きます。ごめんなっさ~い!お詫びにちょっとばかし考察をパワーアップさせましたのでお許しくださいm(__;)m


このところ暑いですねぇ。みなさんいかがお過ごしですか?

あついのぉ



さて、今回の古典鑑賞はいかがでしたか?またまた沢山のアクセスをいただきありがとうございます(・∀・)/サンキューシェーシェーオーチンハラショー。


ついでと言ってはなんですが「ブリーディング編」の補足にと思いまして、つづらを背負ってちょこっと遺伝子の樹海に行ってきました。

◆那智の滝4胎子の父母の色と柄の因子◆

【虎月号×鳳春女号】

色/柄 = [Awat/Ssp]×[Awat/snsp] 

 

◆【虎月号×鳳春女号】からできる可能性のある色と柄◆

色: [AwAw]赤。今回は発現せず [Awat]父似胡麻 [Awat]母似胡麻 [atat]黒四つ目

  ※A>aだが不完全優性

柄: [Ssn]ネックマーク(ラッシー柄)/程度小~大  [Ssp]マダラ/程度小~大 [snsp]ネックマーク+若干マダラor非対称 [spsp]大斑/白5割以上

  ※S>sだが不完全優性と思われる。SSで六白にあたる部位は末端に向かってグラデーション状にキナリ白になる。これが四国犬では「一枚毛」と呼ばれる境目のはっきりした白斑のない胡麻毛。


アルバムに貼ってあった4胎子
4胎子_子犬02
那智がボウルの中に“おっこちるお!”状態
ウフフ…( ´艸`)カワユス♪

那智の滝→[atat/Ssn] 黒四つ目。サクがあり襟首に白が散っています

春雪女→[Awat/Ssn] 赤胡麻。サクがあり襟首に白がまわっています

新雪女→[Awat/Ssp] 胡麻。大斑。白斑が五割くらい

美雪女→[Awat/spsp] 胡麻。大斑。白斑五割以上


新雪女を[Ssp]としたのは、写真での判断になりますが紋次郎号 [SS]と交配してきれいな1枚毛のメス (喉の真下の前胸がグラデ白、たぶん[SS])ができましたのでこのように仮定しますた。

新雪女と竜美女は柄の遺伝子が同じだったかも知れません。そういえば斑の出方がよく似ていますね。もしかすると、ブッチブチでも遺伝子がこの組み合わせだといい台メスになるのかもしれません。

※ちなみに頬白と鎖骨~肩先に向かって蝶ネクタイ型にできる白毛はs因子由来ではありませんですよん♪


鳳春女は非常によい台メスでした。この時が初めての出産だったと思いますが、このあと昭宝の同胎オス[SS]とのマッチングなどで真価を発揮していきました。

二代目も【古典鑑賞】の記事内で虎月との交配では「他系統の因子が読みきれなかった」と言っていましたね。

こういった場合、遺伝子型が判明している相手と交配してできた子の表現型から親の遺伝子の型を逆算することができるときがあります。

特に劣性ホモ形質が作出されるとわかりやすくなります。今回の場合、色では[atat]柄では[spsp]が出ましたので父犬母犬共に[at]と[sp]をそれぞれ持っています。

というわけで、虎月は不完全優性とはいえSが強く発現していたため見た目で斑は殆ど見つけられなかったそうですが、子を見ることで彼は[Ssp]であったことが判明しました。

鳳春女は[snsp]という劣性形質なので[SS]か少なくとも[Ssi]との交配がオヌヌメ…もといwお勧めです。


今回の【古典鑑賞】ブリ編で二代目がご紹介したかったのは

虎月×鳳春女の場合、交配の1代目でいったん厳しくセレクトをかけることで遺伝子型をはっきり特定し、さらに次の代の交配の時に計算されたマッチングを行なうことで2代目でイメージに近い作出を行なっていくというブリーディングプログラムのモデルケースだったかも知れません。(でも、そのへんを問い詰めてもはっきり返事しないんですよ。くそっw)


あともう一点、今回二代目と打合せしてて気がついたことがあります。

「とさん。ブッチブチの子達はみんな胡麻なの?背中とかの白いところはダブルコート?」

「おう。そうじゃ。白いところも毛質はかわらん。」

「あたしゃクロヨツのネックマークは何頭か記憶があるんですが、クロヨツのブッチブチは居た?」

「そういやぁ、おらんかったのう」

黒四つ目の[si]と[sn]の発現パタンは記録も記憶もあるのですが、パイボールド系[sp][sw]で出るはずのブチブチ大斑やカラーヘッドの黒四つ目はいなかったみたいです。不思議だなぁ~。

もしかすると四国犬の場合、パイボールド系[sp][sw]の遺伝子とAの遺伝子は連鎖しているのかもですね。Aは赤のメラニン(フェオメラニン)の合成を促進して黒と赤のグラデーションを作る因子なので、Aと[sp][sw]が連鎖すると考えると、赤のメラニン促進のAを持たない[atat]の場合はパイボールド[sp][sw]を引っぱらないという説明はつくのですが…。この点もまだ文献を見つけていないので、そうですね~、マユツバと思っていてくださいね(-"-;A


タンカラーの赤はA(アグーチシリーズの優性因子)で促進されるものではありませんデス。Aは胡麻毛の部分のフェオメラニンを促進します。タンは[at]と深くかかわっているようです。四国犬の[AwAw]=赤はタンカラーが薄く幼犬時に出るブラックマスク(ハナグロまたはドロボウのことですw)も少ない傾向にあります。


これらはまだ、推測の段階なのでまたちょこちょこ調べてみようと思います。

では(・ω・)/マタネ~


今朝のパートナーはAwat/Ssi(たぶん)
もちょっと食べるデス
お野菜大好き胡麻毛さんwww


     ウオンテッド!クロヨツ+ブッチブチの四国犬。

     GOGO!四国犬!(。・ω・)ノ゙日本ブログ村 日本犬ブログ よろしくデス。