ではでは、また【スポッティングシリーズ】について。
今日はこの因子の危険性とブリーディングについてコネコネ考えてみまっしゅ。
【スポッティングシリーズ!】つづき
<s因子の危険性>
まずは「被毛にメラニンが無い白い部分ができてしまうことがなぜ危険なのか」ということについてです。
ブリーディングを考えていらっしゃる方ならよくご存知の基本事項だとは思いますが一応確認の意味で書いておきますね。
■メラニン合成の仕組みとその他の器官の関係■
動物の毛や皮膚の色を決めているメラニンはメラノサイト=メラニン細胞と呼ばれる皮膚にある細胞で合成されます。この細胞は脊椎動物の発生の起源となる神経管より分化する神経冠(堤)細胞に由来します。
(ちなみに哺乳類にはもう一種類起源の異なるメラニン産生細胞があり、これは脳の眼杯由来の網膜色素上皮です)
神経冠細胞は神経管から全身に遊離していく細胞で、色素細胞以外にも様々な器官へと分化することがわかっています。
神経管を遊離した神経冠細胞の中で体の背側を移動するものが「色素細胞前駆細胞」というもので体表のほとんどの色素細胞に関係しています。
こいつは背筋の腰あたりから脊椎に沿うようにして、徐々に身体の末端方向へ移動していきます。
その細胞から出来るものが下記となります。
1.色素細胞(メラニン)
2.脊髄神経根、腸管神経叢などの全身の末梢神経細胞
3.顔や首、心臓の一部を構成する間質や骨、血液細胞などの間葉系細胞
4.副腎髄質などの内分泌器官構成細胞
もう難しい話になっちゃいましたがメラニンは毛色や皮膚の色だけでなくて、神経や眼や耳のような感覚器官の細胞と元は同じってことです。
特に上の1.と2.は密接に関係しているといわれています。
ま、このように、毛色をつかさどるメラニンと神経や感覚器は由来を同じにしているので
その合成を抑制する遺伝子を持っている場合、その作用が発現すると神経や感覚器などが正常に形成されず障害をもった子が生まれてきてしまうという訳です。
全身を白くしてしまう因子やまだら模様(ダップル)にしてしまったり,色褪せさせてしまったり(ブルー・イザベラ等),部分的に漂白してしまったりする因子はどれも上のような危険性をはらんでいるのです。
ブリーダーの開拓者達はそれ故にこういった毛色や柄が発現すると“危険を知らせるサイン”として察知し、毛色を管理していたのでしょうね。
今回注目している「スポッティングシリーズ」(記号:s)は部分的に漂白する白斑因子です。
この場合は
漂白されている部分の皮膚に覆われている部位に上記の神経や眼や耳のような感覚器官がある場合、その器官が正常に形成されていない可能性があります。
また
「メラニンの素の発射基地」である背中心にそった腰の辺りが白く抜け落ちているものはそこんトコの機能が壊れているかも知れないデス。
Σ(゜д゜;)ガクガクブルブル
こう書いてしまうと「う゛ぇぇ~。じゃあ、ブッチブチは作出につかっちゃいけないんじゃん!?」と思いますよね。でもsはもともとほとんどの原始的犬種が持っている因子です。
これは想像ですが、ハチワレや襟巻きなどを見ていると「メラニンを必要な場所に集中させるためにわざと囲い込んでるのでは?」と思ってしまうくらい感覚器官の形成に関係ない場所に現れています。ラッシー柄なんてホントよくできてるもんだと思いますよw
○をつけたところに注目してください。
a: 耳・目等の周りにカラーがしっかり乗っています。
b: 隊長!メラニン発射基地も無事でありますwww
それと、色素ポイント=鼻鏡や唇のピラピラ、目の縁などがしっかり黒いデスネ。また、耳の内側や麻呂が出る目の上も濃くタンが出ているようですのでメラニンの形成は正常に行われている模様です。
つまりブチ球磨ちゃんは色素的には台メスとして使っても問題なかった、というワケです。
この観点から見ると、竜美女 ちゃんももちろんOKです♪
そういう意味では紫雲峰 君もだいじょぶなんですがオスなので愛玩犬として飼っていただいたのでしょう。
※オスの場合は上記の条件を満たしても性染色体がホモ(XX)のメスと違ってヘテロ(XY)です。ということはブチオスの場合、次の代以降のオスみんなにブチを伝えてしまうことになりかねないのです。
(これまた詳しく説明すると長い話ですのではしょりますm(__)m)
またもや長くなりました(+_+;A ので
ブッチブチのブリーディングについては更に次回へとつづくデス。
ゴメンナサ~イ。昼から仕事があるものでσ(^_^;)
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よろしくデス。

